← ガジェット研究所

プロジェクタースクリーンおすすめ8選 ゲイン・サイズ・設置方式で比較

2026-09-29 公開本記事にはアフィリエイト広告(Amazonアソシエイト・楽天アフィリエイト)を含みます。

プロジェクタースクリーンは、プロジェクターの光を受け止めて見る人の側へ返す幕です。白い壁に映すのと比べて、壁紙の模様や表面の凹凸が映像に出にくく、生地によっては壁より明るく映ります。置き方は、壁に貼る紙の幕、天井や壁から下げる吊り下げ式、三脚や床置きのケースで立てる自立式、モーターで上げ下げする電動の4つに分かれます。

この道具は、値段の順に明るくなりません。参考価格19,600円の三脚式 サンワサプライ PRS-SX100HD は、6,490円の紙の幕 オーエス パペルマットと同じゲイン0.8です。60,379円の電動 Electric100H と62,700円の床置き EZシネマ F100NWH は、ゲインも幕の面積も同じです。値段を決めているのは幕を支える仕組みとケースで、明るさに効く幕のゲインと面積は、値段と関係なく上下します。

ここではサンワサプライ4台、エリートスクリーン3台、オーエス1台の8台を、参考価格の順に並べます。同じメーカーから2台までという普段の決まりを破っているのは、幕のゲインを公式の仕様で確かめられたのがこの3社だけだったためです。ゲインの書かれていない幕は、この記事の計算に載せられません。順位は付けず、手持ちのプロジェクターで何インチまで見られるかを先に計算してから、価格帯ごとに見ていきます。

目次(8項目)

先にプロジェクターの明るさと部屋の広さを確かめる

スクリーンを選ぶ前に、手元で2つの数字を調べておきます。この2つで、8台のうち何台が候補に残るかがだいたい決まります。

明るさの数字がまだ無い、これからプロジェクターも選ぶという場合は、モバイルプロジェクターの比較に8台のANSI・ISOルーメンを並べてあります。そこで最も暗い機種は250 ISOルーメン、最も明るい機種は700 ISOルーメンで、同じ幕でも明るさを保てる大きさが約1.7倍変わります。スクリーンの型はプロジェクターの明るさに合わせて決めるもので、幕だけを先に大きくしても画面は明るくなりません。

大きさを取ると、音のほうも足りなくなります。持ち運べるプロジェクターの内蔵スピーカーは数Wのものが多く、100型の画面の横から聞こえる音としては小さく感じます。80型を超える幕を選ぶなら、外付けのPCスピーカーを画面の下に置くことまで含めて考えておくと、あとで配線をやり直さずに済みます。

スクリーンの明るさは値段の順に上がらない

スクリーンの明るさを決めるのは、幕の「ゲイン」と「面積」の2つです。ゲインは、基準になる白い板(完全拡散板)と比べて、正面へどれだけ光を返すかの倍率です。1.0なら基準の板と同じ、0.8なら2割少なく、1.1なら1割多く返します。面積のほうは同じ光を広げる先の大きさで、面積が2倍になれば、1平方メートルあたりに届く光は半分になります。

8台のゲインは0.8・1.0・1.1の3段に分かれ、参考価格とは次のように並びます。0.8は6,490円のパペルマットと19,600円の PRS-SX100HD、1.0は18,561円の PRS-TS85 から32,100円の M92UWH までの4台、1.1はエリートの6万円台の2台です。1.0の中では、18,561円の PRS-TS85 と28,570円の PRS-TS80HD はどちらも吊り下げ式・スロー巻き上げで、ゲインも同じ1.0です。値段の差は幕の比率(PRS-TS85 は4:3、PRS-TS80HD は16:9)などの差で、明るさの差ではありません。

値段を押し上げているのは、幕そのものより支える仕組みです。紙を壁に貼るだけなら6,490円、三脚を付けると2万円前後、ケースを床に置いて引き上げる自立式や、モーターで上げ下げする電動になると6万円台に入ります。60,379円の Electric100H と62,700円の F100NWH は、どちらもマックスホワイトFG(ゲイン1.1)の100型で、画面の明るさは同じです。差額で買っているのは、リモコンで上げ下げできることか、床に置いてどこでも立てられることかの違いです。

