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電子ペーパータブレットおすすめ8選 カラー・解像度・アプリで比較

2026-08-29 公開本記事にはアフィリエイト広告(Amazonアソシエイト・楽天アフィリエイト)を含みます。

電子ペーパータブレットの棚には、6型で3万円台のものから13.3型で10万円台のものまで並んでいます。大きくて高いものほど良く見えますが、値段と画面サイズを上げるほど、文字のほうは粗くなります。紙のように読める道具なのに、画素の密度は値段の順に並んでいません。

この記事の8台がそのまま実例になっています。いちばん安い参考価格32,800円の6型が実効300ppiで、参考価格71,900円の13.3型が207ppiです。カラー対応機にはもう一段あって、白黒300ppiと書いてある機種でも、カラーで表示した瞬間に150ppiへ落ちます。ここでは8台を参考価格の昇順に並べ、画面サイズ・色・実効ppi・アプリ追加・フロントライト・重さの6つで比べます。

目次(10項目)

先に決めること:読むだけか、書き込むか、アプリを入れるか

電子ペーパーの機種は、用途によって見るべき列が入れ替わります。先に決めておくことは3つです。読むだけなのか、ペンで書き込むのか。持ち歩くのか、机に置くのか。そして、いま使っている読書アプリをそのまま持ち込みたいのかどうかです。

読むだけなら決まるのは画面サイズと重さで、6型から7型の軽い機種で足ります。書き込むなら10型以上が要ります。A4のPDFに注釈を入れるなら、原寸で開ける13.3型まで上がります。ここで決めた画面サイズが、そのあとの実効ppiと重さの話に全部つながります。

ここで扱うのは、PCにつながずに単体で読み書きする道具です。PCの画面に線を描く板タブ・液タブの比較とは用途が別で、置き換えにはなりません。ペンタブで描いた線はPCのアプリに入りますが、電子ペーパーに書いた線は本体の中のノートに残ります。

もう1つ、外しておきたい期待があります。ターミナルやエディタを映すサブ画面には向きません。電子ペーパーは画面の書き換えに時間がかかるので、カーソルの移動や文字の入力に表示が追いつかないためです。その用途はモバイルモニターの比較で扱っている液晶の担当になります。

電子ペーパーの画面は「白黒」と「カラーフィルタ付き」に分かれます

電子ペーパーの画面は、細かいカプセルの中の白い粒と黒い粒を電気で入れ替えて絵を作ります。粒そのものに色は付いていないので、白黒のパネルはそのままでは色を出せません。

そこでカラー対応の機種は、白黒のパネルの上にカラーフィルタを重ねます。1つの色を出すのに複数の画素を組にして使う仕組みなので、色が付く代わりに解像度が落ちます。この記事の8台のうち5台がカラー対応で、3台が白黒専用です。

パネルの型名で分類したくなるところですが、この記事では型名を使いません。BOOXと楽天Koboは搭載パネルの型名を公表していますが、Amazonと富士通は公表していないためです。8台を同じ土俵で比べるには、公表されている画素数と画面サイズから読める値だけを使う必要があります。この記事で「白黒」「カラーフィルタ付き」という分け方をしているのはそのためです。

カラーにすると、カラー表示だけ解像度が半分以下になります

カラー対応機のカタログには、白黒側の数字が大きく出ていることがあります。BOOX Note Air 5 Cの画素数は白黒が2480×1860で、カラーは1240×930です。縦と横がそれぞれ半分になるので、面積あたりの画素数は4分の1になります。

富士通のQUADERNOも同じ構造です。A5サイズのGen.3Cは白黒227dpi・カラー113dpi、A4サイズのGen.3Cは白黒207dpi・カラー103dpiと、どちらも公式仕様の時点でカラーが半分以下になっています。楽天Kobo Libra Colourは白黒300ppi・カラー150ppi、Amazon Kindle Scribe Colorsoftも白黒300ppi・カラー150ppiです。

値段を上げてもこの比率は変わりません。参考価格106,980円のKindle Scribe Colorsoftも、カラー表示は150ppiです。参考価格40,436円のKobo Libra Colourと同じ値になります。色の細かさに10万円を払っているわけではない、という読み方ができます。

