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SIMフリーモバイルルーターおすすめ8選 対応バンド・5G・電池で比較

2026-09-17 公開本記事にはアフィリエイト広告(Amazonアソシエイト・楽天アフィリエイト)を含みます。

SIMフリーのモバイルルーターは、自分で契約したSIMを挿して、出先のノートPCやタブレットをWi-Fiでつなぐための小さな機械です。回線とセットで借りるレンタル型と違い、端末だけを買って手持ちの回線をそのまま使います。そのぶん、どの電波を掴めるかが端末側の仕様だけで決まります。

この道具は、値段を上げても掴める電波が増えません。参考価格6,980円の ZTE Cute Wi-Fi は、ドコモの800MHz帯(B19)もauの800MHz帯(B18・B26)も仕様表に並べています。参考価格66,800円の TP-Link M8550 は、5GとWi-Fi 6Eに対応しながら、4Gの対応バンドにB19もB18もB26も入っていません。海外向けの周波数構成のまま国内で売られている機種で、「5G対応」と「自分の契約回線が郊外や屋内で繋がるか」は別の話になります。

電池の持ちも同じで、42,000円の Aterm MR51FN が約9時間、5,975円の Aterm MP02LN が約10時間です。ここでは NEC 3台・富士ソフト 2台・TP-Link 2台・ZTE 1台の8台を、参考価格の順に並べます。順位は付けません。

目次(8項目)

先に自分の契約回線のバンド番号を調べる

端末の仕様を見比べる前に、自分が契約している回線が、郊外や建物の中で使っている低い周波数帯の番号を押さえます。国内の携帯4社が800MHz帯と900MHz帯に持っているこの帯域は、俗にプラチナバンドと呼ばれます。波長が長いぶん遠くまで届き、壁やビルの陰にも回り込むので、街を離れたときや建物の奥に入ったときに残る電波がこれになります。

回線800〜900MHz帯主力の帯域
ドコモB19(800MHz)B1・B3・B21
auB18・B26(800MHz)B1・B3・B41
ソフトバンクB8(900MHz)B1・B3・B41
楽天モバイル自社では未整備B3

格安SIM(MVNO)を使っているなら、見る番号は契約先の会社名ではなく、その会社が借りている回線で決まります。ドコモ回線のプランならB19、au回線のプランならB18とB26、ソフトバンク回線のプランならB8です。1枚のSIMで複数の回線から選べるサービスもあるので、その場合は選んだ回線の番号を見ます。

楽天モバイルの自社回線は1.7GHz帯のB3が主力で、800MHz帯・900MHz帯のプラチナバンドは持っていません。700MHz帯の割り当てを受けて整備を進めている段階なので、いまのところ楽天のSIMを挿すならB3があるかを見ることになります。B3は国内3社も主力として使う帯域なので、対応バンドを公開している機種の仕様表にはたいてい並んでいます。

もう1つ、B18とB26の関係を知っておくと仕様表が読みやすくなります。B26は814〜849MHz/859〜894MHzを使う帯域で、B18の815〜830MHz/860〜875MHzをそのまま内側に含みます。つまり仕様表にB26だけがあってB18が書かれていなくても、auの800MHz帯の周波数そのものには乗れます。ただしB18と明記していない機種は、メーカーがau網での動作をそこまで確かめていない場合があるので、最後は回線側の動作確認済み端末の案内で確かめます。

掴める電波は値段の順に増えない

8台のプラチナバンドの持ち方は3通りに分かれます。B19・B18・B26の3本をそろえて持つのが ZTE Cute Wi-Fi・+F FS040W・TP-Link M7450・+F FS045W・Aterm MR51FN の5台。B19とB26だけを持ち、仕様表にB18の記載が無いのが Aterm MP02LN と Aterm MR10LN の2台。3本とも持たないのが TP-Link M8550 の1台です。

この分かれ方が値段と噛み合っていません。3本そろっている中でいちばん安いのは参考価格6,980円の ZTE Cute Wi-Fi で、いちばん高い66,800円の M8550 は1本も持ちません。M8550 の公式仕様の4Gは、FDDがB1/B3/B5/B7/B8/B20/B28/B32/B71、TDDがB38/B40/B41/B42/B43で、ヨーロッパやアジアで使われる帯域が並ぶ構成です。ソフトバンクの900MHz帯(B8)は入っているので、ソフトバンク系のSIMなら低い周波数帯にも乗れますが、ドコモ回線とau回線では800MHz帯を使えません。

