モバイルプロジェクターおすすめ8選 ANSIルーメンとNetflixで比較
モバイルプロジェクターは、本体を床でも棚でも置けるところに置いて、壁や天井に映像を映す道具です。テレビやモニターと違って画面の大きさが置き場所で決まるので、同じ1台でも40インチにも100インチにもなります。電池を積んだ機種なら、コンセントの無い部屋やベランダにも持ち出せます。
この道具は、値段の順に明るくなりません。参考価格93,990円でレーザー光源の Anker Nebula Capsule 3 Laser は300 ANSIルーメンで、58,490円の TCL A1s(600 ISOルーメン)や69,990円の Anker Nebula Mars 3 Air(400 ANSIルーメン)より暗い数字です。レーザーという言葉と値段の両方が、明るさとは別の方向を指しています。
ここでは XGIMI 3台、Anker 2台、BenQ 2台、TCL 1台の8台を、参考価格の順に並べます。順位は付けません。明るさ・光源・電源・Netflixの映り方の4点を先に配ってから、価格帯ごとに見ていきます。
目次(8項目)
先に映す場所と部屋の明るさを決める
機種を見比べる前に、自分の部屋で2つ決めておきます。ここが決まると、8台のうち何台が候補に残るかがだいたい決まります。
- どこに映すか:白い壁、壁に貼るスクリーン、天井の3つで必要な機能が変わります。天井に映すなら、本体を上に向けて置ける形か、レンズの向きを変えられる機種が要ります。この記事では XGIMI Nova が300度回るジンバル、BenQ の GV32 と GV50 が本体ごと縦方向に回る形で、三脚なしで天井を向けられます
- 部屋をどこまで暗くできるか:プロジェクターは光を足す道具なので、部屋が明るいほど像が薄くなります。遮光カーテンが入る部屋なのか、夜だけ使うのか、日中の明るいリビングで使うのかで、必要なルーメンの桁が変わります
部屋を暗くできるかは、機種選びより先に効きます。日中のリビングで使うつもりなら、8台のうちどれを選んでも像は薄くなります。夜に使う部屋でも、天井の照明が点いていれば同じことが起きるので、点け消しや明るさを手元で変えられるスマート電球を先に入れておくと、映すたびにスイッチまで歩かずに済みます。
逆に、机の前で1人が見るだけなら、プロジェクターを買わないという選択肢もあります。大きさは要らず画面を1枚増やしたいだけなら、モバイルモニターのほうが明るさに悩まず、日中でもそのまま見えます。プロジェクターが効くのは、壁1面を使って複数人で見る、寝転がって天井に映す、といった「モニターでは代わりにならない置き方」をするときです。
ルーメンは値段の順に増えない
明るさの数字には、比べてよいものと比べてはいけないものが混ざっています。この8台に出てくるのは ANSIルーメンと ISOルーメンの2つで、どちらも投写した画面の複数の点を測って平均する測り方です。Anker は自社の製品ページで「300ANSIルーメン (米国国家規格協会規格)」と規格名まで書いており、XGIMI と TCL は ISOルーメンの表記を使っています。名前は違いますが、測り方の考え方は同じなので、この2つは並べて比べられます。
比べてはいけないのは、格安機の商品名によく付く「3000ルーメン」「9000ルーメン」のような数字です。これは光源そのものが出している光の量で、レンズを通って画面に届いた明るさではありません。同じ数字として並べると、3万円のANSI表記の機種より1万円の光源ルーメン表記の機種のほうが10倍明るいように見えます。8台はすべてANSIかISOの表記で、この記事では両者を混ぜていません。
そのうえで、値段と明るさの関係を見ます。8台のなかで最も暗いのは39,900円の XGIMI Nova(250 ISOルーメン)ですが、2番目に暗いのは93,990円の Anker Nebula Capsule 3 Laser(300 ANSIルーメン)です。参考価格が2.4倍でも、明るさは50ルーメンしか変わりません。レーザー光源は電源を入れた直後から明るさが出る、色の幅が広い、といった利点がある代わりに、この価格帯では明るさそのものを買っているわけではありません。
