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家庭用シュレッダーおすすめ8選 定格時間・細断サイズ・容量で比較

2026-09-17 公開本記事にはアフィリエイト広告(Amazonアソシエイト・楽天アフィリエイト)を含みます。

家庭用シュレッダーは、宅配の伝票やダイレクトメール、金融機関からの明細のように、名前と住所と口座番号が刷り込まれた紙を読めない形にしてから捨てるための道具です。机の横に置く卓上機から、床に置いて束をセットできる自動給紙機まで、1万円台までの範囲に幅があります。

この道具で値段の順に伸びないのが定格時間、つまり連続して回せる時間です。参考価格6,322円のナカバヤシ Z0380 は定格5分ですが、9,380円のオーム電機 SHR-MX700-W と9,900円のナカバヤシ Z0618 はどちらも3分で止まります。カタログがいちばん大きく出す「最大◯枚細断」も、一度に差し込める枚数であって連続で処理できる量ではありません。5,780円のアイリスオーヤマ P8GCD は8枚まで差し込めるのに、2倍以上する12,980円のオーロラジャパン ES310MQ は最大4枚です。

ここではサンワダイレクト1台・アイリスオーヤマ2台・ナカバヤシ2台・オーム電機1台・オーロラジャパン2台の8台を、参考価格の昇順に並べます。順位は付けません。細断サイズ・最大細断枚数・定格時間・ダストボックス容量は、いずれもメーカーの公式仕様に載っている値です。

目次(8項目)

先に「週にどれだけ紙が出るか」を数える

仕様表を見比べる前に数えるのは、自分の家から出る紙の量です。数えるのは2つで、1回にまとめて捨てたい枚数と、その1回が週に何度あるかです。この2つが決まると、8台のうちどの列を見るかが決まります。

家庭で個人情報が刷り込まれて出てくる紙は、だいたい次の4種類に分かれます。どれがいちばん多いかで、効いてくる仕様が変わります。

出てくる紙まとまり方効いてくる仕様
宅配伝票・レシート1枚ずつ、ほぼ毎日置き場所と運転音
ダイレクトメール・封書の宛名週に数枚最大細断枚数
明細・契約書・古い書類の束年に数回、数十枚以上定格時間とダスト容量
期限切れのカード・古いCD不定期に1枚カードとCDへの対応

毎日1枚ずつなら、定格時間はほとんど効きません。差し込んで数秒で終わるので、2分しか回せない機種でも困らず、むしろ机の横に置ける幅と、夜に回しても気にならない音のほうが効きます。逆に年に数回まとめて捨てる使い方なら、1回の作業が何時間かかるかを定格時間と休止時間から見積もっておかないと、途中で止まって翌日に持ち越すことになります。

紙をまとめて捨てる場面は、書類を電子化したあとにも来ます。ドキュメントスキャナーの比較で扱ったADF付きの機種は、50枚の束を数分で取り込みます。取り込んだ原本はそのまま残るので、スキャナーの処理速度に対してシュレッダーの定格時間が足りないと、机の上に「取り込み済みだが捨てていない紙」が積み上がります。

置き場所も先に決めておきます。卓上機はダストボックスが2Lから9L程度で、A4の書類を数十枚切ると満杯になります。ゴミ箱の位置から遠いと、捨てに行く回数がそのまま手間になります。運転音は、公式に数値を出しているのが今回の8台で6台ですが、45dBから72dBまで開きがあります。

定格時間は値段の順に伸びない

8台の定格時間は、短いほうから2分が1台、3分が3台、5分が2台、10分が2台です。これを参考価格の順に並べると、4,230円が2分、5,780円が3分、6,322円が5分、9,380円が3分、9,800円が5分、9,900円が3分、12,980円が10分、16,800円が10分となり、途中で2回下がります。

いちばん分かりやすい逆転が、6,322円の Z0380 と9,900円の Z0618 です。同じナカバヤシの卓上機で、Z0618 のほうが1.5倍以上高いのに、定格時間は5分から3分へ短くなります。細断サイズは Z0380 の約2×12mmに対して Z0618 が約2×10mmと、わずかに細かくなっています。値段の差が向かった先は連続で回せる時間ではなく、切り屑の細かさのほうでした。