ゲインには引き換えがあります。正面へ多く返す幕ほど斜めからは暗く見えやすく、ゲインの数字は正面付近で測った値です。オーエスはパペルマットの生地について「5°ゲイン0.8」と、測った角度まで書いています。エリートの公式の値を並べると、この引き換えがそのまま見えます。ゲイン1.0の M92UWH(マックスホワイトB)は「180°の広い視野角」、ゲイン1.1の Electric100HFG-J と F100NWH は「160°の広い視野角で均一に光を拡散」です。ゲインが0.1高い幕のほうが、視野角は20°狭くなっています。オーエスはパペルマットについて「ハーフゲイン角60°以上」と書いています。横に並んで何人かで見るなら、ゲインの高さより斜めからの見え方を優先したほうがよい場面もあります。サンワの4台は公式の仕様に視野角の記載が無く、8台そろっては比べられないため、採点には入れていません。

何インチまで見られるかを計算する

ルーメン・面積・ゲインの3つが分かれば、画面の明るさを数字で出せます。単位はnit(カンデラ毎平方メートル)で、テレビやモニターの明るさと同じ単位です。手順は3つです。

  1. 幕の面積を出す:幕の幅と高さを掛けます。16:9の100型は221.4cm×124.5cmで約2.76㎡、80型は177.1cm×99.6cmで約1.76㎡です
  2. 画面の明るさを出す:ルーメン×ゲイン÷(π×面積)で、nitになります。πで割るのは、幕が光を正面だけでなく半球の方向へ散らすためです
  3. 基準と比べる:映画館の基準は約48nit(14フートランバート)です。部屋を真っ暗にできる前提の数字なので、これを下回ると暗く感じ、カーテン越しに光が入る部屋ではさらに上が要ります

たとえば300 ANSIルーメンのプロジェクターを、ゲイン0.8の16:9の100型に映すと、300×0.8÷(3.14×2.76)で約28nitです。同じゲインの80型なら300×0.8÷(3.14×1.76)で約43nit、ゲイン1.0の80型なら約54nitになり、ここで初めて48nitを超えます。300ルーメン級のプロジェクターで100型を選ぶと、映画館の基準の6割ほどの明るさしか出ません。

この8台に、300 ANSIルーメン(モバイルプロジェクターの比較でいえば Anker Nebula Capsule 3 Laser)と600 ISOルーメン(同じく TCL A1s)を当てはめると、次のようになります。面積は比較表の幕面の幅と高さを掛けた値です。

製品面積ゲイン300lmでのnit600lmでのnit
オーエス パペルマット1.76㎡0.8約43約87
サンワ PRS-TS852.27㎡1.0約42約84
サンワ PRS-SX100HD2.76㎡0.8約28約55
サンワ PRS-S80HD1.76㎡1.0約54約108
サンワ PRS-TS80HD1.76㎡1.0約54約108
エリート M92UWH2.33㎡1.0約41約82
エリート Electric100H2.76㎡1.1約38約76
エリート F100NWH2.76㎡1.1約38約76

300ルーメン級では、48nitを超えるのはゲイン1.0の80型の2台(PRS-S80HD と PRS-TS80HD)だけです。参考価格がいちばん高い6万円台の2台は約38nitで、6,490円の紙の幕(約43nit)より暗く映ります。面積が1.57倍あるぶんを、ゲインの1.1倍では取り返せないためです。600ルーメン級になると8台すべてが48nitを超え、最も暗い PRS-SX100HD でも約55nitです。PRS-TS85 の値は4:3の幕全体に映した場合で、16:9の映像を映したときの明るさは後ろの節で出します。

逆に、手元のプロジェクターで48nitを保てる最大の大きさ(16:9)を出しておくと、スクリーンの型を決めるときに迷いません。ゲインごとに並べると次のとおりです。

明るさゲイン0.8ゲイン1.0ゲイン1.1
250lm69型78型81型
300lm76型85型89型
400lm88型98型103型
500lm98型110型115型
600lm107型120型126型
700lm116型130型136型

300ルーメン級なら、ゲイン1.0の幕で85型前後が上限です。16:9の100型を48nitで見たいなら、ゲイン1.1で約380ルーメン、ゲイン1.0で約420ルーメン、ゲイン0.8なら約520ルーメンが要ります。

計算はあくまで上限の見積もりです。ルーメンはメーカーが最も明るいモードで測った値で、省電力のモードや色を整えた映像モードではもっと下がります。映像が幕に収まらずに光がはみ出せば、そのぶんも減ります。48nitぎりぎりの組み合わせより、1段小さい型を選んでおくほうが実際の見え方に近くなります。

