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除湿機おすすめ6選 コンプレッサー式・デシカント式・消費電力で比較

2026-10-01 公開本記事にはアフィリエイト広告(Amazonアソシエイト・楽天アフィリエイト)を含みます。

除湿機は、部屋の空気から水を取り出してタンクに溜める家電です。梅雨や秋の長雨で洗濯物が乾かないとき、冬にサッシの下が結露で濡れるとき、押し入れがかび臭いときに使います。エアコンの除湿と違うのは、部屋を冷やさずに水だけを抜けること、そして洗濯物の真下に置いて風を当てられることです。

この道具には、カタログのいちばん大きな数字である除湿能力(L/日)を機種どうしで横に並べられない、という事情があります。アイリスオーヤマ IJC-P70 は7.3L/日で参考価格19,800円、同じアイリスオーヤマの IJD-I50 は5.0L/日で18,800円です。値段はほぼ同じで数字は1.46倍ありますが、7.3L/日は室温27℃で測った値、5.0L/日は室温20℃で測った値なので、同じ土俵に乗っていません。しかも27℃で測るコンプレッサー式は、室温が下がるほど実際の除湿量が落ちます。

ここでは山善・アイリスオーヤマ3台・シャープ2台の6台を、参考価格の順に並べます。順位は付けません。方式の内訳はコンプレッサー式2台・デシカント式3台・ハイブリッド式1台で、6台ぶんの測定室温を比較表の列に入れてあります。

目次(10項目)

先にいつ、何℃の部屋で使うかを決める

機種を見比べる前に、置く場所と時期について決めておくことがあります。除湿機は方式ごとに得意な室温が違うので、ここが決まると6台のうち何台が候補に残るかが先に絞れます。

もう1つ、同じ部屋で冬に加湿もするかを考えておきます。梅雨に湿気を抜く部屋と、冬に乾燥で喉が痛くなる部屋は、たいてい同じ部屋です。加湿器の比較と読み合わせると、1年のうち半分ずつ別の家電を動かすことになるので、置き場所と収納場所を先に決めておくと後が楽になります。

除湿の方式は3系統ある

除湿機は、空気から水を取り出すやり方で3つに分かれます。この違いが、得意な室温と、消費電力と、本体の重さをまとめて決めます。

3つの方式は、そのまま冬に効く順に並べられます。両方を持つハイブリッド式がいちばん確実で、ヒーターで絞り出すデシカント式が次、結露させるコンプレッサー式が最後です。独自採点の「低温での効き」は、この順番をそのまま点にしています。

並べ直すとこうなります

機種方式/測定室温除湿能力 L/日消費電力 Wタンク L質量 kg
山善 YDC-J03コンプレッサー/記載なし3.81201.76.6
アイリス IJD-P20デシカント/20℃2.23002.05.3
アイリス IJD-I50デシカント/20℃5.05902.57.8
アイリス IJC-P70コンプレッサー/27℃7.31902.58.3
シャープ CV-T60デシカント/20℃5.65701.56.7
シャープ CV-TH150ハイブリッド/27℃133053.615.0

上から下へ参考価格が上がる並び(商品カードの順)です。除湿能力の列は60Hz地域の値で、50Hz地域では多くの機種で4%から2割ほど小さい値になります(シャープ CV-T60 は5.4L/日で約4%、CV-TH150 は12L/日で約8%、アイリス IJC-P70 は5.9L/日で約19%、山善 YDC-J03 は3.0L/日で約21%)。アイリス IJD-P20 だけは逆で、50Hzが2.4L/日と60Hzの2.2L/日より大きく出ます。アイリス IJD-I50 は周波数を分けずに5.0L/日の1つの値だけを載せています。消費電力の列は、除湿能力を測ったのと同じ運転モードの60Hzの値です。シャープ CV-TH150 は除湿の行、CV-T60 は衣類乾燥・除湿とも570W、アイリスの3台は定格消費電力です。

方式/測定室温の列が、この記事でいちばん見てほしい列です。除湿能力の隣にある数字が27℃なのか20℃なのかで、その左の L/日 がまったく別の条件で測られていることが分かります。山善 YDC-J03 だけは公式の仕様表に測定室温の記載が無いため、記載なしと書いてあります。この列の読み方は次の節で扱います。

質量の列では、シャープ CV-TH150 の15.0kgだけが桁違いです。コンプレッサーとデシカントの両方を積むので、他の5台(5.3kgから8.3kg)とは運び方が変わります。キャスター付きなので同じ階を転がすぶんには問題ありませんが、階段で持ち上げる使い方は想定しにくい重さです。