この逆転が起きるのは、定格時間がモーターの発熱で決まるからです。紙を細かく切るほど刃が紙を切る回数が増え、同じ大きさのモーターでは負荷が上がります。卓上機は本体を小さくするために放熱の余地も小さいので、細かさを上げた機種ほど短い時間で熱の上限に届きます。値段が上がる方向は「細かく切る」「静かに回す」に向かいがちで、「長く回せる」とは別の軸です。

最大細断枚数でも同じことが起きます。5,780円の P8GCD は一度に8枚まで差し込めますが、12,980円の ES310MQ は最大4枚、定格挿入枚数は3枚です。9,900円の Z0618 に至っては、A5サイズで2枚、A4なら二つ折りにして1枚です。いちばん安い4,230円の 400-PSD058 がA5で5枚入ることを考えると、枚数は値段とほとんど関係がありません。

ダストボックスも同じ向きです。Z0618 の容量は約2.1Lで、8台の中でいちばん小さく、最安の 400-PSD058 の約5Lの半分以下です。細かく切るほど1枚あたりの切り屑は小さくなりますが、体積そのものはほとんど減らないので、容量が小さいぶん捨てに行く回数は増えます。

そして定格時間は、そのあとの休止時間とセットで読みます。公式に休止時間を明記しているのは8台中5台で、400-PSD058 が45分、Z0380 が約60分、SHR-MX700-W が45分、ES550CDW が45分、Z0618 が約40分です。400-PSD058 は2分回すために45分待つので、1サイクルのうち実際に紙を切っている割合は4%ほどです。定格時間の数字だけを見て「2分と3分なら大差ない」と判断すると、この待ち時間の回数が変わることを見落とします。

カット方式は3系統に分かれている

細断のしかたは、切り屑の形で3系統に分かれます。紙を縦方向だけに切る短冊状のストレートカット、縦と横に切って小片にするクロスカット、そしてクロスカットの小片をさらに細かくしたマイクロクロスカットです。今回の8台にストレートカットの機種はなく、クロスカットが4台(400-PSD058・P8GCD・ES550CDW・AFSB60C)、マイクロクロスカットが4台(Z0380・SHR-MX700-W・Z0618・ES310MQ)です。400-PSD058 の細断形状は商品名では「ミニクロスカット」と呼ばれていますが、サンワダイレクトの公式比較表では細断形状をクロスカットとしているので、ここではクロスカットに数えています。

細かさの目安には、ドイツの規格 DIN 66399 が使われます。紙媒体は P-1 から P-7 までの7段階で、番号が大きいほど細かい区分です。家庭用の機種が名乗るのは P-3 から P-5 のあたりで、境目は切り屑の面積と幅で決まります。

8台の公表されている細断サイズを、この区分の数字に当てはめてみます。P8GCD の5×37mmは面積185平方mmで P-4 の160平方mmを超え、P-3 の範囲に入ります。ES550CDW の4×39mmは156平方mmで、P-4 の上限のすぐ内側です。AFSB60C の4×15mm(60平方mm)と 400-PSD058 の4×12mm(48平方mm)も P-4 の範囲です。Z0380 の約2×12mm(24平方mm)と Z0618 の約2×10mm(20平方mm)は、面積も幅も P-5 の条件を満たします。

1台だけ判断が割れるのが SHR-MX700-W です。3×9mmは面積27平方mmで P-5 の30平方mm以下という条件を満たしますが、幅が3mmあるので、幅2mm以下という条件のほうを満たしません。面積だけを見て P-5 相当と読むと取り違えます。ここに挙げた区分はメーカーが認証を取って表示している等級ではなく、公表された細断サイズを DIN 66399 の数字に当てはめた読み方です。

