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シングルボードコンピュータおすすめ8選 電源要件とNVMe起動で比較

2026-08-30 公開本記事にはアフィリエイト広告(Amazonアソシエイト・楽天アフィリエイト)を含みます。

シングルボードコンピュータは、名刺サイズの基板1枚にCPUとメモリとネットワークが載っていて、そのままLinuxが動きます。自宅の常時稼働サーバー、家庭内のDNS、録画の置き場といった用途で使われていて、今回そろえた8枚は参考価格8,599円から70,000円まで8倍の値幅がありました。8倍の差があれば、高いほうが全部の面で上なのだろうと読むのが自然です。

ところが最初につまずくのは性能ではなく電源です。参考価格22,297円のRaspberry Pi 4 Model Bは5V/3Aで動くのに、37,000円のRaspberry Pi 5は5V/5A(27W PD)を求めます。満たさない電源でも起動はしますが、そのときUSBポートへ回せる電流は合計600mAに絞られます。値段の高いほうが、手持ちの充電器では本来の姿にならないという形です。

逆転はもう1段あります。44,919円のRadxa ROCK 5B+はUSB PDで24W以上(M.2 SSDを載せるなら40W以上)を求めるのに、いちばん高い70,000円のOrange Pi 5 Plusは5V/4Aで動きます。ここでは8枚を参考価格の順に並べ、SoC・メモリ・有線LAN・M.2からのNVMe起動・電源要件の5つで比べます。

目次(10項目)

先に確かめること:手持ちのUSB-C充電器が何Vを何A出せるか

基板を選ぶ前に見るのは、引き出しに入っている充電器の裏側です。USB-C充電器の出力は「5V/3A、9V/3A、15V/2A、20V/1.5A」のように電圧と電流の組で書かれています。シングルボードコンピュータで効いてくるのは合計のW数ではなく、この並びのうち5Vの行に何Aと書いてあるかです。

基板の多くは5Vをそのまま受け取り、それより高い電圧を使いません。20V/3.25Aを出せる65Wの充電器を持っていても、5Vの行が3Aで止まっていれば、5Vで4A欲しい基板には届かないことになります。W数の大きい充電器に買い替えても、5Vの行の数字は増えないことがあります。

端子も確かめます。今回の8枚のうちRaspberry Pi Zero 2 WだけがmicroUSBで、残る7枚はType-Cです。Type-Cの充電器から給電するなら、C-microBのケーブルが1本要ります。

まだ何も持っていないなら、電源を先に決めてから基板を選ぶ順番でも構いません。5Vで何Aまで出せるかは、どの充電器も製品ページに書いています。

Raspberry Pi 5 は 5V/5A を名乗る電源でないと、USBが600mAに絞られます

Raspberry Pi 5の公式ドキュメントは、電源について2通りの動き方を書き分けています。5V/5A(25W)を供給できる電源をつないだときと、5V/3A(15W)の電源をつないだときで、周辺機器に回せる電流が変わります。後者には「合計600mA」という上限が付きます。

600mAは、USBポートに何を挿すかを数え始めると足りなくなる数字です。キーボードとマウスだけなら収まりますが、バスパワーで動く外付けSSDやポータブルHDDはUSBから電流を取って動くので、ストレージを挿した時点で上限に当たります。自宅サーバーとして使うなら、まさにそのストレージを挿すために買っている場面です。

ここで要るのは、5V/5Aを出せるPD電源です。USB-C充電器の側は65Wや100Wを見出しに置いていますが、その数字は20Vのときの値で、5Vのときの上限は3Aです。USB Type-Cが電圧を上げずに通知できる電流が3.0Aまでだからで、Raspberry Piが自社で27Wの電源を売っているのも、汎用の充電器では5Vの行が埋まらないためです。

そのRaspberry Pi 4 Model Bは5V/3Aです。参考価格22,297円で、Pi 5より14,000円以上安いのに、電源の要求だけを見れば軽いほうにいます。世代が上がって値段も上がったのに、手持ちの充電器で本来の性能が出るのは古いほうです。Pi 5でPCIeが基板の外に出たぶんの代償が、そのまま電源の行に現れています。