並べ直すとこうなります

製品設置方式型と比率ゲイン幕面(cm)質量
オーエス パペルマット壁に貼る80型 16:90.8177.1×99.60.28kg
サンワ PRS-TS85吊り下げ85型 4:31.0174.0×130.56kg
サンワ PRS-SX100HD三脚100型 16:90.8221.4×124.54.94kg
サンワ PRS-S80HD三脚80型 16:91.0177.1×99.68kg
サンワ PRS-TS80HD吊り下げ80型 16:91.0177.1×99.66.6kg
エリート M92UWH吊り下げ92型 16:91.0203.7×114.67.0kg
エリート Electric100H電動100型 16:91.1221.4×124.59.1kg
エリート F100NWH床置き自立100型 16:91.1221.4×124.59.1kg

上から下へ参考価格が上がる並び(商品カードの順)です。幕面の列は映像が映る部分の幅×高さで、サンワは公式の「スクリーン表示サイズ」、エリートとオーエスは公式に載っている幕面の寸法です。PRS-TS85 だけは公式の寸法1,740×1,305mmをセンチに直した値です。ゲインの列は上から0.8・1.0・0.8・1.0・1.0・1.0・1.1・1.1と動いていて、価格の順に上がっていません。

質量の列も値段の順になっていません。22,258円の三脚式 PRS-S80HD は8kgで、19,600円の三脚式100型 PRS-SX100HD(4.94kg)より重く、幕は小さいのに持ち上げる重さは1.6倍です。三脚式という同じ分類でも、持ち運ぶつもりなら中身の差は大きく出ます。設置方式の列の「吊り下げ」は、天井や壁に金具で固定して、使うときに手で引き下ろす形です。

価格帯ごとのプロジェクタースクリーン8台

1万円未満:壁に貼る紙の幕パペルマット

オーエスのパペルマット PS-080HN-WM201 は、紙でできた80型のスクリーンです。巻き上げる仕組みも脚も無く、画びょうやテープで壁に貼って使います。0.28kgしかないので、壁に穴を開けたくない部屋でもマスキングテープで留められます。

生地はオーエスのWM201で、ゲインは0.8です。300 ANSIルーメンで約43nitと48nitにわずかに届かず、600ルーメン級なら約87nitまで出ます。暗めのプロジェクターで使うなら80型いっぱいに映さず、少し小さく映すほうが明るく見えます。白い壁に映していて模様やムラが気になっている人が、まず幕を試す1枚として向いています。

独自採点の規則(5項目・各5点)

楽天のレビューは商品によって件数が1件から数百件までばらつき、件数の少ないものは1人の評価で平均が1点以上動きます。楽天側でレビューが消えると数字も黙って変わるので、順位付けには使っていません。代わりに、下の規則でスペックから機械的に点を出しています。記事に載せている表の値をそのまま当てはめているだけなので、読者が検算できます。総合点は5項目の単純平均です。用途によって効く項目が違うので、総合点だけでなく項目ごとの差を見てください。

値段
参考価格。10,000円未満=5 / 20,000円未満=4 / 30,000円未満=3 / 50,000円未満=2 / それ以上=1
幕の明るさ
比較表のゲインの列。1.1以上=5 / 1.0=4 / 0.9=3 / 0.8以下=2。ゲインが高いほど正面へ光を返すが、斜めからは暗く見えやすい
画面の大きさ
比較表の幕面(幅×高さ)から出した面積。2.5㎡以上=5 / 2.0㎡以上=4 / 1.5㎡以上=3 / 1.0㎡以上=2 / それ未満=1
運びやすさ
比較表の質量の列。3kg未満=5 / 5kg未満=4 / 8kg未満=3 / 12kg未満=2 / それ以上=1
置き場所の自由度
比較表の設置方式の列。三脚・床置き自立=5 / マグネット=4 / 壁に貼る・吊り下げ=3 / 電動=2。壁や天井に手を加えずに置けるものほど高い