どこまで細かければ足りるかは、紙に何が書いてあるかで変わります。宅配伝票の宛名のように住所と氏名だけなら、クロスカットの小片からつなぎ直すには相当な手間がかかるので P-4 で困りません。口座番号やカード番号のように、短い数字の並びだけで意味を持つものは、1片に数字が3つ4つ残るとまずいので、幅2mmのマイクロクロスカットを選びます。紙ではなくデータを持ち出す側の守り方は暗号化USBメモリの比較にまとめてあります。持ち出さない紙をここで始末し、持ち出すデータはそちらで守る、という分け方になります。

並べ直すとこうなります

参考価格の昇順に、公式仕様の値を並べます。定格時間は手差しで連続して回せる時間で、AFSB60C の自動細断はこれとは別の数字なので下の段落で扱います。

製品細断サイズ最大細断枚数定格時間ダスト容量
400-PSD0584×12mm ミニクロスA5 5枚2分約5L
P8GCD5×37mm クロス8枚(定格5枚)3分8.9L
Z03802×12mm マイクロ2枚5分約4L
SHR-MX700-W3×9mm マイクロ5枚3分約5.8L
ES550CDW4×39mm クロス5枚5分約10L
Z06182×10mm マイクロA5 2枚3分約2.1L
ES310MQ2×12mm マイクロ4枚(定格3枚)10分約10L
AFSB60C4×15mm クロス自動60枚/手差し9枚10分18.5L

最大細断枚数の列で「A5」と書いてある2台は、投入口の幅がA5までしかない卓上機です。400-PSD058 はA5なら5枚まで入り、A4は二つ折りにして入れます。Z0618 はA5で2枚、A4は二つ折りにして1枚です。この2台でA4を処理するときは、紙を折る手間が1枚ごとに加わります。

AFSB60C の定格時間10分は、手で差し込んだときの数字です。給紙トレイにA4を60枚セットして自動で切らせる使い方では、公式仕様で約60分の連続細断ができます。束をセットしてその場を離れられるのはこの1台だけで、定格時間の列の10分という数字だけを見て他の機種と同じように読むと、この機種の性格を取り違えます。

表に入れなかった値もいくつかあります。運転音を公式に出しているのは6台で、ES310MQ が45dB、Z0380 が無負荷時55dB、SHR-MX700-W と ES550CDW が60dB、Z0618 が約64dB、400-PSD058 が約72dBです。P8GCD と AFSB60C は公式仕様に記載がありません。45dBの ES310MQ と72dBの 400-PSD058 では、体感でかなり違います。夜に回すことが多いなら、ここは比較表よりも先に見る項目です。

細断速度も8台とも公式に出ています。速いほうから P8GCD の3.7m/分、ES550CDW の2.5m/分、AFSB60C の2.4m/分、SHR-MX700-W の2.3m/分、400-PSD058 の約2m/分、ES310MQ の2.0m/分、Z0380 の1.8m/分、Z0618 の1.4m/分です。A4の長辺は297mmなので、1枚が通り抜けるのに3.7m/分なら約4.8秒、1.4m/分なら約12.7秒かかります。この差は次の節の見積もりに効いてきます。

紙以外を切れるかどうかは、公式仕様に書いてある台だけを数えます。CDの細断を明記しているのは ES550CDW と Z0380 の2台で、ES550CDW はCDを8分割に切り、Z0380 はCDとカードを1枚ずつ通せます。カードだけなら ES310MQ も対応で、公式の特徴欄にホチキス針とカード類の細断が挙がっています。つまりカードを切りたいだけなら6,322円の Z0380 で足り、CDも切るならその Z0380 か ES550CDW の二択になります。400-PSD058 は対応メディアがA4用紙とホッチキスなので、紙以外は通せません。残る P8GCD・SHR-MX700-W・Z0618・AFSB60C の4台は、公式仕様にCDとカードの記載がないので、ここでは対応しているともしていないとも書けません。SHR-MX700-W は本体幅が約96mmと細く、机と壁のすき間や本棚の脇に立てられます。逆に AFSB60C は18.5Lのダストボックスを持つぶん本体が大きく、卓上ではなく床置きになります。のぞき見防止フィルターの比較が画面に映った情報を守る道具だとすれば、こちらは机に残った紙のほうを始末する道具で、置き場所の確保がそのまま導入の条件になります。