電源の要求は値段の順に並びません

8枚の電源要件を軽い順に並べ替えると、参考価格の順とは別の並びになります。

下の3つが要点です。いちばん高い70,000円のOrange Pi 5 Plusが5V/4Aで、37,000円のRaspberry Pi 5と44,919円のROCK 5B+より軽い側にいます。値段では最上位の1枚が、電源の要求では真ん中の2枚より下に来ます。

ただしOrange Pi 5 Plusには別の面倒があります。Type-Cの口を持ちながらPDのネゴシエーションに対応せず、5V固定の入力しか受け付けません。PDで20Vまで出せる充電器を持っていても、5Vのまま4A出せなければ足りません。USB Type-Cが電圧を上げずに通知できる電流は3.0Aまでなので、この1枚のためには5V/4Aと明記した電源を別に用意することになります。

ROCK 5B+は逆に、PDが要る側です。公式のProduct Briefは9V/12V/15V/20V、または5Vから20Vの固定電圧を受けるとしたうえで、M.2 SSDを載せない構成で24W以上、載せる構成で40W以上を推奨しています。5V/3Aの充電器は15Wなので、電圧の対応を持ち出す前にW数が届きません。

結果として、手持ちのスマホ用充電器がそのまま使えるのは安いほうの5枚です。高いほうの3枚は、どれも電源を見直す側に回ります。電源の要求は、値段の順にも新しさの順にも並んでいません。

NVMe起動も値段の順に良くなりません

microSDカードは書き込み回数の上限で寿命が来るので、24時間動かすならSSDから起動したくなります。ところが、M.2の口があるかどうかと、載せられるSSDの長さが値段の順に良くなりません。

Raspberry Pi 5はPCIeを基板の外に出した最初のRaspberry Piです。ただしM.2のコネクタは基板になく、公式のM.2 HAT+を別に買って重ねます。しかもHAT+が対応するのは2230と2242までで、いま出回っているNVMe SSDに多い2280は載りません。37,000円を出したうえで、SSDの側も長さを合わせて買うことになります。

その半額の18,999円で買えるRadxa ROCK 5Cは、基板にM.2スロットを持たないところまでは同じです。ただし別売のM.2拡張基板が2280に対応します。8GBのROCK 5B+とOrange Pi 5 PlusはM-Keyを基板に載せていて、2280のSSDがそのまま付きます。

16,999円のBanana Pi BPI-M6は別の解き方をします。16GBのeMMCを基板に載せているので、microSDもSSDも買わずに起動できます。M.2はKey-EだけなのでNVMeは挿せませんが、起動用のストレージを別に買わなくてよいのは8枚でこの1枚だけです。

並べ直すと、2280のSSDを載せられるのは18,999円のROCK 5C(別売の拡張基板を経由)と、44,919円と70,000円の2枚(基板のM-Keyに直接)です。37,000円のRaspberry Pi 5だけが、別売のHAT+を足したうえで2242までに縛られます。値段の順に良くなるなら、37,000円の枠は18,999円より上に来るはずのところです。

並べ直すとこうなります

各社の公式仕様と公式ドキュメントに載っている値だけを並べました。参考価格は掲載時点のAmazonの値です。有線LANとM.2の列は、あとの独自採点でも使うので同じ表に入れてあります。

製品名参考価格SoC(コア構成)メモリ有線LANM.2 NVMe起動電源要件
Orange Pi Zero 38,599円Allwinner H618(Cortex-A53×4)1.5GB LPDDR41GbE無し5V/2A
Raspberry Pi Zero 2 W12,000円RP3A0(Cortex-A53×4・1GHz)512MB無し無し5V/2.5A
Banana Pi BPI-M616,999円Synaptics VS680(Cortex-A73×4・2.1GHz)4GB+eMMC 16GB1GbE無し(Key-Eのみ)5V/3A
Radxa ROCK 5C(2GB)18,999円RK3588S2(Cortex-A76×4+A55×4)2GB LPDDR4X1GbE別売拡張基板(2280)5V/3A
Raspberry Pi 4 Model B(4GB)22,297円BCM2711(Cortex-A72×4・1.8GHz)4GB LPDDR41GbE無し5V/3A
Raspberry Pi 5(8GB)37,000円BCM2712(Cortex-A76×4・2.4GHz)8GB LPDDR4X1GbE別売HAT+(2242まで)5V/5A(27W PD)
Radxa ROCK 5B+(8GB)44,919円RK3588(Cortex-A76×4+A55×4)8GB LPDDR52.5GbE×1M-Key基板搭載(2280)PD 24W以上(SSD時40W)
Orange Pi 5 Plus(8GB)70,000円RK3588(Cortex-A76×4+A55×4)8GB LPDDR4X2.5GbE×2M-Key基板搭載(2280)5V/4A(PD非対応)