逆の並びも起きています。58,490円の TCL A1s は600 ISOルーメンで、89,800円の BenQ GV32(500 ANSIルーメン)と119,800円の BenQ GV50(500 ANSIルーメン)を上回ります。最も明るいのは129,800円の XGIMI Halo+ (New) の700 ISOルーメンですが、その次が5万円台の TCL A1s です。明るさだけを見て買うなら、価格の順に上から見ていく買い方が最も外れます。
Netflixが映るかは端末ごとの認証で決まる
プロジェクターで動画配信を見るとき、いちばん多い行き違いが「スマホをつなげば映る」という前提です。実際には3つの段があり、そのうち2つは本体の側で決まります。
1段目は、本体のOSがNetflixの配信を受けられる端末として認められているかどうかです。Google TV や Android TV を積んでいれば自動的に見られるわけではなく、端末ごとに認証が要ります。だから各社は、それを機能の1つとして書きます。TCL は A1s の製品ページに「Google TV & Netflix 認証」と書き、XGIMI は Elfin Flip Pro について「Netflixの公式ライセンスを取得」と書いています。エプソンは、Android TV端末「ELPAP12」を付けたプロジェクターについて、AmazonプライムやNetflixの視聴に関するFAQで、ファームウェアが「P I.20200617 p-1.20S-0011」以降なら視聴できると、条件をバージョンで区切って案内しています。本体の側の条件で決まる、というのはこういう意味です。
2段目は、スマホからのミラーリングやキャストでは代わりにならない、ということです。Anker はNebulaシリーズのマニュアルのページで、iOS・Androidのミラーリングとキャストのどの手順にも「NetflixやDisney+などのストリーミングサービスで著作権保護されたコンテンツやDRMビデオはミラーリングできません」と同じ注記を付けています。著作権保護のかかった映像は、スマホの画面をそのまま飛ばす経路を通りません。つまり「本体のOSにアプリが無いなら、スマホから飛ばせばいい」は成り立ちません。
3段目は、Fire TV Stick のような外部のスティックを挿して逃げる場合です。この方法は本体のOSを迂回できますが、スティックへの給電をどこから取るかが残ります。本体のUSB端子から取れれば配線は1本で済み、取れなければコンセントがもう1口要ります。BenQ は公式の仕様表にUSB-Cの出力を書いており、GV50 は5V-2A・9V-2A・12V-1.5A・15V-1.2A、GV32 は5V-1.5A・9V-1Aです。電池で動かしている最中にスティックへ給電すれば、そのぶん再生できる時間は短くなります。
この記事の8台は、いずれもメーカーがNetflixへの対応を明記しています。比較表に「NetflixのOS」の列を残しているのは、対応の可否そのものより、どのOSで映しているかが後から効くためです。Google TV の7台はアプリの並びが同じで、XGIMI OS の Elfin Flip Pro だけは別のホーム画面になります。
並べ直すとこうなります
| 製品 | 参考価格 | 明るさ | 光源 | 電源 | NetflixのOS |
|---|---|---|---|---|---|
| XGIMI Nova | 39,900円 | 250 ISOlm | LED | 電池 最大1.2時間 | Google TV |
| XGIMI Elfin Flip Pro | 46,800円 | 400 ISOlm | LED | 電池 最大2時間 | XGIMI OS |
| TCL A1s | 58,490円 | 600 ISOlm | LED | AC電源のみ | Google TV |
| Anker Mars 3 Air | 69,990円 | 400 ANSIlm | LED | 電池 約2.5時間 | Google TV |
| BenQ GV32 | 89,800円 | 500 ANSIlm | LED | USB-C給電 | Google TV |