カタログの除湿能力は、方式ごとに違う室温で測った値

除湿機のカタログでいちばん大きく出るのは「定格除湿能力◯L/日」です。この値は、1日つけっぱなしにしたら何リットル取れるかという実測値ではなく、決められた温度と湿度を維持し続けたときに1時間で取れる量を24倍した計算値です。JIS C 9617 が定める測定条件は室温27℃・相対湿度60%で、コンプレッサー式とハイブリッド式はこの条件で測ります。

問題は、デシカント式が同じ表記で室温20℃の値を出していることです。メーカーの注記を原文で並べると、はっきり分かれます。

機種公式の注記(原文)
アイリス IJD-P20定格除湿能力は、室温20℃、相対湿度60%を維持し続けたときの、1日(24時間)あたりの除湿量です
アイリス IJC-P70室温27℃、相対湿度60%を維持し続けた時の1日(24時間)あたりの除湿量です
シャープ CV-TH150除湿「標準」運転時。室温27℃、相対湿度60%
シャープ CV-T60衣類乾燥「速乾」運転時。室温20℃、相対湿度60%を維持し続けたときの1日あたりの除湿量

同じメーカーの中でも分かれます。アイリスオーヤマは、コンプレッサー式の IJC-P70 を27℃、デシカント式の IJD-P20 と IJD-I50 を20℃で測っています。シャープも、ハイブリッド方式の CV-TH150 は27℃、デシカント方式の CV-T60 は20℃です。メーカーが手を抜いているのではなく、デシカント式は低温で使う道具なので低温で測るという業界の慣行で、どちらの注記も正しく書かれています。書かれていないのは、その2つを並べてはいけないという一言だけです。

そのうえで、シャープ CV-T60 の仕様ページには表記のゆれがあります。仕様表の見出しには「定格除湿能力(L/日)(50/60Hz)(27℃60%)」と書かれているのに、そこに付いた注記の本文は上の表のとおり室温20℃です。前世代の CV-S60 は見出しに温度が無く注記だけが20℃だったので、見出しの27℃はコンプレッサー機とハイブリッド機の仕様表テンプレートの持ち越しで、注記の20℃のほうが正しいと読めます。この記事の比較表はデシカント/20℃で扱っています。

並べられないことがいちばんはっきり出るのが、冒頭で挙げたアイリスオーヤマの2台です。IJC-P70 は7.3L/日、IJD-I50 は5.0L/日で、数字だけなら1.46倍の差があります。ところが 7.3 は27℃、5.0 は20℃で測った値なので、この1.46倍は実力の比ではありません。同じ20℃の部屋に2台を置いたとき、IJD-I50 は5.0L/日に近い値を出しますが、IJC-P70 は7.3L/日をまったく出せません。コンプレッサー式は冷たい熱交換器に空気を当てて結露させる方式なので、そもそも空気が持っている水の量が少ない低温では、冷やしても取れる水が減るからです。

では、どの数字を見ればよいのでしょうか。方法は2つあります。1つは、同じ測定室温どうしでだけ L/日 を比べることです。この記事の比較表なら、27℃どうしは IJC-P70 の7.3と CV-TH150 の13、20℃どうしは IJD-P20 の2.2、IJD-I50 の5.0、CV-T60 の5.6です。もう1つは、自分が使う室温をまず決めて、その室温を得意とする方式に絞ってから L/日 を見ることです。20℃を下回る部屋で使うなら、そこに27℃の値を持つ機種を混ぜないほうが判断が速くなります。

なお、除湿能力から計算で出る適用畳数(木造◯畳・鉄筋◯畳)も、同じ問題をそのまま引き継ぎます。畳数は L/日 の言い換えなので、20℃で測った5.6L/日から出した畳数と、27℃で測った7.3L/日から出した畳数を見比べても、測定条件の違いはどこにも消えません。この記事が比較表に適用畳数の列を置いていないのは、除湿能力の列と同じことを2回書くだけになるからです。