2万円台の Aterm MR10LN も、仕様表のFD-LTEはB1/B2/B3/B4/B5/B8/B11/B19/B21/B26で、B18の記載がありません。前の節のとおりB26がB18の周波数を含むので、これだけで郊外のauが圏外になるわけではありませんが、1万円台前半の FS040W や M7450 がB18・B19・B26を明記しているのと比べると、仕様表の上では見劣りします。いちばん安い MP02LN に至ってはB1/B3/B19/B26の4本だけで、この8台で最も本数が少ない構成です。

電池まわりでも順番が入れ替わります。連続通信は、42,000円の MR51FN が約9時間、5,975円の MP02LN が約10時間、21,800円の MR10LN が約21時間で、公式に値が出ている7台のなかでは MR51FN が最短、MR10LN が最長です。電池容量で並ぶのはこの2台で、どちらも4,000mAhですが、5GとWi-Fi 6を動かす MR51FN が約9時間、4Gだけの MR10LN が約21時間と、持ち時間は2倍以上ひらきます。容量の数字と持ち時間は、通信方式が違うと並べて比べられません。

電波は3つの層に分かれている

仕様表に並ぶバンド番号は、役割で3つの層に分けて読むと整理できます。どの層が欠けているかで、繋がらなくなる場所が変わります。

5Gに対応するのは Aterm MR51FN と TP-Link M8550 の2台だけです。MR51FN は5GのバンドがN1/N3/N28/N41/N77/N78/N79で、国内3社が使うSub6のn77・n78・n79をすべて押さえています。M8550 は5GのバンドにN77とN78はありますが、N79がありません。n79は4.5GHz帯で、国内ではドコモが使っている帯域なので、ドコモのSIMを挿すとSub6の一部が使えないことになります。

5Gには、4Gの設備を土台にして使うNSAと、5Gだけで完結するSAという2つの接続方式もあります。プラチナバンドの無い端末でNSAの5Gを掴もうとすると、土台になる4G側も郊外では拾えないので、5G対応という表記があっても実際の使いどころが街なかに限られます。低い層は、5G対応かどうかより先に見る項目です。

並べ直すとこうなります

製品参考価格プラチナバンド(B19/B18/B26)連続通信電池容量同時接続
Aterm MP02LN5,975円B19/B26約10時間1,670mAh10台
ZTE Cute Wi-Fi6,980円B19/B18/B26約10時間2,520mAh16台
+F FS040W13,170円B19/B18/B26最大20時間3,060mAh15台
TP-Link M745014,400円B19/B18/B26最長15時間3,000mAh32台
+F FS045W18,370円B19/B18/B2620時間3,030mAh15台
Aterm MR10LN21,800円B19/B26約21時間4,000mAh16台
Aterm MR51FN42,000円B19/B18/B26約9時間4,000mAh16台
TP-Link M855066,800円なし(B8のみ)非公開4,680mAh32台

上から下へ参考価格が上がる並び(商品カードの順)です。プラチナバンドの列は、2行目の6,980円で3本そろったあと、いちばん下の66,800円で3本とも消えます(ソフトバンクのB8だけが残ります)。連続通信の列も、上から10時間・10時間・20時間・15時間・20時間・21時間と来て、42,000円のところで9時間まで下がります。

5Gの対応は表に入れていません。対応するのは Aterm MR51FN と TP-Link M8550 の2台だけで、どちらがどのSub6を掴めるかは前の節と商品カードに書いてあります。

連続通信の列の値は各社が公式に載せている時間で、測り方は各社の条件によります。M8550 だけは公式の仕様に連続通信の記載が無いので「非公開」としました。これはこちらが調べ落としたのではなく、公表されていないという意味です。4,680mAhという容量はこの8台で最大ですが、Wi-Fi 6Eのトライバンドを動かすので、容量から持ち時間を推し量ることはできません。

電池容量の列は、モバイルバッテリーから足す前提で見ることもできます。8台ともUSBで充電するので、ノートPCと一緒に1本の大容量バッテリーで持たせる組み方ができます。その場合はルーター側の持ち時間より、モバイルバッテリーの比較で扱った出力ポートの数と容量のほうが効いてきます。

同時接続の列は、本体のWi-Fiに同時につなげる台数の上限です。M7450 と M8550 が32台で最も多く、MP02LN の10台が最少です。FS040W は最大15台ですが、初期値が7台に設定されているので、8台以上つなぐなら管理画面で上限を変えます。1人でPCとスマホとタブレットを繋ぐ使い方なら、どの機種でも足ります。

価格帯ごとのモバイルルーター8台

5千円台〜6千円台:ポケットに入る最小の4G 2台

Aterm MP02LN は約71gで、この8台でいちばん軽い本体です。上着のポケットに入れても重さを感じない大きさで、休止状態からの待受が約900時間あるので、月に数回しか持ち出さない使い方に向きます。そのかわり対応バンドはB1/B3/B19/B26の4本だけ、同時接続は10台まで、電池も1,670mAhで連続通信は約10時間にとどまります。