| Anker Capsule 3 Laser | 93,990円 | 300 ANSIlm | レーザー | 電池 約2.5時間 | Google TV |
| BenQ GV50 | 119,800円 | 500 ANSIlm | レーザー | 電池 2.5時間 | Google TV |
| XGIMI Halo+ (New) | 129,800円 | 700 ISOlm | LED | 電池 最大2.5時間 | Google TV |
上から下へ参考価格が上がる並び(商品カードの順)です。明るさの列は、上から250・400・600・400・500・300・500・700と動いていて、価格の順に増えていません。5万円台の TCL A1s の600 ISOルーメンを超えるのは、12万円台の XGIMI Halo+ (New) だけです。
光源の列は、8台のうちレーザーが Capsule 3 Laser と GV50 の2台で、残りの6台はLEDです。レーザーの2台は価格帯が違い、93,990円の Capsule 3 Laser は300 ANSIルーメン、119,800円の GV50 は500 ANSIルーメンで、レーザーであることは明るさを保証していません。電源の列の「電池」は本体の内蔵電池で動く機種で、後ろの数字はメーカーが出している動画の再生時間です。TCL A1s は公式の製品ページに内蔵電池の記載が無く、同梱品に電源プラグが挙がっているだけなので、AC電源のみとして扱っています。BenQ GV32 は電池を積まず、USB-Cから60W以上を入れて動かす機種です。
パネルの解像度は、8台とも1920×1080です。この価格帯では4Kのパネルを積んだモバイル機がほとんど無く、4Kを謳う機種は据え置きの大きさになるか、16万円を超えます。表の列にしていないのは、8行すべてが同じ値になって比べる材料にならないためです。
価格帯ごとのモバイルプロジェクター8台
3万円台:いちばん安いが、明るさは250 ISOルーメン
XGIMI Nova は、8台のなかで唯一3万円台に入る1台です。本体が300度回るジンバルに載っているので、床に置いて壁に映す、そのまま上に向けて天井に映す、という使い分けが本体だけでできます。スピーカーはJBLの3Wを2基、電源は内蔵電池です。
引き換えになっているのが明るさと電池の持ちです。250 ISOルーメンは8台で最も低く、部屋を暗くできないと像が薄くなります。動画の再生は最大1.2時間なので、電池だけで映画1本を最後まで見る使い方には足りません。持ち出す場所にコンセントがあるかどうかで、評価が大きく変わる1台です。
独自採点の規則(5項目・各5点)
楽天のレビューは商品によって件数が1件から数百件までばらつき、件数の少ないものは1人の評価で平均が1点以上動きます。楽天側でレビューが消えると数字も黙って変わるので、順位付けには使っていません。代わりに、下の規則でスペックから機械的に点を出しています。記事に載せている表の値をそのまま当てはめているだけなので、読者が検算できます。総合点は5項目の単純平均です。用途によって効く項目が違うので、総合点だけでなく項目ごとの差を見てください。
- 明るさ
- 比較表の明るさの列(ANSIまたはISOルーメン)。600以上=5 / 500以上=4 / 400以上=3 / 300以上=2 / それ未満=1
- 値段
- 参考価格。45,000円未満=5 / 60,000円未満=4 / 75,000円未満=3 / 100,000円未満=2 / それ以上=1
- 電源の自由度
- 比較表の電源の列。内蔵電池で2.5時間=5 / 2時間=4 / 1.2時間=3 / 電池なし(AC電源・USB-C給電)=2
- 光源
- 比較表の光源の列。レーザー=5 / LED=3。レーザーは電源を入れた直後から明るさが出る
- スピーカー
- 「音と置き方の自動補正」の節の表のスピーカーの列。合計16W以上=5 / 10W=4 / 8W=3 / 6W=2