価格帯ごとのシュレッダー8台

4千円台〜5千円台:机の横に置く2台

サンワダイレクト 400-PSD058 は、この8台でいちばん安い4,230円です。A5幅の投入口に5枚まで入り、4×12mmのミニクロスカットで切ります。ホチキス針の付いた紙をそのまま通せるので、封書の中身を分けずに捨てられます。定格時間は2分、そのあと45分の休止が要るので、宅配伝票を1枚ずつ捨てていく使い方に向きます。束をまとめて捨てる用途では、45分の待ち時間が何度も入ります。

独自採点の規則(5項目・各5点)

楽天のレビューは商品によって件数が1件から数百件までばらつき、件数の少ないものは1人の評価で平均が1点以上動きます。楽天側でレビューが消えると数字も黙って変わるので、順位付けには使っていません。代わりに、下の規則でスペックから機械的に点を出しています。記事に載せている表の値をそのまま当てはめているだけなので、読者が検算できます。総合点は5項目の単純平均です。用途によって効く項目が違うので、総合点だけでなく項目ごとの差を見てください。

定格時間
比較表の定格時間の列。10分=5 / 5分=4 / 3分=2 / 2分=1。AFSB60Cの自動細断 約60分は定格時間とは別の数字なので、この項目には入れていません
最大枚数
比較表の最大細断枚数の列。8枚以上=5 / 5枚=4 / 3〜4枚=3 / 2枚=1。A5と書いてある2台は投入口がA5幅なので、その枚数で見ています
細断サイズ
比較表の細断サイズの列。幅2mmで面積30平方mm以下=5 / 幅3mmで面積30平方mm以下=4 / 面積60平方mm以下=3 / 面積160平方mm以下=2 / それより粗い=1
ダスト容量
比較表のダスト容量の列。15L以上=5 / 8L以上=4 / 5L以上=3 / 3L以上=2 / 3L未満=1
値段
参考価格。6,000円未満=5 / 8,000円未満=4 / 10,000円未満=3 / 14,000円未満=2 / それ以上=1

この独自採点は、比較表の細断サイズ・最大細断枚数・定格時間・ダスト容量の4列と参考価格で付けています。定格時間はメーカーが手差しで連続して回せるとしている時間で、AFSB60C の自動細断 約60分はこれとは別の数字なので項目には入れず、本文と商品カードに置いてあります。休止時間は公式に記載があるのが8台中5台なので、同じ理由で採点には入れていません。細断サイズの項目は、公表されている切り屑の幅と面積で見ています。SHR-MX700-W の3×9mmは面積27平方mmで DIN 66399 の P-5 の面積条件を満たしますが、幅が3mmあって幅2mm以下という条件は満たさないため、幅2mmの3台より1点低くしてあります。ここでの区分はメーカーが認証を取得して表示している等級ではなく、公表値を規格の数値に当てはめた読み方です。最大細断枚数は投入口がA5幅の2台(400-PSD058・Z0618)だけA5での枚数で、A4は二つ折りにするので入る枚数は半分になります。運転音は公式に値が出ているのが6台、本体の幅と質量も記載の形が機種ごとに割れているので、いずれも採点には入れず本文で扱っています。総合点が低い機種が悪い機種という意味ではなく、Z0618 のように5項目のうち1項目に全部を振った機種はこの平均では下に出ます。

アイリスオーヤマ P8GCD は5,780円で、一度に8枚まで差し込めます。細断速度も約3.7m/分と8台でいちばん速く、差し込んだ紙が早く抜けます。ダストボックスは8.9Lで、この価格帯としては大きいほうです。そのかわり細断サイズは5×37mmで、切り屑の面積は185平方mmと8台でいちばん粗くなります。定格時間も3分で、8枚ずつ入れ続けると止まります。宛名やDMを手早く処理する用途向きで、口座番号の載った明細には向きません。