独自採点の規則(5項目・各5点)

楽天のレビューは商品によって件数が1件から数百件までばらつき、件数の少ないものは1人の評価で平均が1点以上動きます。楽天側でレビューが消えると数字も黙って変わるので、順位付けには使っていません。代わりに、下の規則でスペックから機械的に点を出しています。記事に載せている表の値をそのまま当てはめているだけなので、読者が検算できます。総合点は5項目の単純平均です。用途によって効く項目が違うので、総合点だけでなく項目ごとの差を見てください。

掴める電波
比較表のプラチナバンドの列。B19/B18/B26の3本=5 / B19/B26の2本(仕様表にB18の記載なし)=4 / なし(B8のみ)=1
5G
本文と商品カードの5Gの対応。n77/n78/n79=5 / n77/n78(n79なし)=3 / 非対応=1
電池容量
比較表の電池容量の列。4,500mAh以上=5 / 4,500mAh未満=4 / 3,500mAh未満=3 / 3,000mAh未満=2 / 2,000mAh未満=1
同時接続
比較表の同時接続の列。32台=5 / 15〜16台=3 / 10台=2
値段
参考価格。7,000円まで=5 / 15,000円まで=4 / 22,000円まで=3 / 45,000円まで=2 / それより高い=1

この独自採点は、比較表のプラチナバンド・電池容量・同時接続の3列と参考価格、そして本文と商品カードに書いた5Gの対応で付けています。プラチナバンドの項目はドコモのB19とauのB18・B26をどれだけ持つかで見ていて、ソフトバンクのB8しか持たない機種は1点です。仕様表にB18の記載があるかで4点と5点を分けていますが、B26はB18の周波数を内側に含む帯域なので、B26だけの機種がauの800MHz帯に乗れないという意味ではありません(本文で扱っています)。連続通信は TP-Link M8550 だけ公式に値が無いため採点に入れず、比較表の列と本文に残してあります。クレードルの有無・有線LANポート・電池パックの着脱も、公式の記載が機種によって割れているので採点には入れていません。5Gの項目は国内3社のSub6のうち何を掴めるかで、n79はドコモが使う4.5GHz帯です。5Gは対応する2台のバンド番号が長く、比較表に入れると7列になって広い画面で列が潰れるので、表からは外して本文と商品カードに置いています。

1,000円ほど足した ZTE Cute Wi-Fi は、性格がまったく違います。LTEのB19・B18・B26をそろえて持ち、TDDのB38・B41まで入るので、掴める電波の本数だけなら1万円台の機種と並びます。約2,520mAhで同時接続は16台。この8台でいちばん安い部類にいながら、プラチナバンドの列では上位5台と同じ側に入ります。

弱点はWi-Fi側です。本体のWi-Fiが2.4GHz帯のIEEE802.11b/g/nだけで、5GHz帯を持ちません。2.4GHz帯は電子レンジや近所のルーターと混み合う帯域なので、人の多い場所ではPC側の速度が落ちます。SIMの形状もmicroSIMなので、いま主流のnanoSIMを挿すならアダプターが要ります。

1万3千〜1万9千円台:国内バンドを押さえた4Gの3台

富士ソフトの +F FS040W は、B19・B18・B26をそろえたうえで連続通信が最大20時間あります。電池パックが着脱式なので、へたっても交換でき、予備を持ち歩いて差し替える使い方もできます。受信は最大300Mbpsまでの4G機ですが、1日持ち出して切れないことのほうが効く場面は多く、この価格帯では扱いやすい1台です。

TP-Link M7450 は、4GのFDD-LTEをB1/B3/B5/B8/B18/B19/B21/B26/B28の9本持ちます。B19・B18・B26に加えてB5・B21・B28まで並ぶので、国内で使われている帯域をひととおり押さえた構成です。同時接続も32台まで対応し、複数人で使う出張や現場での共有に向きます。3,000mAhで最長15時間。有線LANポートは持たず、クレードルの設定もないので、据え置きで使う用途には向きません。

+F FS045W は、4Gの対応バンドが16本あり、B18・B19・B26をすべて含みます。nanoSIMとeSIMの両方に対応するので、物理SIMを挿したままeSIMで別の回線を入れて切り替えられます。国際ローミングにも対応していて、海外のSIMを使う前提があるならここが効きます。3,030mAhで20時間持ちます。電池パックは FS040W と同じく着脱式なので、へたっても交換できます。受信が最大150Mbpsまで、Wi-Fiも11acの433Mbpsまでなので、速度そのものを求める買い方にはなりません。

