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キャプチャーボードおすすめ8選 4K録画・パススルー・接続方式で比較

2026-09-03 公開本記事にはアフィリエイト広告(Amazonアソシエイト・楽天アフィリエイト)を含みます。

HDMIキャプチャーの商品ページには、たいてい大きく「4K」と書いてあります。ところがその数字の多くはパススルー(素通し)の上限で、PCに録画として残せる解像度とは別のものです。参考価格1万2千円台のAVerMedia GC311G2は4K/60fpsのHDRを素通しできますが、PCに残るのは1080p/60fpsまでです。

素通しは映像に手を触れずそのまま次の機械へ流すだけなので、安い機種でも大きい数字を書けます。録画のほうはUSBの帯域とエンコーダを通るので、そこで上限が決まります。ここでは8台を参考価格の順に並べ、録画とパススルーを別々の列に分けた表で見ていきます。

目次(8項目)

先に確かめる:何の画面を、何fpsで残したいのか

キャプチャーボードは「相手の機械が出しているHDMIを、自分のPCの中に取り込む」道具です。相手はゲーム機のこともあれば、もう1台のPC、Raspberry Pi、一眼カメラのこともあります。ここが決まらないうちに解像度から探すと、必要のない数字にお金を払うことになります。

実際にいちばん多いのは、手元のモニターには4Kのまま映しておきたいが、PCに残すのは1080pでよい、という組み合わせです。この場合に効くのはパススルーの数字だけで、録画側は1080p/60fpsで足ります。逆に、撮った映像を素材として編集し直すつもりなら、見るべきは録画側の解像度とフレームレートになります。

カメラをWeb会議に映したいだけなら、そもそも素通しは要りません。この用途の機械はHDMI出力を持たないものがあり、後述のI-O DATA GV-HUVC/4KVがそれにあたります。ウェブカメラの比較記事で足りる用途との境目は、レンズを自分で選びたいかどうかです。

カタログの「4K」は3か所にある。入力とパススルーと録画

メーカーの仕様表には、解像度が3か所に書いてあります。入力(受け付けられる信号)、パススルー(モニターへ素通しする上限)、録画(PCに渡せる上限)の3つです。パッケージの表紙に出るのは、たいていこのうちいちばん大きい数字です。

今回の8台でいちばんはっきりしているのがAVerMediaのGC551G2で、公式仕様に「本製品はVRRパススルーを搭載しておりますが、VRRの録画には対応しておりません」「本製品はHDR / 高リフレッシュレートの録画には対応しておりません」という注記が付いています。素通しできる数字と録画に残せる数字は別物だと、メーカー自身が仕様表の側から書いている例です。ElgatoのGame Capture 4K Xも同じで、公式の録画解像度の一覧は4K/144fpsと並んで「2160p30 HDR」、つまりHDRを付けたままなら4K/30fpsまでと書かれています。

並べ替えると逆転が見えます。参考価格1万2千円台のGC311G2は4K/60fpsのHDRを素通しできますが、1万4千円台のGV-HUVC/4KVはHDMI出力自体を持たないので素通しができません。GV-HUVC/4KVは公式にHDCP・HDR・3Dへ非対応と書かれていて、ゲーム機ではなくカメラを取り込むための機械だからです。安いほうが素通しで勝っているのは、値段の差が別のところに付いているためです。

外付けUSBと内蔵PCIeで、録れる上限が変わる

録画側の数字が伸びない理由は帯域で説明できます。3840×2160の映像を毎秒60枚、色差を間引いた4:2:2の8bitで送ると、1画素あたり16bitなので約8Gbpsになります。色を間引かないRGBなら12Gbpsを超えます。USB 3.0の帯域は5Gbpsなので、非圧縮のままでは4K/60fpsは通りません。

したがって、USB 3.0接続のまま4K/60fpsを録れる機種は、機器の中で圧縮しているか、色差やフレームレートのどこかを落としていることになります。今回でいうとElgato Game Capture 4K SがUSB 3.0のまま4K/60fpsの録画に対応し、Elgato Game Capture 4K XはUSB 3.2 Gen2(10Gbps)を使って4K/144fpsまで届いています。接続の規格がそのまま録画の上限に効いている形です。

内蔵型のAVerMedia GC575はPCI Express x4接続なので、この帯域の制約から外れます。かわりに対応OSがWindowsのみになり、デスクトップPCの拡張スロットが要ります。ノートPCで使う予定があるなら、この行は最初から選べません。電源ユニットを含めたPCの構成を触る話になるので、外付けとは検討の重さが違います。