6千円台:細かさと定格5分を両立した1台

ナカバヤシ Z0380 は6,322円で、約2×12mmのマイクロクロスカットです。面積は24平方mmで、幅も2mmなので DIN 66399 の P-5 の条件を満たします。この細かさで定格5分回せるのが特徴で、1.5倍の値段の Z0618 の3分より長く続けられます。無負荷時55dBと静かなのも、机の横に置く機種としては効きます。弱点は一度に2枚しか入らないことと、ダストボックスが約4Lしかないことです。1回に捨てる枚数が少なく、細かさは譲れない、という条件に合います。

9千円台:細かさ・処理量・置き場所で分かれる3台

オーム電機 SHR-MX700-W は9,380円で、3×9mmのマイクロカットです。切り屑の面積は27平方mmで、Z0618 の20平方mm、Z0380 の24平方mmに次いで8台では3番目に小さい部類ですが、幅が3mmあるので DIN 66399 の P-5 が求める幅2mm以下という条件は満たしません。本体幅が約96mmと細いのがこの機種の性格で、机と壁のすき間に立てておけます。定格時間は3分、休止45分、ダストボックスは約5.8Lなので、細かさと置き場所を取って、まとめ処理は捨てた構成です。

オーロラジャパン ES550CDW は9,800円で、この3台の中では逆の振り方をしています。細断サイズは4×39mmと粗い部類ですが、A4が5枚入って定格5分回り、ダストボックスは約10Lあります。CDを8分割に切れてカードも通せますが、紙以外を切れること自体は6,322円の Z0380 も同じです。この機種で効くのは、1回に5枚入って5分回り、約10Lのダストボックスに溜めておけるという処理量のほうです。次の節の見積もりでは、8台の中で定格時間内に処理できる枚数がいちばん多い部類に入ります。細かさを求めないなら、家庭でまとめて捨てるという用途にはよく合います。

ナカバヤシ Z0618 は9,900円で、約2×10mmとこの8台で面積がいちばん小さい20平方mmの切り屑を作ります。DIN 66399 で見れば P-5 の条件を余裕を持って満たす細かさです。そのかわり、A5で2枚(A4は二つ折りで1枚)、ダストボックス約2.1L、定格3分と、枚数も容量も時間も8台の下限に並びます。1万円近い値段で最安の 400-PSD058 より狭いのは、細かさに全部を振った結果です。捨てる紙が少なく、書いてある中身が重い場合にだけ選ぶ1台です。

1万2千〜1万6千円台:連続10分以上回せる2台

オーロラジャパン ES310MQ は12,980円で、定格時間が10分あります。2×12mmのマイクロクロスカットで細かさも確保しながら、手差しで10分続けて回せます。この10分は AFSB60C の手差し連続細断時間と同じで、手差しで10分回せるのは8台のうちこの2台だけです。モーター音45dBは8台でいちばん静かで、夜に回しても気になりにくい水準です。弱点は入る枚数で、定格挿入枚数は3枚、最大でも4枚です。1回の投入枚数は少ないまま、投入の回数を重ねられる、という設計になっています。

アイリスオーヤマ AFSB60C は16,800円で、8台で唯一の自動給紙機です。給紙トレイにA4を60枚セットして蓋を閉じれば、あとは自動で切ります。自動細断での連続時間は公式仕様で約60分、ダストボックスは18.5Lで、捨てに行く間隔も8台でいちばん長くなります。手で差し込む場合は最大9枚、定格6枚、定格時間10分です。細断サイズは4×15mmで、細かさでは Z0618 や ES310MQ に及びません。束をセットして離れられることに値段を払う機種です。

A4の書類100枚を捨てるのに何分かかるか、定格時間から見積もる3手順

年に数回まとめて捨てる使い方では、仕様表の定格時間がそのまま作業時間に化けます。A4の書類を100枚捨てる場面を例に、公式仕様の3つの値だけで所要時間を出す手順を書きます。使うのは最大細断枚数・細断速度・定格時間と休止時間です。