したがって、カラーを買う理由は「色が付く」ことそのものになります。図やグラフに色が乗る、蛍光ペンの色を分けられる、といった使い方には効きますが、写真や細かい図版をきれいに見る道具ではありません。カラーのPDFを開いたときの見え方は、白黒機で同じPDFを開いたときの半分の細かさになります。

画面が大きいほど、文字は粗くなります

ここが値段と逆に動く部分です。困るのは、メーカーの書き方が4社で割れていることです。BOOXは画素数と丸めたPPI(300 PPI)の両方を載せ、富士通は画素数とdpi、楽天Koboは画素数とppiを載せています。Amazonだけが画素数を公表せず、公称の300ppiという数字しか出しません。単位がppiとdpiに割れているうえ、丸めた値と画素数が混ざるので、このままでは同じ土俵に乗りません。

そこで8台とも同じ式で計算し直します。実効ppiは、画面の対角方向の画素数を対角インチで割った値です。

実効ppi = 対角の画素数 ÷ 画面サイズ(インチ)、対角の画素数は√(横の画素数の2乗 + 縦の画素数の2乗)で出します。

この式で8台を並べ直すと次のようになります。画素数を公表していないKindleの2台だけは計算できないので、公称値をそのまま載せています。

機種画面画素数(白黒)対角の画素数実効ppi
BOOX Go 6 (Gen II)6型1448×10721801.6300
Kobo Libra Colour7型1264×16802102.4300
QUADERNO A5 (Gen.3C)10.3型1404×18722340.0227
Kindle Scribe(2024年)10.2型非公表計算できず300(公称)
QUADERNO A4 (Gen.3C)13.3型1650×22002750.0207
BOOX Note Air 5 C10.3型2480×18603100.0301(公称300)
BOOX Note Max13.3型3200×24004000.0301(公称300)
Kindle Scribe Colorsoft11型非公表計算できず300(公称)

計算した6台を公称値と突き合わせると、富士通の2台はぴったり合います。QUADERNO A5は2340÷10.3で227.2となり、公式の227dpiと一致します。A4は2750÷13.3で206.8となり、公式の207dpiと一致します。

BOOXの3台だけは少しずれます。公称はどれも丸めた300 PPIですが、計算すると300.3・301.0・300.8となり、上の表では2台に301という値が出ます。丸めの内側の差でしかないので、以降の比較表と独自採点では公称の300にそろえてあります。上の表で「301(公称300)」と併記しているのはそのためです。

並べ直して見えるのは、値段の順に細かくなっていないことです。参考価格32,800円のBOOX Go 6 (Gen II)が300ppiで、参考価格71,900円のQUADERNO A4 (Gen.3C)が207ppiです。この記事でいちばん安い1台が、10万円を超える1台と同じ300ppiです。

同じ画面サイズでも割れます。13.3型どうしで比べると、BOOX Note Maxが3200×2400で300ppi、QUADERNO A4 (Gen.3C)が1650×2200で207ppiです。10.3型どうしでも、BOOX Note Air 5 Cが300ppi、QUADERNO A5 (Gen.3C)が227ppiに分かれます。画面サイズを聞いただけでは細かさは決まりません。

300と207という数字の差は、文字1つに使える画素の数として効きます。207は300の7割弱なので、縦横の両方で7割になり、1文字あたりの画素数は半分近くまで減ります。書籍の印刷が300dpi前後であることを考えると、300ppiの機種は紙に近い密度で、207ppiの機種はそこから一段落ちる密度だと読めます。小さい文字ほど差が出るので、A4のPDFを縮小せずに読む用途では、この列を優先する価値があります。