この独自採点は、参考価格と、比較表の設置方式・ゲイン・幕面・質量の4列で付けています。画面の大きさは、幕面の幅×高さから出した面積(「何インチまで見られるかを計算する」の節の表の面積の列)で見ています。PRS-TS85 は4:3の幕全体の面積で、16:9の映像を映すと使う面積は約1.70㎡に減ります。ゲインは各社が公式に出している値で、正面付近で測った数字です。ゲインが高い幕ほど斜めから見たときに暗くなりやすいという引き換えがありますが、視野角はエリートの3台(M92UWH が180°、Electric100HFG-J と F100NWH が160°)とオーエスのパペルマット(ハーフゲイン角60°以上)が公式に出している一方、サンワの4台には記載が無く8台そろわないため採点に入れず、本文で扱っています。エリート M92UWH のゲインは公式ページの M92UWH(マックスホワイトB)の値で、Amazonの商品名の生地表記とは書き方が違います。設置方式の「マグネット」はこの8台に該当がありません。明るさそのもの(nit)はプロジェクター側のルーメンで変わるため採点に入れず、本文の計算の節に出しています。

1万円台:4:3の吊り下げ式と、三脚式の100型

サンワサプライの PRS-TS85 は、4:3の85型を天井や壁から下げる吊り下げ式です。ゲインは1.0で、幕の高さが130.5cmあり、8台のなかで最も縦に長い幕です。4:3の資料や映像を大きく映すには合いますが、16:9の映画を映すと上下に余白が出て、映像は約79型の大きさになります。

PRS-SX100HD は、三脚で立てる16:9の100型で、19,600円と8台のなかで最も安く100型が手に入ります。壁にも天井にも手を加えずに置け、4.94kgなので部屋から部屋へ運べます。その代わり幕のゲインは0.8で、300 ANSIルーメンでは約28nitと8台で最も暗くなります。この1台を活かせるのは、500ルーメン以上のプロジェクターを持っている人です。

2万円台:ゲイン1.0の80型を、三脚で立てるか吊るすか

PRS-S80HD は、三脚式のままゲイン1.0の幕を使える80型です。300 ANSIルーメンで約54nitと、PRS-TS80HD と並んで8台のなかで最も明るく映ります。高さを1,740〜2,780mmで変えられるので、床に座って見る部屋でも椅子で見る部屋でも合わせられます。気になるのは8kgという重さで、同じ三脚式の100型より3kgほど重くなっています。

PRS-TS80HD は、同じ80型・ゲイン1.0の幕を吊り下げ式にしたものです。手を離しても勢いよく戻らないスロー巻き上げで、使わないときは天井際に収まります。明るさは PRS-S80HD と同じで、違うのは置き方です。サンワは取り付けを専門の業者に頼むよう案内しているので、賃貸の部屋で自分で付ける前提なら三脚式のほうが手間がかかりません。

3万円台:ゲイン1.0で視野角180度の92型

エリートスクリーンのマニュアルB M92UWH は、スプリングで巻き上げる手動の92型です。公式の仕様では生地がマックスホワイトB(ゲイン1.0)で、「180°の広い視野角」と書かれています。面積は約2.33㎡で、80型より3割ほど広く、300 ANSIルーメンで約41nit、400ルーメン級なら約55nitになります。ソファに横並びで座って見る部屋のように、正面以外から見る人がいる使い方に向いています。

1つ気をつける点があります。Amazonの商品名は生地を「マックスホワイト」とだけ書いていて、公式ページの M92UWH と同じ生地だと商品名からは断定できませんでした。この記事のゲイン1.0は公式ページの値です。購入するときは、商品ページと届いた箱の型番が M92UWH になっているかを確かめてください。

6万円台:同じ幕を、電動で下ろすか床から引き上げるか

エリートスクリーンのスペクトラム Electric100H は、モーターで上げ下げする電動の100型です。リモコンと壁のスイッチで操作でき、上下左右の黒いマスクが幕からはみ出した光を吸います。楽天で扱っているのは日本向けの Electric100HFG-J で、生地はマックスホワイトFG(ゲイン1.1)です。天井か壁への取り付けと電源が要るので、置き場所は完全に固定になります。プロジェクターの電源とスクリーンの上げ下げを1回の操作にまとめたいなら、付属のリモコンが赤外線式かを確かめたうえで、スマートリモコンに両方を覚えさせる手があります。

EZシネマ F100NWH は、同じマックスホワイトFG(ゲイン1.1)の100型を、床に置いたケースから引き上げて立てる自立式です。壁にも天井にも手を加えずに100型を置けて、使い終わればケースに収めて部屋の隅に寄せられます。ゲイン1.1は8台で最も高い値ですが、100型の面積があるので300 ANSIルーメンでは約38nitです。9.1kgあり、持ち運ぶ道具というより部屋の中で出し入れする道具です。