有線LANの列は素直です。2.5GbEを持つのは44,919円のROCK 5B+(1本)と70,000円のOrange Pi 5 Plus(2本)だけで、残る6枚は1GbEかLAN無しです。ネットワークの速さを目的にするなら、値段の順に良くなる列はここだけです。

電源要件の列は上下します。5V/5Aを求めるのは真ん中の37,000円の1枚で、その上の70,000円は5V/4Aです。メモリの列も8GBが3枚並んだところで止まり、値段を上げてもそれ以上は増えません。8GBを超える構成が要るなら、この棚ではなく別の棚を見ることになります。

参考価格はAmazonの出品から取った値です。日本のAmazonに並んでいるのは輸入品や並行輸入品が多く、海外の定価より上振れします。Raspberry Piについてはスイッチサイエンスやケイエスワイのような国内の正規代理店からも買えるので、値段を詰めたいならそちらも見る価値があります。代理店の価格はこの記事では確認していないので、数字は載せていません。

用途から引き当てる

やりたいことが決まっていれば、比較表のどの列を見るかも決まります。8枚のうち条件を満たすものを並べました。

やりたいこと効いてくる列この記事の該当機
手持ちの5V/3A充電器をそのまま使う電源要件Orange Pi Zero 3・Pi Zero 2 W・BPI-M6・ROCK 5C・Pi 4 Model B
2280のNVMe SSDから起動するM.2 NVMe起動ROCK 5C(別売の拡張基板)・ROCK 5B+・Orange Pi 5 Plus
起動用のストレージを買い足さないメモリBPI-M6(eMMC 16GB)
2.5GbEでNASやPCとつなぐ有線LANROCK 5B+・Orange Pi 5 Plus
LANを2本使って中継させる有線LANOrange Pi 5 Plus
8GBのメモリでコンテナを何本か動かすメモリRaspberry Pi 5・ROCK 5B+・Orange Pi 5 Plus
有線LANは要らず、消費を最小にする有線LANRaspberry Pi Zero 2 W
資料と作例の多さを優先するSoC(コア構成)Raspberry Pi 4 Model B・Raspberry Pi 5
有線LAN付きでいちばん安く始める参考価格Orange Pi Zero 3

条件を2つ重ねると絞れます。「2280のSSDから起動する」と「手持ちの5V/3A充電器で動かす」を同時に立てると、残るのはROCK 5Cの1枚だけです。「2.5GbE」と「5V/3Aの充電器」を重ねると、この8枚には該当がありません。2.5GbEを持つ2枚は、どちらも5V/3Aでは動かない側にいるためです。

おすすめのシングルボードコンピュータ8選

参考価格の昇順に並べます。順位ではないので、下に行くほど良くなるわけではありません。各カードの独自採点は、上の比較表に載せた値から下の規則で機械的に出しています。

8千円台:有線LANが付いて、電源は8枚でいちばん軽い5V/2A

独自採点の規則(5項目・各5点)

楽天のレビューは商品によって件数が1件から数百件までばらつき、件数の少ないものは1人の評価で平均が1点以上動きます。楽天側でレビューが消えると数字も黙って変わるので、順位付けには使っていません。代わりに、下の規則でスペックから機械的に点を出しています。記事に載せている表の値をそのまま当てはめているだけなので、読者が検算できます。総合点は5項目の単純平均です。用途によって効く項目が違うので、総合点だけでなく項目ごとの差を見てください。