  1. 1回の投入で何枚減るかを出す。定格細断枚数が公表されている機種はその枚数を、無い機種は最大細断枚数を使います。最大枚数は一度に差し込める上限で、連続して回すなら定格枚数のほうが現実的だからです。P8GCD は最大8枚に対して定格5枚、ES310MQ は最大4枚に対して定格3枚なので、下の表はそれぞれ5枚と3枚で計算しています。A5幅の機種は、A4を二つ折りにすると紙が2枚重なるので入る枚数は半分になり、400-PSD058 はA5で5枚なのでA4の二つ折りなら2枚です
  2. 定格時間内に何回投入できるかを出す。1回にかかる時間は、紙が通り抜ける時間と、次の束をそろえて差し込む手間の合計です。通り抜ける時間はA4の長辺297mmを細断速度で割った値で、差し込みの手間はここでは5秒として計算します。定格時間をこの1回あたりの秒数で割ると、1サイクルの投入回数が出ます
  3. 休止時間を挟んだ実所要時間を出す。1サイクルで処理できる枚数(1回の枚数×投入回数)で100枚を割ると、必要なサイクル数が出ます。サイクルの間に入る休止時間は40分から60分なので、稼働時間よりこちらが支配的になります

Z0380 で実際にやってみます。1回の投入は2枚です。細断速度1.8m/分なので、A4の1枚が通り抜けるのに0.297÷1.8×60で約9.9秒、差し込みの5秒を足して1回が約15秒です。定格5分は300秒なので、1サイクルの投入は20回、処理できるのは40枚です。100枚には3サイクル必要で、休止が約60分ずつ2回入ります。稼働15分に休止120分を足して、終わるのは約2時間15分後です。

同じ手順を8台に当てはめると、定格時間内に処理できる枚数はこうなります。

製品1回の投入1回あたり定格内で処理100枚の目安
400-PSD058A4 2枚約11秒約20枚休止45分×4で約3時間10分
P8GCDA4 5枚約10秒約90枚休止1回(時間は非公表)
Z0380A4 2枚約15秒約40枚休止60分×2で約2時間15分
SHR-MX700-WA4 5枚約13秒約70枚休止45分×1で約49分
ES550CDWA4 5枚約12秒約120枚休止なしで約4分
Z0618A4 1枚約14秒約12枚休止40分×8で約5時間45分
ES310MQA4 3枚約14秒約129枚休止なしで約8分
AFSB60C自動60枚約7秒/枚自動で約60分2回セットして約13分

いちばん差が開くのが、9,900円の Z0618 と9,800円の ES550CDW です。値段は100円しか違わないのに、100枚を捨て終わるまでが約5時間45分と約4分になります。Z0618 は1回にA4を1枚しか入れられず、定格3分では12枚しか処理できないので、100枚には9サイクル必要です。ES550CDW は1回5枚で定格5分、1サイクルで120枚まで届くので、休止を挟まずに終わります。細かさを取るか、まとめて捨てられることを取るかが、ここではっきり分かれます。

この見積もりには前提が3つあります。差し込みの手間を5秒としていること、紙が1枚ずつ抜けきってから次を入れること、そして定格時間いっぱいまで回すことです。実際には紙をそろえたり折ったりする時間が入るので、手差しの機種はこれより長くかかります。逆に、途中で休憩を取るつもりなら休止時間はそのぶん短く感じます。数字そのものより、機種によって桁が変わることのほうが要点です。

紙を折る手間も無視できません。A5幅の 400-PSD058 と Z0618 は、A4を1枚ずつ二つ折りにしてから入れます。100枚なら100回折ることになり、上の表の投入時間には含めていません。A4がそのまま入る機種との差は、仕様表の数字より実際には大きくなります。

独自採点で見る8台の差

商品カードの上にある独自採点の規則にそって点を出すと、8台はこう並びます。総合点がいちばん高いのは ES310MQ と AFSB60C(ともに3.8)で、どちらも定格時間の項目で満点を取ります。次が P8GCD と ES550CDW(ともに3.4)、400-PSD058・Z0380・SHR-MX700-W(3台とも3.2)、Z0618(2.4)の順です。

3.2で並ぶ3台は、中身がまるで違います。400-PSD058 は値段5点と最大枚数4点で稼ぎ、定格時間が1点です。Z0380 は細断サイズ5点と定格時間4点を取りながら、最大枚数1点とダスト容量2点で落とします。SHR-MX700-W は最大枚数4点・細断サイズ4点と平均的に高いのに、定格時間2点と値段3点で戻されます。同じ点数でも、効く場面がそれぞれ別なので、総合点だけを見ても決まりません。