使い方から引き当てる

使う場所と時期から、候補を先に絞ります。ここで名前の挙がらなかった機種も、比較表の数字が条件に合えば候補のままです。

使い方候補理由
予算を抑えて1台目を試したい山善 YDC-J03参考価格10,980円で6台中いちばん安い
クローゼットや脱衣所で使うアイリス IJD-P205.3kgで6台中いちばん軽い
洗濯物に風を直接当てたいアイリス IJD-I50サーキュレーター内蔵で首ふり3段階
梅雨と夏にたくさん取りたいアイリス IJC-P7027℃で7.3L/日、消費電力190W
部屋干しのにおいも抑えたいシャープ CV-T60プラズマクラスター7000を搭載、幅奥行30cm
年間を通して落ちない1台シャープ CV-TH150コンプレッサーとデシカントを両方積む
冬の部屋干しに寄せたいシャープ CV-T6020℃で5.6L/日と、デシカント式3台の中でいちばん大きい

運転音は6台ぶんが公開されておらず、採点にも比較表にも入れていません。方式から言えることだけ書くと、圧縮機を回すコンプレッサー式(山善 YDC-J03、アイリス IJC-P70)は振動を伴う音が出るので、寝室に置くなら店頭などで一度音を聞いておきたい種類の機種です。デシカント式はファンとヒーターだけなので振動は出ませんが、そのぶん部屋の温度が上がります。

おすすめの除湿機6選

参考価格の昇順に6台を並べます。商品カードの上にある独自採点は、比較表の方式/測定室温・除湿能力・消費電力・タンク・質量の5列だけから機械的に点を出したもので、規則は折りたたみの中にあります。記事の表と突き合わせればそのまま検算できます。

1万円台から2万円台:方式が分かれる5台

独自採点の規則(5項目・各5点)

楽天のレビューは商品によって件数が1件から数百件までばらつき、件数の少ないものは1人の評価で平均が1点以上動きます。楽天側でレビューが消えると数字も黙って変わるので、順位付けには使っていません。代わりに、下の規則でスペックから機械的に点を出しています。記事に載せている表の値をそのまま当てはめているだけなので、読者が検算できます。総合点は5項目の単純平均です。用途によって効く項目が違うので、総合点だけでなく項目ごとの差を見てください。

低温での効き
比較表の方式/測定室温の列。ハイブリッド=5 / デシカント=4 / コンプレッサー=2。コンプレッサー式は冷やして結露させるので、室温が下がるほど取れる水が減ります。デシカント式は乾燥剤をヒーターで温めて絞り出すので低温でも落ちにくく、両方を積むハイブリッド式が季節を選びません
除湿能力
比較表の除湿能力 L/日 の列。10L/日以上=5 / 7.0L/日以上=4 / 5.0L/日以上=3 / 3.0L/日以上=2 / それ未満=1。この列は機種ごとに測定室温が違う値なので、点も条件込みの点です
電気のかかりにくさ
比較表の消費電力 W の列。小さいほど高く付けます。200W以下=5 / 300W以下=4 / 450W以下=3 / 600W以下=2 / 601W以上=1
水を捨てる間隔
比較表のタンク L の列。3.0L以上=5 / 2.5L以上=4 / 2.0L以上=3 / 1.7L以上=2 / それ未満=1。本当は満水までの時間(タンク÷1時間あたりの除湿量)で見たいところですが、その値も測定室温の条件を引き継ぐので、ここは容量だけで採っています
動かしやすさ
比較表の質量 kg の列。軽いほど高く付けます。6.0kg未満=5 / 7.0kg未満=4 / 8.0kg未満=3 / 10.0kg未満=2 / 10.0kg以上=1

この独自採点は、比較表の方式/測定室温・除湿能力・消費電力・タンク・質量の5列だけから付けています。除湿能力の点は、方式ごとに違う室温で測った値をそのまま並べた点であることに注意してください(27℃で測る機種と20℃で測る機種が混ざっています)。適用畳数は除湿能力から計算で決まる数字なので、入れると除湿能力を二重に数えることになり、採点に入れていません。運転音と連続排水の可否は6台ぶんが揃わないので本文に回しています。消費電力は60Hzで、除湿能力を測ったのと同じ運転モードの値です。

4万円台:夏も冬も落ちにくいハイブリッド式

冬の部屋干しで落ちるのはコンプレッサー式

冬に除湿機が効かないという話は、たいていコンプレッサー式の話です。仕組みを追うと理由がはっきりします。コンプレッサー式は冷媒で熱交換器を冷やし、そこに部屋の空気を当てて結露させます。結露が起きるのは、空気の温度が露点を下回ったときです。ところが冬は空気そのものが冷たく、含んでいる水の量も少ないので、熱交換器をどれだけ冷やしても取れる水が減ります。室温が10℃台まで下がると、機種によっては霜取り運転が入って除湿が止まる時間も出てきます。

