のぞき見防止フィルターおすすめ8選 16:10と取付方式・透過率で比較
カフェや新幹線でノートPCを開くと、隣の席や斜め後ろから画面が見えます。のぞき見防止フィルターはその角度を潰す板で、13インチから14インチのノートPC用だけでも1,500円から1万円近くまで並んでいます。6倍以上の値幅があるので、高いほうが横からの見えにくさで上なのだろうと読むのが自然です。
ところが、横からの見えにくさを決める視野角は、今回の8枚のうち7枚が同じ60度(正面から左右各30度)でした。違うのはエレコムのEFWMPA1322PFMだけで、こちらは50度と最も狭く、しかも参考価格1,520円で8枚のいちばん安い枠にいます。視野角は値段の順に狭くなりません。
値段で動くのは自分側の見え方のほうです。サンワサプライのCRT-MDR3141は可視光線透過率65%、同じメーカーのCRT-PFNG133W2は約76.5%で、メーカー標準価格はどちらも9,350円(税込)の同額です。ここでは8枚を参考価格の順に並べ、対応・外形寸法・取付方式・視野角・透過率・ブルーライトカット率の6つで比べます。
目次(9項目)
まず自分の画面の実寸をミリで測る
のぞき見防止フィルターで最初に決まってしまうのは、光学性能ではなく寸法です。同じ「13.3インチ用」でも、16:9用と16:10用では縦が13mm以上違います。対角の長さが同じでも別の形になるので、比率を取り違えると光っている部分の一部が裸のまま残ります。
測るのは、黒い枠を含めない光っている部分の横と縦です。仕様書に「13.3型ワイド」としか書かれていない機体でも、解像度が1920×1080なら16:9、1920×1200や2560×1600なら16:10だと分かります。フィルターの側は外形寸法をミリで公開しているので、買う前に突き合わせるのはこの2組の数字だけです。対角のインチ表記は目安にしかなりません。
画面の角度も効きます。ノートPCスタンドで画面を持ち上げると視線の高さが上がり、後ろに立った人の目の高さと画面の正面がそろいます。フィルターが潰すのは左右の角度なので、真後ろから見下ろされる経路はスタンドの高さと座る向きで決める話になります。
守る対象も分けて考えます。持ち出すファイルそのものは暗号化USBメモリで守れますが、開いて編集している間の画面は暗号化されません。鞄の中のファイルと、机の上で光っている画面は別の経路です。アカウントの側も同じで、セキュリティキーを挿していても、パスワードマネージャを開いた画面や、ターミナルに出ている接続先の名前は横から読めます。
のぞき見防止フィルターは取付方式で4系統に分かれます
各社の製品ページは「マグネット式」「吸着式」と書き分けていますが、手元でやることで見ると4つです。細かい縦の壁(ルーバー)で斜めからの光を遮る仕組みはどれも共通で、遮り方そのものには差がありません。
- 両面テープで貼る:画面の周囲か枠に両面テープを貼り、フィルターを固定します。付けたら基本は貼りっぱなしになります
- アタッチメントやタブを挟む:枠に薄い樹脂のパーツを貼り、そこにフィルターを差し込みます。テープと同梱されていることが多く、外して裏返せる代わりに差し込む一手間が増えます
- マグネットで留める:枠にマグネットシールを貼るか、PC本体に入っている磁力を使って留めます。着脱が一瞬で終わる形で、今回はZ4243・BFNM133W・CRT-MDR3141・EFWMPA1322PFMの4枚がここに入ります
- 吸着させる:のりを使わない微細な吸盤(ナノサクション)で画面の外周に吸い付けます。今回はエレコムのEF-PFNS133W10だけがこの方式です
4系統は値段の順に並びません。いちばん安い1,520円のEFWMPA1322PFMがマグネット式で、6,000円のCRT-PFNG133W2はテープとアタッチメントです。着脱のしやすさは上位機種の特典ではなく、方式に付いてきます。
マグネット式のなかにも2通りあります。EFWMPA1322PFMはMacBook Airの本体に入っている磁力で留まるので、枠に貼るものが何もありません。残る3枚は付属のマグネットシールやストッパーを枠に貼ったうえでフィルターを載せる形で、枠に何かを貼るという点ではテープ式と同じ手間が1回だけ発生します。