並べ直すとこうなります

製品名画面サイズ実効ppi(白黒/カラー)アプリ追加フロントライト重さ参考価格
BOOX Go 6 (Gen II)6型白黒のみ300 / なしAndroid+Google Playあり(色温度調整)約160g3万円台
Kobo Libra Colour7型カラー(4096色)300 / 150独自OSあり(色温度調整)約200g4万円台
QUADERNO A5 (Gen.3C)10.3型カラー(4096色)227 / 113独自OSなし約261g5万円台
Kindle Scribe(2024年)10.2型白黒のみ300 / なし独自OSあり(色温度調整)約433g6万円台
QUADERNO A4 (Gen.3C)13.3型カラー(4096色)207 / 103独自OSなし約368g7万円台
BOOX Note Air 5 C10.3型カラー(4096色)300 / 150Android+Google Playあり(色温度調整)約440g8万円台
BOOX Note Max13.3型白黒のみ300 / なしAndroid+Google Playなし約615g9万円台
Kindle Scribe Colorsoft11型カラー300 / 150独自OSあり(色温度調整)約400g10万円台

実効ppiの列を上から読むと、300、300、227、300、207、300、300、300と上下します。値段の昇順に並べたはずの表で、5行目がいちばん粗い値になります。重さの列も値段では決まりません。参考価格がいちばん高いKindle Scribe Colorsoftが約400gで、9万円台のBOOX Note Maxは約615gと、215g重くなっています。

フロントライトの列も値段と連動しません。無いのは5万円台・7万円台・9万円台の3台で、あいだの6万円台と8万円台には付いています。ここは仕様の思想の差で、紙に近づけることを優先した機種が光源を持たない形になっています。

用途から引き当てる

先に決めた3つ(読むだけか書くか、持ち歩くか、アプリを入れるか)から引くと絞れます。

やりたいこと優先する仕様この記事の該当品
通勤の電車で小説や新書を読む6〜7型と200g前後の軽さBOOX Go 6 (Gen II) / Kobo Libra Colour
A4のPDFを原寸で読む13.3型と実効ppiBOOX Note Max / QUADERNO A4 (Gen.3C)
紙のノートの代わりに手書きする10型以上と軽さQUADERNO A5 (Gen.3C) / BOOX Note Air 5 C
Kindleで買った本に直接書き込むKindleストアとの連携Kindle Scribe(2024年) / Kindle Scribe Colorsoft
いま使っている読書アプリを持ち込むGoogle Playが使えることBOOX Go 6 (Gen II) / BOOX Note Air 5 C / BOOX Note Max
図やグラフを色付きで見るカラー対応とカラー時のppiKobo Libra Colour / BOOX Note Air 5 C
暗い寝室で読むフロントライトの有無Kobo Libra Colour / Kindle Scribe(2024年)

どの行でも、実効ppiの列は別に確かめておく価値があります。画面サイズと値段が同じでも、細かさは機種ごとに違うためです。

おすすめの電子ペーパータブレット8選

8台を参考価格の昇順に並べます。順位は付けていません。値の根拠は上の比較表と同じで、各社の公式製品ページに載っている仕様と、そこから計算した実効ppiです。

3万円台:6型で300ppi、いちばん安い1台が最上位機と並ぶ

独自採点の規則(5項目・各5点)

楽天のレビューは商品によって件数が1件から数百件までばらつき、件数の少ないものは1人の評価で平均が1点以上動きます。楽天側でレビューが消えると数字も黙って変わるので、順位付けには使っていません。代わりに、下の規則でスペックから機械的に点を出しています。記事に載せている表の値をそのまま当てはめているだけなので、読者が検算できます。総合点は5項目の単純平均です。用途によって効く項目が違うので、総合点だけでなく項目ごとの差を見てください。

文字の細かさ
白黒表示の実効ppi。290以上=5 / 250以上290未満=4 / 210以上250未満=3 / 210未満=2
カラーで見られるか
カラー表示の実効ppi。150=5 / 113=3 / 103=2 / カラー非対応(なし)=1。白黒機はここが1点になりますが、色が要らない使い方では効きません
アプリを入れられるか
外部アプリを追加できるか。Android+Google Play=5 / 独自OS=2。独自OSは入るアプリが決まっているぶん動作が安定するので、点が低いほうが劣るという意味ではありません
持ち運びやすさ
本体の重さ。250g未満=5 / 300g未満=4 / 400g未満=3 / 450g未満=2 / 450g以上=1
導入しやすさ
参考価格。4万5千円未満=5 / 6万円未満=4 / 8万円未満=3 / 10万円未満=2 / 10万円以上=1