デシカント式にはこの制約がありません。ゼオライトは温度に関係なく湿気を吸うので、吸ったぶんをヒーターで温めて絞り出せば、室温が低くても水が取れます。この記事のデシカント機3台が定格除湿能力を20℃で名乗っているのは、そこが本来の使いどころだからです。ハイブリッド方式のシャープ CV-TH150 は、夏はコンプレッサー、冬はデシカントに寄せる作りなので、両方の弱点を1台で埋めます。そのぶんが15.0kgという質量と47,800円という値段です。

逆に、夏の除湿はコンプレッサー式が有利です。アイリス IJC-P70 は27℃で7.3L/日を190Wで出します。同じアイリスのデシカント機 IJD-I50 は20℃で5.0L/日を590Wです。梅雨から夏にかけての湿った部屋で比べるなら、取れる水の量でも電気の少なさでもコンプレッサー式が上に来ます。値段はほぼ同じ2台なので、どちらが正解かは季節のほうで決まります。

冬に湿度を下げる手段で見落としやすいのが、換気です。窓を開ければ外の乾いた空気が入って湿度は落ちますが、同時に室温も落ちるので、暖房を入れている部屋では長く開けていられません。閉め切った部屋で二酸化炭素が溜まっていないかを見るCO2モニターを置いていると、換気が必要な時間帯が数字で分かるので、換気で下げるのか除湿機で抜くのかを切り分けられます。冬は換気と暖房が両立しないので、除湿機に回す判断が増えます。

消費電力のWだけでは電気代は決まらない

消費電力の列は、120Wから590Wまで約4.9倍の幅があります。ただしこの数字をそのまま比べても電気代の比較にはなりません。除湿機は取れる水の量が機種で違うので、同じ量の水を抜くのにかかる時間が変わるからです。見るべきは1リットルあたりに使う電気です。

比較表の消費電力を除湿能力で割ると、次のようになります。アイリス IJC-P70 は190W÷7.3L/日で1リットルあたり約0.62kWh、山善 YDC-J03 は120W÷3.8L/日で約0.76kWh、シャープ CV-TH150 は305W÷13L/日で約0.56kWhです。デシカント式は、シャープ CV-T60 が570W÷5.6L/日で約2.44kWh、アイリス IJD-I50 が590W÷5.0L/日で約2.83kWh、IJD-P20 が300W÷2.2L/日で約3.27kWhです。1kWhを31円とすると、いちばん軽い CV-TH150 が1リットルあたり約17円、いちばん重い IJD-P20 が約101円で、6倍近い開きになります。

ただしこの計算には、測定室温の違いがそのまま入っています。コンプレッサー式の0.62kWhは27℃の部屋での話で、冬の10℃台では除湿量が落ちるぶん1リットルあたりの電気は増えます。デシカント式の約2.4から3.3kWhは20℃での値なので、暖かい部屋に持っていっても大きくは変わりません。つまり除湿機の電気代は、消費電力のWでも1リットルあたりのkWhでも決まらず、使う部屋の室温まで含めて初めて決まります。

デシカント式が実際に何W使っているかを知りたいなら、コンセントとの間に電力計測のできるスマートプラグを挟むのがいちばん早い方法です。デシカント機はヒーターの入り切りで消費電力が上下するので、カタログの定格値と実際の平均は離れます。積算の電力量が取れるモデルなら、梅雨のあいだに何kWh使ったかがそのまま出ます。外出先から止めたり、タンクが満水になる前に切ったりといった使い方も同じ機器で乗ります。

もう1つ、デシカント式は部屋の温度を上げます。ヒーターで乾燥剤を温める方式なので、締め切った部屋で長く回すと室温が数度上がります。冬はそれが利点になりますが、梅雨から夏にかけては冷房と打ち消し合うので、その季節に使うならコンプレッサー式かハイブリッド式を選ぶことになります。

タンクを捨てる回数と、連続排水という逃げ道

除湿機は取った水がタンクに溜まり、満水になると止まります。止まるまでの時間は、タンク容量を1時間あたりの除湿量で割った値です。比較表のタンクは1.5Lから3.6Lまでありますが、除湿能力も違うので、容量の大きさと持ち時間の長さは順番が一致しません。