8枚を並べ直すとこうなります
各社の公式仕様に載っている値だけを並べました。透過率とブルーライトカット率は、あとの採点でも使うので同じ表に入れてあります。外形寸法は厚みを除いた縦横で、括弧の中が厚みです。
| 製品名 | 参考価格 | 対応 | 外形寸法 | 取付方式 | 視野角 | 透過率 | ブルーライトカット率 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| エレコム EFWMPA1322PFM | 1,520円 | 機種専用(MacBook Air 13.6インチ) | 299.8×197mm(0.35mm) | マグネット(PC内蔵の磁力) | 50度 | 約60% | 約20% |
| ナカバヤシ Digio2 Z4248 | 2,080円 | 汎用 13.3インチ 16:10 | 286×179mm(0.4mm) | 両面テープ/差し込みタブ | 60度 | 69% | 45% |
| バッファロー BFN133W | 3,084円 | 汎用 13.3インチ 16:9 | 294×165.5mm(0.39mm) | 両面シール/フレームシール/着脱ガイドシール | 60度 | 60%±5% | 40.5% |
| ナカバヤシ Digio2 Z4243 | 3,168円 | 汎用 13.3インチ 16:10 | 288×188.2mm(1.0mm) | マグネット(マグネットシール付属) | 60度 | 69% | 45% |
| エレコム EF-PFNS133W10 | 4,560円 | 汎用 13.3インチ 16:10 | 294×193mm(フィルム部0.35mm/吸着部0.8mm) | 吸着(ナノサクション) | 60度 | 約63% | 約42% |
| バッファロー BFNM133W | 5,599円 | 汎用 13.3インチ 16:9 | 294×173mm(全体1.1mm/画面部0.39mm) | マグネット(マグネットシール2枚+タブ2個) | 60度 | 60%±5% | 40.5% |
| サンワサプライ CRT-PFNG133W2 | 6,000円 | 汎用 13.3インチ 16:10 | 285×178mm(0.4mm) | 両面テープ/フィルムアタッチメント | 60度 | 約76.5% | 約30% |
| サンワサプライ CRT-MDR3141 | 9,856円 | 汎用 14.0インチ 16:10 | 301.5×196.5mm(0.4mm) | マグネット(マグネットストッパー) | 60度 | 65% | 40% |
視野角の列がほぼ1本の線になります。1,520円から9,856円まで6.5倍の値幅があって、そのうち7枚が同じ60度です。唯一の50度はいちばん安い1枚のほうにあります。
透過率の列は逆に上下します。2,080円のZ4248が69%、5,599円のBFNM133Wが60%±5%で、2.7倍の値段を出したほうが暗く見えます。ブルーライトカット率も同じで、最も高い45%はZ4248とZ4243、最も低い約20%は最安のEFWMPA1322PFMです。
いちばん高い9,856円のCRT-MDR3141は、透過率65%で上から4番目です。同じサンワサプライで参考価格6,000円のCRT-PFNG133W2は約76.5%あります。この2枚はメーカー標準価格がどちらも9,350円(税込)で、メーカー自身は同じ格として出しています。14.0インチ用と13.3インチ用という違いはありますが、明るさで並べると高いほうが下に来ます。
視野角は値段で変わりません。変わるのは自分側の明るさのほう
ルーバーの角度は設計値で決まり、この8枚では60度に集中しています。横に立っている人からの見えにくさで比べるかぎり、値段を上げても得られるものがありません。カタログの「約60度(正面から左右約30度)」という書き方も各社でそろっていて、数字が同じであることを隠していません。
例外のEFWMPA1322PFMは50度です。左右それぞれ25度を超えると見えなくなる計算になるので、60度の7枚より狭くなります。隣の席との距離が近いほど効く差ですが、その1枚が8枚でいちばん安いという並びは、視野角が価格帯の指標になっていないことをそのまま示しています。
