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ペンタブおすすめ6選 板タブ・液タブ・サイズの選び方で比較

2026-08-22 公開本記事にはアフィリエイト広告(Amazonアソシエイト・楽天アフィリエイト)を含みます。

ペンタブを買おうとして商品ページを開くと、まず目に入るのが「筆圧8192段階」という数字です。初心者向けの記事もここを推していることが多く、段階が多いほど良いものだと受け取ることになります。

ところが実際に並べてみると、この数字は値段ともメーカーとも対応していません。3千円台の機種が8192段階で、2万円台の機種が4096段階、という逆転が普通に起きています。ここでは6台を参考価格の順に並べ、筆圧・傾き検知・作業エリア・手元のキーを横に並べて比較します。

目次(7項目)

筆圧レベルは、もう選ぶ基準になっていません

6台の仕様を並べたものです。(板)が板タブ、(液)が液タブです。参考価格は楽天またはAmazonの表示価格で、値段はよく動きます。

機種参考価格作業エリア筆圧傾きキー
XPPen Deco Fun XS(板)3千円台4.8×3インチ819260°なし
XPPen Deco LW(板)1万1千円台254×152mm819260°8個
ワコム Intuos Small(板)1万1千円台152×95mm4096なし4個
ワコム Intuos Medium(板)2万1千円台216×135mm4096なし4個
XPPen Artist 12セカンド(液)2万7千円台11.9型819260°8個
ワコム Wacom One 14(液)4万1千円台14.0型4096±60なし

筆圧の列を上から読むと、8192、8192、4096、4096、8192、4096の順になります。値段の順にも、メーカーの順にもなっていません。3千円台のDeco Fun XSが8192段階で、その7倍の値段のIntuos Mediumが4096段階です。

傾き検知も同じで、ワコムのIntuosは2機種とも対応しません。ペンを寝かせて濃淡を変える描き方をするなら、Intuosはこの6台のなかで選べない側に回ります。数字で選ぼうとすると、値段と逆の結論が出ます。

ここで注意が要ります。数字が高いほうが良い、という話ではありません。この記事が比べているのは各社が公表している仕様であって、線のブレの少なさや書き始めの反応、ドライバの安定性のような、数字に出ない部分は測っていません。ワコムが4096段階で止めているのは、そこに払っていないという意味ではない可能性があります。数字は判断材料の一部として扱ってください。

先に決めるのは、板タブか液タブか

数字より先に決まるのがこれです。板タブは手元の板を触りながら画面を見ます。手と目が別の場所にあるので、慣れるまでに数日かかります。液タブは画面に直接描くので、紙に描くのと同じ感覚から始められます。

値段の差は倍以上あります。この6台では板タブが3千円台から2万1千円台、液タブが2万7千円台からです。板タブで数日試して合わなければ液タブへ、という順で買うと無駄が少なくなります。逆に、板タブの感覚に馴染めないことがはっきりしている人は、最初から液タブを見たほうが早くなります。

板タブのサイズは、使うモニターで決まります

板タブでいちばん失敗しやすいのがサイズです。作業エリアは画面全体に割り当てられるので、板が小さいほどカーソルは速く動きます。大きい板に小さいモニターを割り当てると、その逆になります。

使うモニター板タブの目安この記事の該当機
13〜15インチのノートPC150mm前後Deco Fun XS / Intuos Small
21〜24インチ200mm前後Intuos Medium
27インチ以上250mm前後Deco LW

モニターに対して板が広すぎると、手首を返すだけでは画面の端まで届かず、腕ごと動かすことになります。腕のストロークは手首より安定しないので、線がぶれます。広いほど良いわけではないのはこのためです。

もうひとつ、板とモニターの縦横比が違うと、板の上で描いた円が画面では楕円になります。多くのモニターは16対9なので、その比率に近い板を選ぶか、ドライバ側で比率を合わせる設定を入れることになります。

おすすめのペンタブ6選

3千円台:数字だけなら、ここが最上位

いちばん安い価格帯です。カタログの数字で並べると、この機種が2万円台のIntuos Mediumを上回ります。削られているのは面積と手元のキーで、ペンの仕様ではありません。

独自採点の規則(5項目・各5点)

楽天のレビューは商品によって件数が1件から数百件までばらつき、件数の少ないものは1人の評価で平均が1点以上動きます。楽天側でレビューが消えると数字も黙って変わるので、順位付けには使っていません。代わりに、下の規則でスペックから機械的に点を出しています。記事に載せている表の値をそのまま当てはめているだけなので、読者が検算できます。総合点は5項目の単純平均です。用途によって効く項目が違うので、総合点だけでなく項目ごとの差を見てください。

導入しやすさ
参考価格。5千円未満=5 / 1万5千円未満=4 / 2万5千円未満=3 / 3万5千円未満=2 / それ以上=1
画面に直接描けるか
板タブ(手元を見ずに描く)=2 / 液タブ(画面に直接描く)=5
大きい画面に合わせられるか
板タブは作業エリアの実寸、液タブは画面の対角。150mm級・12型未満=2 / 210mm級・12型台=4 / 250mm級・14型以上=5
ペンの仕様
筆圧4096・傾き検知なし=2 / 筆圧4096・傾き検知あり=3 / 筆圧8192・傾き検知60°=5
手元のキーの数
なし=1 / 4個=3 / 8個=5。ここは左手デバイスであとから足せます