計算すると、シャープ CV-TH150 は3.6L÷(13L/日÷24)で約6.6時間、アイリス IJC-P70 は2.5L÷(7.3L/日÷24)で約8.2時間、山善 YDC-J03 は1.7L÷(3.8L/日÷24)で約10.7時間です。デシカント機では、アイリス IJD-I50 が2.5L÷(5.0L/日÷24)で約12時間、シャープ CV-T60 が1.5L÷(5.6L/日÷24)で約6.4時間、アイリス IJD-P20 が2.0L÷(2.2L/日÷24)で約21.8時間です。タンクがいちばん大きい CV-TH150 が、持ち時間ではいちばん短い部類に入ります。除湿量が大きいほど早く溜まるからです。

これは満水になるまでの計算上の時間で、実際には部屋の湿度が下がるにつれて取れる水も減るので、この数字より長くもちます。逆に、洗濯物を干した直後のように湿度が高い状態では計算どおりに溜まります。部屋干しで一晩回す使い方だと、除湿量の大きい機種ほど途中で止まる可能性が高くなります。

そこで用意されているのが連続排水です。タンクの代わりにホースをつないで、洗面台や排水口へ直接流します。この記事では山善 YDC-J03、アイリス IJC-P70、シャープ CV-TH150 の3台が、ホースをつなげば連続排水できる作りです(IJC-P70 は内径15mmの市販ホースを本体背面の排水口に差し込みます)。同じアイリスでもデシカント式の IJD-P20 と IJD-I50 は、取扱説明書にタンクの水を捨てる手順しか載っておらず、連続排水の手順がありません。置き場所が排水口の近くに限られるので誰にでも使える手ではありませんが、脱衣所や洗面所に置くなら、タンクを捨てる回数という項目そのものが消えます。

タンクを捨てる作業は、容量が大きいほど重くなります。3.6Lの水は3.6kgあるので、CV-TH150 のタンクを満水で運ぶと本体とは別に3.6kgを持つことになります。一方でアイリス IJD-P20 の2.0Lなら2kgです。給水ではなく排水なので、こぼさずに運べる重さかどうかは置き場所と水を捨てる場所の距離で決まります。

まとめ:判断の順番

除湿機は、19,800円の7.3L/日と18,800円の5.0L/日が違う室温で測った値であるように、カタログのいちばん大きな数字を横に並べられません。次の順に決めると絞れます。

  1. 使う季節と室温を決める。梅雨と夏だけならコンプレッサー式、冬の部屋干しや暖房の無い部屋で使うならデシカント式、両方ならハイブリッド式です。ここが決まると方式が決まり、方式が決まると比べてよい相手が決まります
  2. 同じ測定室温どうしでだけ除湿能力を比べる。27℃の値を持つのはアイリス IJC-P70(7.3L/日)とシャープ CV-TH150(13L/日)、20℃の値を持つのはアイリス IJD-P20(2.2L/日)・IJD-I50(5.0L/日)、シャープ CV-T60(5.6L/日)です。山善 YDC-J03 は測定室温が公開されていないので、3.8L/日をどちらの組にも入れられません
  3. 1リットルあたりの電気で見る。消費電力のWだけでは比べられません。除湿能力で割ると、コンプレッサー式とハイブリッド式が約0.56から0.76kWh、デシカント式が約2.44から3.27kWhです。ただしこの値も測定室温の条件込みなので、冬に使えばコンプレッサー式の側が悪くなります
  4. タンクと置き場所を決める。満水までの時間はタンク容量ではなく、容量を1時間あたりの除湿量で割った値です。排水口の近くに置けるなら、連続排水に対応する山善 YDC-J03・アイリス IJC-P70・シャープ CV-TH150 はこの項目から外れます
  5. 最後に運ぶかどうかで絞る。1部屋に置きっぱなしなら質量は関係ありません。部屋を移して使うなら、5.3kgのアイリス IJD-P20 から15.0kgのシャープ CV-TH150 まで3倍近い差があるので、ここが最後の分かれ目になります

なお、この記事の除湿能力・消費電力・タンク容量・質量・測定室温は、アイリスオーヤマ・シャープの公式製品ページと、山善のメーカー直販サイトに載っている値で、6台を並べて除湿量を実測はしていません。測定条件の記述は各社の注記原文からの引用です。1リットルあたりの電気と満水までの時間は、カタログの除湿能力と消費電力から計算した値で、実際の部屋では湿度と室温によって変わります。電気代の試算は1kWhを31円としたものです。商品カードと比較表の参考価格は楽天またはAmazonの価格を参考にした値で、時期によって変わります。

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