では何が値段の差として現れるのか。まず可視光線透過率です。ルーバーは自分側にも壁を立てるので、正面から見ている本人の画面も暗くなります。この8枚は約60%から約76.5%まで開いていて、76.5%と60%では同じ輝度設定でも2割以上の差になります。
その透過率も値段の順には並びません。2,080円のZ4248が69%で、5,599円のBFNM133Wは60%±5%です。サンワサプライの2枚も同じ形で、9,856円のCRT-MDR3141が65%、6,000円のCRT-PFNG133W2が約76.5%です。標準価格が同額の2枚のうち、安く買えるほうが明るいという並びになっています。
暗くなったぶんは画面の輝度を上げれば戻せますが、バッテリーの持ちと引き換えです。外で使うためにフィルターを買っているので、ここは効きます。フィルターを付けたまま電源の無い場所で数時間作業するなら、透過率は視野角より先に見る数字になります。
もう1つ値段と結び付かないのがブルーライトカット率です。45%のZ4248とZ4243は参考価格2,080円と3,168円、約30%のCRT-PFNG133W2は6,000円です。透過率がいちばん高い1枚が、ブルーライトカット率では下から2番目に来ます。明るく見せることと、特定の波長を削ることは、同じフィルムの上では逆を向きます。
使う場所から引き当てる
どこで何をするかで、表のどの列を見るかが変わります。表の中で「マグネット式4枚」と書いているのは、EFWMPA1322PFM・Z4243・BFNM133W・CRT-MDR3141の4枚です。
| やりたいこと | 効いてくる列 | この記事の該当機 |
|---|---|---|
| 一度貼ったら外さない | 取付方式 | Z4248・BFN133W・CRT-PFNG133W2 |
| 会議や自席に戻るたびに外す | 取付方式 | マグネット式4枚 |
| 画面をできるだけ暗くしたくない | 透過率 | CRT-PFNG133W2・Z4248・Z4243 |
| 隣の席との距離が近い | 視野角 | EFWMPA1322PFM |
| MacBook Air 13.6インチで使う | 対応 | EFWMPA1322PFM |
| 13.3インチ16:10のノートPCで使う | 対応 | Z4248・Z4243・EF-PFNS133W10・CRT-PFNG133W2 |
| 13.3インチ16:9のノートPCで使う | 対応 | BFN133W・BFNM133W |
| 14.0インチ16:10のノートPCで使う | 対応 | CRT-MDR3141 |
| 画面にのりを残したくない | 取付方式 | EF-PFNS133W10 |
| 目の負担を減らしたい | ブルーライトカット率 | Z4248・Z4243 |
条件を2つ重ねると、候補が1枚になったり0枚になったりします。「13.3インチ16:10」と「マグネット式」を同時に立てるとZ4243だけが残ります。一方で「13.3インチ16:9」と「透過率70%以上」を重ねると、この8枚には該当がありません。16:9用の2枚はどちらも60%±5%だからです。
おすすめののぞき見防止フィルター8選
参考価格の昇順に並べます。順位ではないので、下に行くほど良くなるわけではありません。各カードの独自採点は、上の比較表に載せた値から下の規則で機械的に出しています。
千円台:MacBook Air 13.6インチ専用で、視野角は8枚でいちばん狭い50度
独自採点の規則(5項目・各5点)
楽天のレビューは商品によって件数が1件から数百件までばらつき、件数の少ないものは1人の評価で平均が1点以上動きます。楽天側でレビューが消えると数字も黙って変わるので、順位付けには使っていません。代わりに、下の規則でスペックから機械的に点を出しています。記事に載せている表の値をそのまま当てはめているだけなので、読者が検算できます。総合点は5項目の単純平均です。用途によって効く項目が違うので、総合点だけでなく項目ごとの差を見てください。
- 導入しやすさ