この独自採点は、比較表の参考価格・明るさ・光源・電源の4列と、「音と置き方の自動補正」の節の表のスピーカーの列で付けています。明るさは各社が公表している値で、XGIMI と TCL は ISOルーメン、Anker と BenQ は ANSIルーメンの表記です。どちらも投写面の複数点を測って平均する測り方なので、同じ区切りで採点しています。格安機の商品名に付く光源ルーメンの表記は、この8台には含まれていません。電源は、内蔵電池で動く時間をメーカーの公称値で見ています。TCL A1s は公式の製品ページに仕様表が無く内蔵電池の記載もないため、AC電源のみとして扱った推定です。BenQ GV32 は電池を積まずUSB-Cから60W以上を入れて動かす機種なので、AC電源と同じ2点にしています。スピーカーは合計の出力で、BenQ の2台は4Wを2基に10Wのウーファーを足した値です(BenQの表記は「10W チャンバー」)。パネルの解像度は8台とも1920×1080で差が出ないため採点に入れていません。Netflixも8台ともメーカーが対応を明記しているので、比較表の列としては残しつつ採点からは外しています。投写距離・自動台形補正の角度・質量は、8台すべてが公式に公開しているわけではないので採点に使わず、本文で扱っています。
4万円台:400 ISOルーメンとスタンド一体の形
XGIMI Elfin Flip Pro は、スタンドが本体と一体になっていて、そのまま起こして角度を付けられます。厚み64mm・1.42kgで、カバンに入る大きさです。明るさは400 ISOルーメンで、Nova の250から1.6倍になります。
8台のなかで唯一、Google TV ではなく XGIMI OS を積んでいます。Netflixは公式ライセンスを取得しているのでリモコンから直接起動できますが、アプリの並びや設定の場所は Google TV の7台とは別物です。ランプ寿命は公式に25,000時間と書かれています。電池での再生は最大2時間で、長い映画では足りないことがあります。
5〜7万円台:明るさを取るか、電池を取るか
TCL A1s は、参考価格58,490円で600 ISOルーメンという、この8台で最も価格あたりの明るさが良い1台です。89,800円の BenQ GV32 も119,800円の BenQ GV50 も500 ANSIルーメンなので、TCL A1s は数字の上でその2台を上回っています。Google TV は Netflix 認証つきで、8Wのスピーカーを2基積んでいるため、外付けのスピーカーなしでも音が痩せません。
弱いのは電源と情報量の2点です。公式の製品ページには仕様表が無く、内蔵電池の記載もありません。同じ TCL の C1 では「3時間駆動を可能にする 66Wh 大容量バッテリー」と大きく書いているので、書いていないA1sは積んでいないと読むのが自然です。この記事でもAC電源のみとして扱っています。質量や投写距離も公開されておらず、持ち運びの計画が立てにくい1台です。
Anker Nebula Mars 3 Air は、400 ANSIルーメンを内蔵電池で約2.5時間動かせる1台です。Anker公式ストアの販売価格で見ると89,990円で、同じ Anker の Capsule 3 Laser の119,900円より3万円安く、明るさは100 ANSIルーメン上という、この記事の主題そのものの組み合わせになっています。参考価格の69,990円は、Amazonにそれより安い価格が付いているためです。ランプ寿命は約30,000時間で、8台のなかでも長いほうです。スピーカーは8Wを2基積んでいます。
気になるのは重さです。約1.7kgあり、Nova の1.4kgや Elfin Flip Pro の1.42kgよりは持ち出しに向きません。また光源がLEDなので、電源を入れてから明るさが落ち着くまで少し待ちます。Google TV なのでNetflixは本体だけで映り、外に持ち出してテザリングでつなぐ使い方もできます。
8〜9万円台:天井向きのGV32と、レーザーのCapsule 3 Laser
BenQ GV32 は、本体が縦にも横にも回るので、寝たまま天井に映せます。500 ANSIルーメンで自動台形補正は縦±20度・横±30度・回転±30度(壁からの距離2m以内)、手動なら縦横と回転で±40度まで効きます。重量は1.6kgです。内蔵電池を積んでいないので、外で使うにはUSB-Cから60W以上を入れる必要があり、60W以上を通すUSB-Cケーブルとそれを出せるモバイルバッテリーがセットで要ります。値段には本体の価格しか入っていない点に注意してください。