録画とパススルーを別の列にして8台を並べる

参考価格の順に並べたものです。参考価格はAmazonまたは楽天の表示価格で、値段はよく動くので買う前に販売ページで確かめてください。

製品名最大録画最大パススルー接続対応OS参考価格
GC311G21080p604K60 HDRUSB 3.0 Type-CWin/Mac¥12,650
GV-HUVC/4KV4K30なしUSB 3.2 Gen1Win/Mac¥14,700
GC551G24K304K60 VRR/HDRUSB 3.2 Gen1 Type-CWin/Mac¥15,950
Game Capture Neo1080p604K60 HDRUSB 3.0 Type-CWin/Mac¥15,980
4K S4K604K60 VRR/HDRUSB 3.0 Type-CWin/Mac/iPad¥19,480
GC5754K1444K144 HDR/VRRPCIe x4Winのみ¥23,609
GV-USB3/HDS4K304K60 HDRUSB 3.2 Gen1Win/Mac¥27,280
4K X4K1444K144 VRR/HDRUSB 3.2 Gen2 Type-CWin/Mac/iPad¥31,980

最大録画の列だけを上から読むと、1080p60・4K30・4K30・1080p60・4K60・4K144・4K30・4K144となって、値段の順に上がっていません。1万5,980円のGame Capture Neoは1080p60で、ほぼ同額の1万5,950円のGC551G2は4K30です。2万7,280円のGV-USB3/HDSが4K30なのに対して、7,800円安い4K Sは4K60まで録れます。

最大パススルーの列も同じで、いちばん安いGC311G2が4K60 HDRを出せる一方、その次に安いGV-HUVC/4KVは素通しできません。値段を決めているのは録画とパススルーの数字ではなく、接続の規格と対応OSの広さです。

4K Sの録画は2160p60のほか1440p144と1080p120にも対応し、4K Xは2160p144まで届きます(HDRを保ったままだと4K Xでも2160p30まで)。表の1つの数字だけで決めず、自分が使う解像度の行で見比べてください。

価格帯ごとに見る

1万円台前半:素通しは4K60、PCに残るのは1080pか4K30

この帯の2台は、録画とパススルーがきれいに逆になっています。GC311G2は素通しが4K60 HDRで録画は1080p60、GV-HUVC/4KVは素通しが無いかわりに4K30で録れます。用途が違うので、値段では比べられません。

独自採点の規則(5項目・各5点)

楽天のレビューは商品によって件数が1件から数百件までばらつき、件数の少ないものは1人の評価で平均が1点以上動きます。楽天側でレビューが消えると数字も黙って変わるので、順位付けには使っていません。代わりに、下の規則でスペックから機械的に点を出しています。記事に載せている表の値をそのまま当てはめているだけなので、読者が検算できます。総合点は5項目の単純平均です。用途によって効く項目が違うので、総合点だけでなく項目ごとの差を見てください。

PCに残せる解像度
比較表の「最大録画」。1080p60=1 / 4K30=3 / 4K60=4 / 4K144=5
素通しの余裕
比較表の「最大パススルー」。なし(HDMI出力を持たない)=1 / 4K60 HDR=3 / 4K60 VRR/HDR=4 / 4K144=5
つなぎやすさ
比較表の「接続」。PCIe x4(デスクトップの拡張スロットが要る)=1 / 5Gbpsの外付け(USB 3.0・USB 3.2 Gen1)=3 / 10Gbpsの外付け(USB 3.2 Gen2)=4
対応OSの広さ
比較表の「対応OS」。Winのみ=1 / Win/Mac=3 / Win/Mac/iPad=5
値段の入りやすさ
参考価格。¥15,000未満=5 / ¥20,000未満=4 / ¥25,000未満=3 / それ以上=2

最大録画・最大パススルー・接続・対応OSは各社の公式仕様ページによる値で、上の比較表に載せているものと同じです。楽天のレビューは8点とも20件未満なので採点には使っていません。

1万円台後半:同じ値段で録画が1080pと4K30に割れる

30円しか違わないGC551G2とGame Capture Neoで、録画が4K30と1080p60に割れます。GC551G2はUVCとUACに対応していてドライバーの導入が要らないので、Macで使うときの手間も少なくなります。4K Sはこの帯の上限で、外付けのまま4K60の録画に届く最初の1台です。