- 参考価格が2,500円未満なら5点、3,500円未満なら4点、5,000円未満なら3点、6,500円未満なら2点、それ以上は1点とします。合わない寸法を買うと丸ごと無駄になるので、最初の1枚では効いてくる項目です
- 自分側の見やすさ
- 比較表の可視光線透過率。70%以上=5 / 66%以上70%未満=4 / 62%以上66%未満=3 / 62%未満=2。ルーバーは自分側にも壁を立てるので、この数字が低いほど正面から見ている本人の画面も暗くなります
- 使い回しの広さ
- 比較表の対応。汎用の16:10=5 / 汎用の16:9=4 / 機種専用=2。16:10を上にしているのは、13.3インチから14インチのノートPCで16:10が増えており、買い替えたあとにも使える見込みが高いためです
- 着脱のしやすさ
- 比較表の取付方式。マグネット=5 / 吸着(ナノサクション)=4 / テープと着脱用パーツの併用=3。会議のたびに外すなら5、貼りっぱなしなら3でも困りません
- 目の疲れにくさ
- 比較表のブルーライトカット率。45%=5 / 40%以上43%未満=4 / 25%以上40%未満=3 / 25%未満=2。数字が大きいほど画面は黄色みを帯びるので、色を見る作業では逆に効きます
参考価格・対応・取付方式・透過率・ブルーライトカット率は、記事の比較表と商品カードに載せている値をそのまま使っています。視野角は採点に入れていません。8枚のうち7枚が同じ60度で、残る1枚(50度)がいちばん安い1枚なので、点にしても価格帯の差を説明しないためです。視野角の違いは比較表と本文で書いています。外光反射率・表面硬度・質量も、8枚のうち6枚でしか公式の値を確認できず同じ土俵に並べられないので、採点には使わず本文で触れています。この8枚はレビューがすべて0件なので、楽天レビューの平均はこの記事のどのカードにも出ていません。
2千円台:16:10の286×179mmで、透過率69%とブルーライトカット45%
3千円台:16:9の294×165.5mmという基準寸法をそのまま持つ
3千円台:マグネット式にしても透過率69%が落ちない
4千円台:のりもマグネットも使わない吸着式
5千円台:16:9のマグネット式で、光沢面と非光沢面のどちらも表にできる
6千円台:透過率76.5%で8枚のなかでいちばん明るい
9千円台:14.0インチ16:10のマグネット式で、反射率1.5%
13.3インチ対応でも貼れないことがある
対角のインチが同じでも、比率が違えば別の形になります。対角13.3インチという1つの数字から、16:9と16:10で2組の実寸が出ます。横をw、縦をhとすると、比がa対bのとき対角の長さdに対して w = d×a÷√(a²+b²)、h = d×b÷√(a²+b²) です。13.3インチは25.4を掛けて337.82mmなので、この式に入れるだけで画面の実寸が出ます。
| 対角 | アスペクト比 | 解像度の例 | 画面の実寸(横×縦) |
|---|---|---|---|
| 13.3インチ | 16:9 | 1920×1080 | 294.4×165.6mm |
| 13.3インチ | 16:10 | 1920×1200 | 286.5×179.0mm |
| 13.6インチ | 16:10として計算 | 2560×1664 | 292.9×183.1mm |
| 14.0インチ | 16:9 | 1920×1080 | 309.9×174.3mm |
| 14.0インチ | 16:10 | 1920×1200 | 301.5×188.5mm |
| 14.0インチ | 3:2 | 2256×1504 | 295.9×197.3mm |
| 15.6インチ | 16:9 | 1920×1080 | 345.4×194.3mm |
13.6インチの行だけ注意が要ります。MacBook Airの13.6インチは解像度が2560×1664で、比は16:10(1.6対1)ではなく約1.54対1です。同じ式に2560と1664をそのまま入れると289.6×188.3mmになり、16:10として計算した292.9×183.1mmとは縦が5mm以上ずれます。「16:10のノートPC用」と書かれた汎用フィルターがMacBook Airに合わないのは、視野角でも透過率でもなく、この比率のずれが理由です。