導入しやすさ
参考価格が10,000円未満なら5点、18,000円未満なら4点、25,000円未満なら3点、40,000円未満なら2点、それ以上は1点とします。基板を1枚買うだけでは動かず、電源とmicroSDとケースが後から乗るので、最初の1枚では効いてくる項目です
手持ちの充電器で動くか
比較表の電源要件。5V/3A以下=5 / 5V/4A(PD非対応)=4 / 5V/5A(27W PD)=3 / PD 24W以上=2。一般的なUSB-C充電器は5Vのとき3Aが上限なので、それを超える要求は電源の買い足しにつながります
有線LANの余裕
比較表の有線LAN。2.5GbE×2=5 / 2.5GbE×1=4 / 1GbE=2 / 無し=1。2本ある機種を上にしているのは、1本を上流、もう1本を下流に回す使い方ができるためです
SSDから起動できるか
比較表のM.2 NVMe起動。M-Keyを基板に載せていて2280が付く=5 / 別売の拡張基板で2280が付く=3 / 別売のHAT+で2242まで=2 / NVMeを挿せない=1。microSDは書き込み回数の上限で寿命が来るので、常時稼働では効いてくる項目です
積めるメモリ
比較表のメモリ。8GB=5 / 4GB(eMMC同梱を含む)=3 / 1.5GBと2GB=2 / 512MB=1。どの機種もあとから増設できないので、買った時点の容量がそのまま上限になります

参考価格・メモリ・有線LAN・M.2 NVMe起動・電源要件は、記事の比較表に載せている値をそのまま使っています。SoCとコア構成は採点に入れていません。8枚はAllwinner・Broadcom・Rockchip・Synapticsと系統も世代も違い、動作周波数とコア数だけを並べても同じ土俵の数字にならないためです。速さの目安は本文で書いています。USBポートの数・HDMI出力の数・無線の規格も、8枚ぶんを同じ書き方で確認できなかったので採点には使っていません。この8枚は楽天に出品が無く、楽天レビューの平均はこの記事のどのカードにも出ていません。

1万2千円台:有線LANもM.2も無い代わりに、microUSBの5V/2.5Aで動く

1万6千円台:eMMC 16GBを積み、起動用のストレージを買わずに済む

1万8千円台:8コアのRK3588S2で、別売の拡張基板は2280に対応する

2万2千円台:5V/3Aで動き、Raspberry Pi 5より電源の要求が軽い

3万7千円台:PCIeが出た代わりに、電源が5V/5Aへ上がった

4万4千円台:M.2 2280を2枚積めるが、PDで24W以上が要る

7万円台:2.5GbEが2本とM.2 2280を基板に持ち、電源は5V/4A

充電器1本で何枚が動くかを突き合わせる

ここまで電源の話を続けてきたので、手元にある1本の充電器で8枚のうち何枚が動くかを、公式の電源仕様と突き合わせて表にしました。

充電器は3本を想定し、出力は次のとおりとしました。3本とも5Vのときは3Aまでです。USB Type-Cが電圧を上げずに通知できる電流の上限が3.0Aで、5V/4Aや5V/5Aはその外側にあるためです。Raspberry Piが自社で5V/5Aの27W電源を売っているのも、汎用のPD充電器ではこの行が埋まらないからです。

製品名公式の電源要件5V/3Aのスマホ用充電器PD 30WPD 65W
Orange Pi Zero 35V/2A制限なし制限なし制限なし
Raspberry Pi Zero 2 W5V/2.5A制限なし制限なし制限なし
Banana Pi BPI-M65V/3A制限なし制限なし制限なし
Radxa ROCK 5C(2GB)5V/3A制限なし制限なし制限なし
Raspberry Pi 4 Model B(4GB)5V/3A制限なし制限なし制限なし
Raspberry Pi 5(8GB)5V/5A(27W PD)USBが600mAに絞られるUSBが600mAに絞られるUSBが600mAに絞られる
Radxa ROCK 5B+(8GB)PD 24W以上(SSD時40W)要求に届かない制限なし(SSDを載せると不足)制限なし
Orange Pi 5 Plus(8GB)5V/4A(PD非対応)要求に届かない要求に届かない要求に届かない

マスの意味は3つです。「制限なし」は公式の電源要件を満たしていること、「USBが600mAに絞られる」はRaspberry Pi 5の公式ドキュメントに書かれている挙動、「要求に届かない」は公式が求める電流かW数に足りていないことです。最後の欄は実機で試した結果ではなく、公式の電源仕様と充電器の出力仕様を突き合わせただけの判定です。足りない電源でも起動してしまうことはありますが、その状態はメーカーが保証していません。

数えるとこうなります。5V/3Aのスマホ用充電器1本で制限なく動くのは5枚、PD 30Wでは6枚、PD 65Wでも6枚です。30Wを65Wに上げて増えるのは、ROCK 5B+にM.2 SSDを載せられるようになることだけで、動く枚数は変わりません。