作業エリア・筆圧・傾き検知・キーの数は各社の公式仕様ページによります。線のブレや書き始めの反応、ドライバの安定性は仕様表から読み取れないので採点に入れていません。数字が高いほうが良いという意味ではなく、公表されている仕様を並べただけです。

4.8×3インチは名刺2枚ぶんほどの広さです。13インチのノートPCに合わせるならこれで足りますが、24インチのモニターに割り当てると、1cm動かしただけでカーソルが画面の端まで飛びます。試しに買う1台目としては成立しますが、モニターの大きさは先に確かめてください。

1万1千円台:板タブで作業エリアがいちばん広い

板タブ4台のなかで作業エリアが最も広く、しかも筆圧・傾き・キーの数がすべて上位です。2万円台のIntuos Mediumとほぼ半額差で、数字は逆転しています。

254×152.4mmは、27インチ以上のモニターに合わせられる広さです。逆に13インチのノートPCに割り当てると、画面の端まで行くのに腕ごと動かすことになります。広ければ良いわけではありません。Bluetooth 5.0とUSBレシーバーと有線の3通りでつながるので、机の上のケーブルを1本減らせます。

1万1千円台:同じ値段のワコム

Deco LWとほぼ同じ値段のワコムです。数字は下ですが、板タブの定番として選ばれ続けています。数字に出ない部分をどう見るかがここで分かれます。

152×95mmは13〜15インチのノートPCに合う広さです。エクスプレスキーは4つで、取り消しやブラシの切り替えを左手に置けます。筆圧が4096段階、傾き検知なしという仕様は、同じ価格帯のXPPenと比べると見劣りします。ここは数字のとおりです。

2万1千円台:上がるのは面積だけ

Intuos Smallの読取可能範囲を広げたものです。筆圧レベルと傾き検知はSmallと同じなので、増えているのは描ける面積とそれに伴う値段だけになります。

216×135mmは21〜24インチのモニターに合います。ただしこの記事の6台で見ると、より安いDeco LWのほうが面積は広く、筆圧も傾きもキーの数も上です。Intuos Mediumを選ぶ理由は数字の側にはありません。

2万7千円台:画面に直接描く

ここから液タブです。画面を見ながら手元に描くのではなく、描いている場所に線が出ます。板タブで手元と画面が分かれる感覚に馴染めなかった人の行き先になります。

フルラミネートなので、ペン先と実際に描かれる線のずれが小さくなります。液タブでこのずれが大きいと、慣れるまでの時間がそのまま伸びます。sRGB 127%・Adobe RGB 94%と色域も広く、色を扱う用途にも足ります。付属の3in1ケーブルでつなぐので、机の裏の本数は板タブより増えます。

4万1千円台:ケーブル1本でつなぐ

液タブは配線が増えるのが難点ですが、この機種はUSB-Cケーブル1本で映像と給電とデータが通ります。画面もこの6台で最も大きくなります。

USB-Cケーブル1本で済むのは、対応したPC側のポートが必要です。DisplayPort Alt Modeに対応していないと映像が出ないので、つなぐ前に自分の機種を確かめてください。判定は外部モニターが何枚つながるか判定でもできます。筆圧は4096段階で、下の価格帯のXPPenの半分です。

手元のキーは、あとから足せます

ショートカットキーの数は、この6台で0個から8個まで分かれます。ただしここは本体で決めなくても、左手デバイスを別に買えば足せる部分です。取り消しとブラシの切り替えだけならキーボードの手前に何か置くだけでも足ります。

置く操作を決めるときの考え方は、エディタのキーマッピングと同じです。よく使う順に押しやすい場所を割り当てて、押しにくい場所には滅多に使わないものを置きます。Vimでこの整理をするなら<Leader>キーの使い分けが近い話で、割り当て先の選び方は独自キーマッピングに使える未割り当てキー一覧にまとめてあります。

逆に、あとから足せないのが作業エリアの広さと液晶の有無です。買い替えになる項目とそうでない項目を分けると、本体で妥協してよいのはキーの数のほうだと分かります。

絵を描かない人がペンタブを使う場面

この記事はイラスト向けの機種で構成していますが、図を描く、PDFに手書きで注釈を入れる、オンラインの打ち合わせでホワイトボードに書く、といった用途でもペンタブは効きます。マウスで線を引くのと比べると、書ける速さがまるで変わります。

その用途なら、筆圧も傾き検知も要りません。決まるのは作業エリアの広さだけなので、いちばん安い機種で足ります。ここでも筆圧8192段階という数字は判断に関係しません。

まとめ:判断の順番

筆圧レベルから入ると迷います。次の順に決めると絞れます。

  1. 板タブか液タブか。手と目が別の場所にあるのが平気かどうかで決まります。分からないなら板タブで数日試すのが安く済みます
  2. 使うモニターの大きさ。13〜15インチなら150mm前後、27インチ以上なら250mm前後です。広いほど良いわけではありません
  3. ペンを寝かせて描くか。描くなら傾き検知が要ります。ワコムのIntuosは2機種とも対応しません
  4. 手元のキーは何個要るか。ここだけは左手デバイスであとから足せるので、最後に決めて構いません

なお、この記事の数値は各社の公式仕様ページに載っている値です。6台を手元に並べての描き比べはしていません。線のブレや書き始めの反応、ドライバの安定性は仕様表から読み取れないので、そこを重く見る場合は店頭で触るか、実機のレビューを当たってください。

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