Anker Nebula Capsule 3 Laser は、350ml缶に近い円筒形で、8台で最も持ち歩きやすい形です。レーザー光源なので電源を入れた直後から明るさが出ます。ただし300 ANSIルーメンは8台で下から2番目で、Anker公式ストアの販売価格が3万円安い Mars 3 Air より暗いという関係になります。ランプ寿命は約25,000時間、スピーカーは8Wが1基、120インチを映すには約3.2mの距離が要ります。形で選ぶか明るさで選ぶかが、そのまま分かれ道です。
11〜13万円:レーザーのGV50と、最も明るいHalo+ (New)
BenQ GV50 は、GV32 と同じ形のまま光源をレーザーに変えた機種です。500 ANSIルーメンを内蔵電池で2.5時間動かせるので、GV32 で必要だったモバイルバッテリーが要りません。光源寿命は標準20,000時間・エコ30,000時間、USB-Cの出力は5V-2A・9V-2A・12V-1.5A・15V-1.2Aなので、スティックへの給電も本体から取れます。重量は2.1kgで、8台のなかでは最も重い部類に入ります。
XGIMI Halo+ (New) は、700 ISOルーメンで8台のなかで最も明るい1台です。内蔵電池で最大2.5時間、重量は約1.6kg、スピーカーはHarman Kardonの5Wを2基積んでいます。自動台形補正は水平垂直±40度、オートフォーカスと障害物の自動回避も入るので、置いた場所に合わせて画面のほうが動きます。光源はレーザーではなくLEDで、ランプ寿命は25,000時間です。明るさを最優先にするならこの1台ですが、参考価格は129,800円で、5万円台の TCL A1s との差は100 ISOルーメンです。
独自採点で見る8台の差
商品カードの上にある独自採点の規則は、比較表の参考価格・明るさ・光源・電源の4列と、次の節の表のスピーカーの列から機械的に点を出しています。総合点がいちばん高いのは BenQ GV50(4.0)で、電源・光源・スピーカーの3項目で満点、明るさが4点、値段だけが1点です。次が TCL A1s と Anker Nebula Mars 3 Air の3.8で、この2台は参考価格58,490円と69,990円です。
値段の順との食い違いは、ここでもそのまま出ます。93,990円の Anker Nebula Capsule 3 Laser は3.4で、58,490円の TCL A1s(3.8)と69,990円の Mars 3 Air(3.8)を下回ります。光源で5点を取っても、明るさ2点・値段2点・スピーカー3点を埋め合わせるところまでは届きません。逆に89,800円の BenQ GV32 は3.2で、46,800円の XGIMI Elfin Flip Pro と同点です。電池を積んでいないぶんの2点が効いています。
総合点は5項目の単純平均なので、使い方が決まっているなら見る項目を絞ったほうが早く決まります。明るい部屋で使うなら明るさの項目だけ、電源の無い場所へ持ち出すなら電源の項目だけを見てください。XGIMI Nova の2.8は8台で最も低い数字ですが、値段の項目は唯一の5点で、3万円台で天井にも映せるという点は他の7台には無いものです。
音と置き方の自動補正
比較表に入らなかった2つの列を、ここに出します。スピーカーの出力と、光源が公称でどれだけ保つかです。
| 製品 | スピーカー | 光源寿命 |
|---|---|---|
| XGIMI Nova | 3W×2(JBL) | 公式に記載なし |
| XGIMI Elfin Flip Pro | 3W×2 | 25,000時間 |
| TCL A1s | 8W×2 | 30,000時間以上 |
| Anker Mars 3 Air | 8W×2 | 約30,000時間 |
| BenQ GV32 | 4W×2+10Wウーファー | 標準20,000時間・エコ30,000時間 |
| Anker Capsule 3 Laser | 8W×1 | 約25,000時間 |