この計算値と、8枚の公式外形寸法を突き合わせたのが次の表です。差の列は、フィルターが画面より大きければプラス、小さければマイナスです。
| 製品(想定する画面) | 外形寸法 | 画面の実寸 | 差(横) | 差(縦) |
|---|---|---|---|---|
| ナカバヤシ Z4248(13.3型16:10) | 286×179mm | 286.5×179.0mm | -0.5mm | 0.0mm |
| バッファロー BFN133W(13.3型16:9) | 294×165.5mm | 294.4×165.6mm | -0.4mm | -0.1mm |
| サンワサプライ CRT-PFNG133W2(13.3型16:10) | 285×178mm | 286.5×179.0mm | -1.5mm | -1.0mm |
| サンワサプライ CRT-PFNG133W(13.3型16:9) | 294×166mm | 294.4×165.6mm | -0.4mm | +0.4mm |
| ナカバヤシ Z4243(13.3型16:10) | 288×188.2mm | 286.5×179.0mm | +1.5mm | +9.2mm |
| バッファロー BFNM133W(13.3型16:9) | 294×173mm | 294.4×165.6mm | -0.4mm | +7.4mm |
| エレコム EF-PFNS133W10(13.3型16:10) | 294×193mm | 286.5×179.0mm | +7.5mm | +14.0mm |
| サンワサプライ CRT-MDR3141(14.0型16:10) | 301.5×196.5mm | 301.5×188.5mm | 0.0mm | +8.0mm |
| エレコム EFWMPA1322PFM(MacBook Air 13.6) | 299.8×197mm | 289.6×188.3mm | +10.2mm | +8.7mm |
上4行のテープ式は画面とほぼ同じ寸法で、ずれは1.5mm以内に収まっています。マグネット式と吸着式は縦が7mmから14mm大きく、はみ出したぶんが上下の枠に載る前提の設計です。BFNM133Wの仕様に「画面上部のベゼル幅が7mm以上必要」と書かれているのは、この+7.4mmの行き先を確保するためです。
比率を取り違えたときに何が起きるかも数字で出ます。16:9用のBFN133Wの縦は165.5mmで、13.3型16:10の画面は179.0mmです。貼っても13.5mmぶんが裸のまま残ります。逆に16:10用のZ4248を16:9の画面に貼ると、縦は13.4mm余り、横は8.4mm足りません。どちらの製品も「13.3インチ用」として同じ棚に並んでいます。
同じシリーズの中でも起きます。サンワサプライのCRT-PFNG133W2は285×178mmの13.3型16:10用、CRT-PFNG133Wは294×166mmの13.3型16:9用です。型番の差は末尾の2の1文字だけで、公式仕様の透過率76.5%・視野角60度・ブルーライトカット率約30%・反射率約5.35%は完全に同じ値です。違うのは寸法と標準価格だけで、縦が12mm・横が9mm入れ替わります。光学性能がまったく同じ商品を買っておいて、物理的に貼れないという買い間違いが起きる形になっています。
ここに載せた画面の実寸は、対角のインチと比率から計算した値です。機体ごとに実測したものではないので、実物では枠の設計しだいで1mm前後の差が出ます。突き合わせの目的は「入るかどうか」の判断で、ミリ単位の一致を保証するものではありません。
マグネット式の厚みと、枠の幅
マグネット式を選ぶときには、寸法のほかに2つ見る数字があります。厚みと、枠の幅です。
厚みで飛び抜けるのはマグネット式の2枚です。BFNM133Wはフィルター全体が1.1mm、Z4243が1.0mmで、残る6枚のうち、画面に重なる部分だけを見れば0.35mmから0.4mmに収まっています(吸着式のEF-PFNS133W10は外周の吸着部が0.8mmあります)。0.6mmから0.7mm厚いということは、蓋を閉じたときにキーボードと画面の間へそのぶん余分に挟まるということです。閉じたときの隙間が小さい機体では、当たりが強くなります。