65Wでも埋まらない2枚が、8枚のうち高いほうから1番目と2番目にいます。70,000円のOrange Pi 5 Plusは5Vのまま4Aを、37,000円のRaspberry Pi 5は5Vのまま5Aを求めます。W数に直せば20Wと25Wなので、65Wという総出力にはまったく届いていません。足りないのは電力ではなく、5Vという電圧のところでの電流です。

いちばん安い8,599円のOrange Pi Zero 3は、3本のどれでも制限なく動きます。5V/2Aなので、機種変更のときに余ったスマホ用の充電器で足ります。1万円を切る基板のほうが、7万円の基板より電源の面では扱いやすいという並びです。

この突き合わせで見ていないものも書いておきます。表が見ているのは基板そのものの要求で、USBポートに挿す周辺機器のぶんは含んでいません。Pi 4 Model BやROCK 5CにバスパワーのUSB機器を足せば、5V/3Aの枠を基板と分け合うことになります。M.2 SSDを載せた場合を公式に分けて書いているのは、8枚のうちROCK 5B+の40Wという数字だけです。

24時間動かすなら、停電対策と2.5Gの相手側もセットで考えます

常時稼働させるなら、基板の外側にも決めることが残ります。どれも本体の値段には入っていない出費です。

停電で怖いのは、microSDやSSDへの書き込み中に電源が落ちることです。8枚はどれも消費が小さいのでUPSの容量としては軽い部類ですが、容量よりも「落ちる前にシャットダウンを始められるか」のほうが効きます。基板の側にUSBで状態を渡せるUPSかどうかを見ることになります。

2.5GbEを持つのはROCK 5B+とOrange Pi 5 Plusの2枚ですが、この速度は相手側がそろって初めて出ます。2.5GbEスイッチングハブとつなぐPC側のポートが1Gbpsで止まっていれば、基板だけ2.5GbEにしても1Gbpsのままです。LANケーブルの側はCAT5eでも2.5Gbpsが通るので、ここが足を引っ張ることは多くありません。

そもそも自分で組むか、既製品を買うかという分かれ道もあります。ファイル置き場が目的ならNASキットのほうが、ドライブベイもRAIDも管理画面も最初から付いています。シングルボードコンピュータを選ぶのは、OSと動かすものを自分で決めたいときです。x86のバイナリを動かしたい、メモリを16GB以上積みたいという条件が入るならミニPCの側に寄ります。

使い道として素直なのは、自宅に置いた1枚へSSHして作業することです。複数デバイスで同じVim環境を使う構成はVPSを前提に書いていますが、置き場所を自宅のシングルボードコンピュータに変えても同じ形が作れます。月額が要らない代わりに、電源と回線と停電対策が自分持ちになります。

まとめ:判断の順番

SoCの型番と参考価格から入ると外します。次の順に決めると絞れます。

  1. 手持ちの充電器が5Vで何A出せるかを見る。5V/3Aまでなら、8枚のうち5枚がそのまま動きます
  2. 電源を買い足す気があるかを決める。Raspberry Pi 5は5V/5A、ROCK 5B+はPDで24W以上、Orange Pi 5 Plusは5V/4Aで、どれも汎用のPD充電器では埋まらない行があります
  3. 起動用のストレージを決める。2280のNVMeを使うならROCK 5C・ROCK 5B+・Orange Pi 5 Plus、買い足したくないならeMMCを積んだBPI-M6です
  4. 有線LANの速度を見る。2.5GbEはROCK 5B+とOrange Pi 5 Plusだけで、ハブとPCの側もそろって初めて出ます
  5. メモリを決める。この8枚は8GBが上限で、それ以上が要るならミニPCの側になります
  6. 値段は最後に見る。電源・ストレージ・LANの3つで絞ると、価格帯は自動的に決まります

なお、この記事の仕様はRaspberry Pi・Radxa・Orange Pi・Banana Piの公式ドキュメントと公式製品ページに載っている値です。8枚を並べて消費電力や転送速度を実測したものではありません。充電器との突き合わせも、公式の電源要件と充電器の出力仕様を照らした結果で、実機で起動を試したものではありません。参考価格は掲載時点でAmazonから取得したもので、8枚とも楽天には出品が無いため、楽天レビューの平均はこの記事のどのカードにも出ていません。

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