最下位の Z0618(2.4)は、細断サイズだけが満点の5点で、あとは定格時間2点・最大枚数1点・ダスト容量1点・値段3点です。5項目のうち4項目が3点以下という結果になりますが、これは「悪い機種」という意味ではなく、採点の5項目のうち4項目を捨てて細かさに全部を振った機種だからです。切る紙が少なく、書いてある中身が重いなら、この1点だけで選ぶ理由になります。総合点が低い機種を除外する、という読み方をしないでください。

同点3.8の ES310MQ と AFSB60C も、内訳は逆向きです。ES310MQ は細断サイズ5点・定格時間5点で、最大枚数3点・値段2点。AFSB60C は最大枚数5点・定格時間5点・ダスト容量5点で、細断サイズ3点・値段1点です。細かく切りたいなら ES310MQ、束を放り込んで離れたいなら AFSB60C と、選ぶ理由がそのまま分かれます。

総合点は5項目の単純平均なので、用途が決まっているなら見る項目を絞ったほうが早く決まります。夜に回すことが多いなら採点の外にある運転音を、置き場所が狭いなら本体の幅を見ます。どちらも8台すべてで公式の値が揃わないので、採点には入れず本文に置きました。

まとめ:迷ったときの判断順

シュレッダーは、6,322円の Z0380 が定格5分回るのに9,900円の Z0618 が3分で止まり、5,780円の P8GCD が8枚入るのに12,980円の ES310MQ が最大4枚であるように、値段から処理能力が読めません。次の順に決めると絞れます。

  1. 1回に捨てたい枚数を決める。毎日1枚ずつなら定格時間は効きません。年に数回まとめて捨てるなら、定格時間から見積もる3手順で自分の枚数を当てはめてから機種を選びます
  2. 紙に何が書いてあるかで細かさを決める。宛名と住所だけなら4×12mmから4×15mmのクロスカットで足ります。口座番号やカード番号が載るなら、幅2mmのマイクロクロスカット(Z0380・Z0618・ES310MQ)です
  3. A4がそのまま入るかを確かめる。400-PSD058 と Z0618 はA5幅なので、A4は毎回二つ折りにします。枚数が多いほどこの手間が効きます
  4. 置き場所と音を見る。すき間に立てるなら幅96mmの SHR-MX700-W、夜に回すなら45dBの ES310MQ です。18.5Lの AFSB60C は床置きになるので、置く場所を先に決めます
  5. 紙以外も捨てるかを決める。公式にCDの細断を明記しているのは Z0380 と ES550CDW の2台で、カードだけなら ES310MQ も加わります。期限切れのカードや古いCDを不定期に1枚ずつ処分するだけなら6,322円の Z0380 で足ります。紙の束と一緒にまとめて捨てるなら、5枚入って約10Lの ES550CDW です

束を放り込んでその場を離れられるのは AFSB60C だけなので、電子化のあとに原本がまとめて出る使い方なら、この1台が他の7台と別の土俵に立ちます。スキャナーで取り込んでから捨てる流れをまとめて整えるなら、ドキュメントスキャナーの比較と合わせて読んでください。

なお、この記事の仕様は、サンワサプライ(direct.sanwa.co.jp)・アイリスオーヤマ(irisohyama.co.jp)・ナカバヤシ(nakabayashi.co.jp)・オーム電機(ohm-electric.co.jp)・オーロラジャパン(aurora-japan.co.jp)の各公式ページに載っている値で、8台を手元に並べて細断時間や音を実測はしていません。定格時間と休止時間は各社の条件によるもので、室温や紙の状態で変わります。DIN 66399 の区分は、公表された細断サイズを規格の数値に当てはめた読み方で、メーカーが認証を取得して表示している等級ではありません。商品カードと比較表の参考価格は楽天またはAmazonの価格を参考にした値で、時期によって変わります。

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