2万円台:内蔵で帯域を確保するか、国内メーカーで揃えるか

GC575は内蔵型で、公式の最大録画解像度が4K/144fps、パススルーも4K144です。3万円台の4K Xと録画の上限が同じで、値段は8千円ほど下になります。値段の順に良くならない、という今回の軸がいちばん強く出るのがここです。ただし公式は「2160@144fps」に注記を付けていて、選ぶビデオフォーマットによっては144fpsが出ない条件があります。対応OSがWindowsのみで、デスクトップの拡張スロットが要ることも引き換えです。GV-USB3/HDSは国内メーカーのUSB接続型で、4K/60p HDRを素通ししながらPCに残せるのは最大4K/30pまで。この帯は「何を諦めるか」が製品ごとに違います。

3万円台:外付けのまま録画とパススルーの数字が並ぶ

4K Xは8台のなかで外付けでは唯一、最大録画と最大パススルーが同じ4K144です。内蔵型のGC575も同じ4K144ですが、そちらはデスクトップの拡張スロットとWindowsが要ります。USB 3.2 Gen2の10Gbpsを使っているので、外付けのまま帯域の壁を越えています。1080p中心の使い方には過剰ですが、この記事の軸である「素通しと録画のずれ」が無い1台でもあります。

SSHが繋がる前の画面を見る

ヘッドレスで置いているミニPCやRaspberry Piには、SSHで入れない時間帯があります。UEFI/BIOSの設定画面、OSインストーラ、起動途中で止まったカーネルのメッセージは、sshdが上がる前に出るのでネットワーク越しには一切見えません。そのためだけにモニターを1枚空けておくか、机の下でHDMIケーブルを挿し替えることになります。

HDMIキャプチャをノートPCに挿すと、その画面がOBSやmacOSのQuickTime Playerのウィンドウの中に出ます。全画面を明け渡さずに済むので、隣にターミナルやブラウザを並べたまま、インストーラの進み具合を見ていられます。モニターの入力を切り替える方法と違って、自分の作業画面が消えません。

ただし、キャプチャは映像の一方通行です。相手のBIOSを操作するキーボードは、キャプチャーボードではなく本体のUSBポートに挿す必要があります。ここがKVM切替器との決定的な違いで、見るだけならキャプチャで足りますが、打つ必要があるならキーボードを別に用意することになります。

この用途では録画の解像度はほとんど関係ありません。BIOSもインストーラも1080p以下で出るので、1万円台前半のGC311G2やGV-HUVC/4KVで足ります。GV-HUVC/4KVのようにUVC対応を公式に明記している機種なら、ドライバーの導入も要らず、挿した瞬間にQuickTime Playerが「ムービー収録」のカメラとして認識します。

置き場所の話はシングルボードコンピュータの比較記事ミニPCの比較記事に書いてあります。どちらも初回のセットアップだけモニターが要る、という共通の引っかかりがあり、そこをキャプチャで肩代わりできます。手元のPCとリモートのマシンでVimの設定を揃える話は複数デバイスで同じVim環境を使う(VPS + SSH構成)にまとめてあります。

キャプチャとKVMは別物

どちらも「2台のマシンを1つの机で扱う」道具に見えますが、やっていることが逆です。KVM切替器は1組のキーボードとマウスとモニターを物理的に切り替えます。見えるのは常にどちらか片方で、そのかわりキーボードは切り替えた先へそのまま通ります。

キャプチャーボードは切り替えません。相手の画面が自分のPCのウィンドウとして入るので、両方が同時に見えます。そのかわりキーボードは通りません。相手のマシンで長い作業をするならKVM、相手の画面を見ながら自分のPCで手を動かすならキャプチャ、という分かれ方になります。

切り替える側の選び方はKVM切替器の比較記事にあります。映像の上限とUSB機器の上限が別々に決まる、という読み方はキャプチャーボードとよく似ています。

まとめ:判断の順番

解像度の大きい数字から入ると迷います。次の順に決めると絞れます。

  1. PCに残したい解像度とフレームレートを決める。1080p/60fpsでよいなら1万円台前半から選べます
  2. 手元のモニターに映したままにするか。要らないならパススルーの数字は無視してよく、GV-HUVC/4KVのような素通しの無い機種も候補に入ります
  3. 外付けか内蔵か。ノートPCで使うなら外付け一択で、内蔵のGC575はWindowsのデスクトップ専用です
  4. 使うOSを確かめる。iPadで使うならElgatoの2台に絞られます

この記事の数値は各社の公式仕様ページに載っている値です。8台を手元に並べての実機検証はしていません。実際の遅延やソフトとの相性のように、PCの構成によって変わる部分は公式の仕様からは読み取れないぶんが残ります。

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