BFNM133Wの数字の読み方には注意が要ります。バッファローの仕様は「フィルター全体:294×173×1.1mm」と「画面部分:294×166×0.39mm」を分けて書いていて、画面に重なる部分だけなら0.39mmです。厚い1.1mmはマグネットを留める帯の部分で、その帯が画面の外の枠に載ります。比較表は全体の厚みで並べているので、他の枚と同じ土俵で比べるなら1.1mmのほうを見る数字です。
いちばん高いCRT-MDR3141には、これらとは別の制約があります。サンワサプライが「フィルターを装着したまま、パソコンを閉じることができませんのでご注意ください」と仕様と特長の両方に明記しています。参考価格9,856円のこの1枚だけが、蓋を閉じるたびに外す前提の作りです。マグネットストッパーで留めるので着脱そのものは速いのですが、持ち歩くときはフィルターを別に持つことになります。
枠の幅はマグネットを貼る場所の話です。BFNM133Wはマグネットシールを貼るのに画面上部のベゼルが7mm以上必要で、CRT-MDR3141は6mmから7mmのベゼルに対応すると書かれています。ベゼルが5mmを切る機体では、マグネット式はそもそも選べません。画面の実寸と一緒に、枠の幅もミリで測っておく数字です。
その点でEFWMPA1322PFMは別枠になります。MacBook Airの本体に入っている磁力を使うので、枠に貼るものがありません。代わりに使える機種がMacBook Air 13.6インチだけに縛られます。着脱の楽さと使い回しの広さは、この8枚では引き換えになっています。
吸着式のEF-PFNS133W10は、厚みも枠の使い方も1つの数字では表せません。フィルター部は0.35mmですが、四辺のナノサクション部は0.8mmあります。その吸着部は100×5mmで、外形294×193mmのうち画面からはみ出した部分がそこに当たります。画面に重なる部分は薄く、枠に当たる外周だけが厚いので、のりが残らない代わりに外周に5mm前後の平らな枠が要ります。
持ち出す画面が1枚とは限りません。モバイルモニターを鞄に入れて2画面で作業するなら、そちらにも同じ穴が空いたままになります。モバイルモニターは13.3型と15.6型が中心で、15.6型16:9の画面は345.4×194.3mmです。この記事の8枚はどれも届きません。
表に入れなかった数字も書いておきます。外光反射率・表面硬度・質量は、8枚のうち6枚でしか公式の値を見つけられませんでした。8枚を同じ土俵に並べられないので、表の列にも採点にも使っていません。反射率が公開されている範囲では、CRT-MDR3141の1.5%が最も低く、サンワサプライのCRT-PFNG133W2が約5.35%、ナカバヤシの2枚が約5.5%、バッファローの2枚が5.6%です。
まとめ:判断の順番
値段の順に見ていくと、視野角は動かず、透過率とブルーライトカット率は上下します。次の順に決めると絞れます。
- 画面の光っている部分を横と縦でミリまで測る。13.3インチという表記は、16:9なら294.4×165.6mm、16:10なら286.5×179.0mmの2通りに分かれます
- 枠の幅も測る。上部のベゼルが7mmを切ると、マグネット式は候補から外れます
- 取付方式を決める。貼りっぱなしならテープ式、毎日外すならマグネット式か吸着式です
- 透過率を見る。この8枚は約60%から約76.5%まで開いていて、値段の順には並びません
- 視野角は比べなくてよい。8枚のうち7枚が60度で、残る1枚の50度はいちばん安い1枚です
- ブルーライトカット率を見る。約20%から45%まであり、こちらも値段の順ではありません
なお、この記事の仕様は各社の公式製品ページに載っている値です。8枚を集めて同じ場所・同じ照明で見比べたものではありません。画面の実寸は対角のインチと比率から計算した値で、機体ごとの実測ではありません。参考価格は掲載時点でAmazonと楽天から取得したもので、レビューは8枚とも件数が0件のため、楽天レビューの平均はこの記事のどのカードにも出ていません。