独自採点で見る8台の差

商品カードの上にある独自採点の規則は、参考価格と、比較表の設置方式・ゲイン・幕面・質量の4列から機械的に点を出しています。総合点がいちばん高いのは PRS-SX100HD(4.0)で、画面の大きさと置き場所の自由度で5点、値段と運びやすさで4点を取っています。次がパペルマット・PRS-TS85・F100NWH の3.6です。

ただし、総合点の1位が明るさでは最下位です。PRS-SX100HD は幕の明るさの項目が2点で、300 ANSIルーメンで約28nitという計算とも合っています。総合点は5項目の単純平均なので、「安く・大きく・どこにでも置ける」が明るさの弱さを埋めた結果です。手元のプロジェクターが300ルーメン級なら、総合点よりも「何インチまで見られるかを計算する」の節の表で、48nitに届くかを先に見てください。

6万円台の2台は、幕の明るさと画面の大きさの2項目がどちらも5点で同じです。違いは置き場所の自由度で、床置きの F100NWH が5点、電動の Electric100H が2点になり、総合点は3.6と3.0に分かれます。2,000円あまりの価格差で、自分で置き場所を選べるかどうかが変わります。

16:9と4:3、同じ100型の違い

「100型」は画面の対角線の長さ(100インチ=254cm)で、縦横の比率までは表していません。同じ100型でも、16:9は221.4cm×124.5cmで約2.76㎡、4:3は203.2cm×152.4cmで約3.10㎡と、4:3のほうが1割ほど広くなります。

ところが、16:9の映画やゲームを4:3の幕に映すと、幕の幅いっぱいに合わせて上下が余ります。4:3の100型に16:9を映した映像は幅203.2cm×高さ114.3cmで、16:9の型でいえば約92型です。この記事の PRS-TS85 も同じで、85型の4:3(174.0cm×130.5cm)に16:9を映すと幅174.0cm×高さ97.9cmの約79型になり、16:9の80型(177.1cm×99.6cm)より一回り小さく映ります。型の数字が大きいほうが大きく映る、とは限りません。

その代わり、映像の面積が小さいぶん明るさは上がります。300 ANSIルーメンを PRS-TS85 の16:9の部分(約1.70㎡)に映すと約56nitです。4:3の幕が合うのは、4:3の資料や昔の映像を映すとき、縦に長い画面を使いたいときで、映画やゲームが中心なら16:9の型を選んだほうが幕を余らせません。

まとめ:迷ったときの判断順

プロジェクタースクリーンは、19,600円の三脚式が6,490円の紙の幕と同じゲイン0.8、6万円台の2台がゲインも面積も同じというように、値段から明るさが読めません。次の順に決めると絞れます。

  1. プロジェクターのルーメンを確かめる。ANSIかISOの値を使います。箱に大きく書かれた光源ルーメンは計算に使えません
  2. 48nitを保てる大きさを出す。ルーメン×ゲイン÷(π×面積)で計算します。300ルーメン級ならゲイン1.0で85型前後が上限で、100型に届くのはおおむね400ルーメンからです
  3. 16:9か4:3かを決める。映画やゲームなら16:9です。PRS-TS85 の4:3の85型に16:9を映すと約79型になります
  4. 置き方を決める。壁や天井に手を加えられないなら、三脚の PRS-SX100HD・PRS-S80HD か、床置きの F100NWH、貼るだけのパペルマットです。固定してよいなら吊り下げ式か電動が選べます
  5. 最後に値段を見る。同じゲインなら、値段の差は支える仕組みの差です。明るさを上げたいなら、幕を高くするより型を1段小さくするほうが効きます

なお、この記事の仕様は、サンワサプライ・エリートスクリーン・オーエスの公式ページ(オーエスの寸法と質量は同社系列の直販店の商品ページ)に載っている値で、8台を並べて照度を実測してはいません。nitの値はメーカー公表のルーメンとゲインから出した計算上の上限です。商品カードと本文の参考価格は楽天またはAmazonの価格を参考にした値で、時期によって変わります。

← ガジェット研究所 トップへ戻る モバイルプロジェクターの比較 PCスピーカーの比較