| BenQ GV50 | 4W×2+10Wウーファー | 標準20,000時間・エコ30,000時間 |
| XGIMI Halo+ (New) | 5W×2(Harman Kardon) | 25,000時間 |
スピーカーの列は、合計の出力で4つに分かれます。16W以上が、8Wを2基で16Wちょうどの TCL A1s・Mars 3 Air(TCLは公式に「定格出力16W」と書いています)と、18Wの BenQ 2台(4Wを2基に10Wのウーファーを足した2.1ch。BenQの表記は「10W チャンバー」)です。10Wが Halo+ (New)、8Wが Capsule 3 Laser、6Wが XGIMI の安い2台という並びで、3万円台と4万円台の2台はここで差が付きます。壁に100インチで映すと音が画面の大きさに追いつかないので、6Wの2台を選ぶなら外付けのスピーカーを足すことを前提に考えたほうが後で困りません。XGIMI・Anker・BenQ の7台は公式の仕様にBluetoothが載っており、TCL A1s も公式の製品ページが接続手段にBluetoothを挙げています。
光源寿命の列は、LEDの機種で25,000時間から30,000時間、BenQ の2台は標準で20,000時間・エコで30,000時間です。1日3時間使っても20,000時間で18年ぶんなので、この数字で機種を選ぶ場面はほとんどありません。XGIMI Nova だけは公式の仕様表で「/」となっていて、値が公開されていません。レーザーとLEDの差がここに出ると思われがちですが、公称の時間で見るかぎり、この8台では光源の種類で寿命が分かれてはいません。
置き方の自動補正は、XGIMI の3台が自動台形補正とオートフォーカスを持ち、Halo+ (New) は水平垂直±40度と障害物の自動回避まで入ります。Anker の2台も垂直・水平の自動台形補正とオートフォーカスを持ちます。BenQ の2台は自動が縦±20度・横±30度・回転±30度で、壁から2m以内という条件が付きます。TCL A1s は公式に台形補正とフォーカスの記載が無く、ここだけ確かめられませんでした。斜めから映す予定があるなら、補正の角度は本体の明るさと同じくらい効きます。
まとめ:迷ったときの判断順
モバイルプロジェクターは、93,990円のレーザー機が300 ANSIルーメン、58,490円のLED機が600 ISOルーメンというように、値段からも光源の種類からも明るさが読めません。次の順に決めると絞れます。
- 部屋をどこまで暗くできるかを決める。遮光できないなら、8台のどれを選んでも像は薄くなります。明るさから先に決めるなら、700 ISOルーメンの Halo+ (New)、600 ISOルーメンの TCL A1s、500 ANSIルーメンの BenQ 2台の順です
- コンセントが要るかを決める。電池だけで映画1本を通すなら、約2.5時間の Mars 3 Air・Capsule 3 Laser・GV50・Halo+ (New) の4台です。TCL A1s はAC電源、BenQ GV32 は60W以上のUSB-C給電が要ります
- 天井に映すかを決める。寝転がって見るなら、ジンバルの XGIMI Nova か、本体ごと回る BenQ の GV32・GV50 です
- ルーメンの表記を確かめる。この8台以外も見るなら、ANSIかISOの表記かを必ず確認してください。光源ルーメンの「3000ルーメン」は、ANSIの数字と並べて比べられません
- 最後にOSと音を見る。Netflixは8台とも本体だけで映りますが、Elfin Flip Pro だけ XGIMI OS で操作が別物です。100インチで使うなら、スピーカーが6Wの XGIMI 2台は外付けを前提にしてください
なお、この記事の仕様は、XGIMI・Anker・BenQ・TCL の日本語の公式製品ページに載っている値で、8台を並べて照度を実測はしていません。TCL A1s の電源だけは、公式に仕様表が無く内蔵電池の記載も無いことからAC電源のみとして扱った推定です。明るさは各社が公表している ANSI または ISO の値をそのまま載せています。商品カードと比較表の参考価格は楽天またはAmazonの価格を参考にした値で、時期によって変わります。