画面サイズ・色・実効ppi・アプリ追加・重さは、記事の比較表に載せている値をそのまま使っています。実効ppiは各社が公表している画素数と画面サイズから、対角の画素数を対角インチで割って計算した値です(画素数を公表していないKindleの2台だけは公称値を使っています)。フロントライトの有無は2通りしかなく点差が付かないので採点には使わず、本文と商品カードで扱っています。

4万円台:カラーと防水を約200gで持ち歩く

5万円台:10.3型で約261g、軽さと引き換えに227dpi

6万円台:10.2型で300ppi、Kindle本のページに直接書く

7万円台:A4を原寸で開けて約368g、ただし207dpi

8万円台:カラー150ppiとGoogle Playが両方乗る10.3型

9万円台:13.3型で300ppi、大きくしても粗くならない一台

10万円台:Kindle Scribeのカラー版、色は150ppi

アプリを入れられる機種と、入れられない機種があります

8台は2つに割れます。BOOXの3台はAndroidを積んでいてGoogle Playが使えるので、いま使っている読書アプリやノートアプリをそのまま入れられます。楽天Kobo・Amazon Kindle・富士通QUADERNOの5台は独自OSで、外部のアプリは追加できません。

この差が効くのは、買った本がどの書店にあるかで決まります。Kindleストアで買った本のページに直接手書きを足せるのは、Kindle Scribeの2台だけです。楽天Koboで買った本を読むならKobo Libra Colourが素直です。書店をまたいで読みたい、あるいは自炊したPDFを好きなアプリで開きたいなら、Google Playが使えるBOOXの3台に寄ります。

技術書をPDFで持ち歩く使い方では、ここがそのまま読める本の範囲になります。Vim/Neovimの学習段階別おすすめ書籍で挙げている本にも電子版のあるものがあり、13.3型なら紙のA4に近い大きさで開けます。コードが載っている本は行が折り返されると読みにくくなるので、原寸で開ける画面サイズと、細かい文字が潰れない実効ppiの両方が効きます。

独自OSが劣るという話ではありません。入るアプリが決まっているぶん動作が安定し、電池の持ちも読むことに寄せられます。アプリを足す前提で選ぶかどうかを、買う前に決めておけば足ります。

フロントライトが付いていない機種があります

QUADERNOの2台とBOOX Note Maxの計3台には、画面を照らすフロントライトが付いていません。電子ペーパーは自分では光らないので、この3台は部屋の明かりか窓からの光が要ります。暗い寝室で読む使い方には向きません。

残りの5台は色温度を調整できるライトを持っています。夜に暖色へ振れば、明るい白のまま読むより目に入る青い光を減らせます。Kobo Libra ColourのComfortLight PROと、Kindle Scribeの2台の色調調節ライトがこれにあたります。

ライトが無い3台は、そのぶん紙に近い見え方になります。机の上でPDFに注釈を入れる、日中に会議のメモを取る、という使い方であれば無くても困りません。買ってから気づくと戻せない項目なので、読む時間帯を先に思い浮かべておくと外しません。

まとめ:判断の順番

値段と画面サイズから入ると、細かさで損をします。次の順に決めると絞れます。

  1. 読むだけか、書き込むかを先に決める。読むだけなら6〜7型で足り、書き込むなら10型以上が要ります
  2. 画面サイズを決めたら、実効ppiを必ず見る。同じ13.3型でも300ppiと207ppiに割れます。画面サイズと値段からは決まりません
  3. カラーが要るかを決める。カラー表示は白黒の半分以下のppiになるので、色が要らないなら白黒機のほうが文字は細かく出ます
  4. アプリを入れるかどうかで系統が決まる。Google Playを使うならBOOXの3台、書店に紐づけるならKindleかKoboです
  5. 読む時間帯からフロントライトを決める。QUADERNOの2台とBOOX Note Maxは光源を持ちません

なお、この記事の仕様値は各社の公式製品ページに載っているものです。実効ppiは公表されている画素数と画面サイズから計算した値で、8台を同じ場所に並べて見比べた結果ではありません。参考価格は取得した時点のもので、実際の販売価格は変動します。

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