2万円台:SIMを2枚挿して長く持たせる1台

Aterm MR10LN は、nanoSIMスロットを2つ持ちます。仕事用と私用、あるいは主回線と予備回線の2枚を挿したまま切り替えられるので、片方が繋がらない場所でもう片方に寄せる使い方ができます。連続通信は約21時間で、公式に値が出ている7台のなかでは最長です。2.4インチの画面で通信量や電池残量を本体から確かめられます。

気になるのは対応バンドです。2万円台でありながら仕様表にB18の記載が無く、1万円台前半の FS040W や M7450 がそろえている3本には届きません。B26があるのでauの800MHz帯の周波数そのものには乗れますが、仕様表を見比べて選ぶなら、ここは知ったうえで買う部分です。5Gには非対応で、電池も内蔵式なので交換はできません。

4万円台以上:5GとWi-Fi 6の2台

Aterm MR51FN は、5GをN1/N3/N28/N41/N77/N78/N79まで対応し、国内3社が使うSub6をすべて掴めます。4GもB18・B19・B26をそろえて持つので、5Gが届かない場所で取りこぼしません。Wi-Fi 6に対応し、端末側は最大1,201Mbpsでつながります。代償は電池で、連続通信は約9時間と、公式に値が出ている7台では最短で、本体も約167gと重めです。5Gを使う前提で、充電できる場所がある日の持ち出しに向きます。

TP-Link M8550 は、Wi-Fi 6Eのトライバンドで6GHz帯を使える唯一の1台です。ギガビットのWAN/LANポートを持つので、固定回線に繋いで据え置きのルーターとしても使えます。4,680mAhの着脱式バッテリーで同時接続は32台。ただし4GのFDD-LTEにドコモ・auのプラチナバンド(B18・B19・B26)が無く、この2社では郊外の800MHz帯を掴めません。5GもN77とN78までで、ドコモのSub6であるN79には対応しません。

この構成なので、M8550 を国内の1台目のモバイルルーターとして選ぶ理由は見つけにくくなります。据え置きで使うなら、回線工事ができる部屋ではWi-Fiルーターの比較で扱った据え置き機のほうが速度も安定も上です。海外でも同じ端末を使いたい、6GHz帯を出先で使いたい、といった前提が先にある人向けの機種として見るのが実態に近いところです。

手持ちのSIMが繋がるか、公式仕様で確かめる3手順

ここまでの内容は、次の3つの手順にまとめられます。買う前にこの順で確かめると、届いてから郊外で圏外になる買い方を避けられます。

  1. 契約中の回線の番号を押さえる。ドコモならB19、auならB18とB26、ソフトバンクならB8です。格安SIMなら、契約先の会社名ではなく借りている回線で決まります。5Gも使うなら、ドコモはn79まで、au・ソフトバンク・楽天はn77とn78を見ます
  2. 端末メーカーの公式仕様で、そのバンド表を見る。見るのは販売ページの商品説明ではなく、メーカー自身が公開している仕様のページです。通販サイトの説明文には「docomo/au/SoftBank対応」のような要約だけが書かれていることがあり、そこにバンド番号が無ければ、その文からは何も分かりません。NEC は aterm.jp の各機種のスペックのページ、富士ソフトは fsi-plusf.jp の製品ページ、TP-Link は tp-link.com の日本語の製品ページに対応バンドを並べています
  3. 5Gは番号と方式の両方を見る。n77・n78・n79のどれを持つかに加えて、NSAとSAのどちらに対応するかまで確かめます。NSAのときに土台となる4G側は、手順1で押さえたバンド番号がそのまま効いてきます

もう1つ、海外の通販サイトで買う場合の注意があります。日本国内で電波を出す無線機には技術基準適合証明(技適)が要り、技適マークの無い端末は国内で使えません。海外向けモデルが安く出ていても、この点で選択肢から外れます。今回の8台は、いずれも国内で販売されている技適取得済みのモデルです。TP-Link M8550 は日本語の製品ページに認証情報として技適の記載があります。

回線の側にも確かめる場所があります。各社は動作確認済み端末の一覧を出していて、そこに載っていれば、バンド表を読むまでもなく使えると分かります。載っていない端末はバンド表から自分で判断することになるので、そのときにこの3手順が効いてきます。

独自採点で見る8台の差

商品カードの上にある独自採点の規則にそって点を出すと、8台の並びは次のようになります。総合点がいちばん高いのは Aterm MR51FN(3.8)で、掴める電波と5Gの2項目で満点を取ります。次が TP-Link M7450(3.6)、ZTE Cute Wi-Fi と +F FS040W(ともに3.2)、+F FS045W・Aterm MR10LN・TP-Link M8550(3台とも3.0)、Aterm MP02LN(2.6)の順です。

この並びで目を引くのは、18,370円の FS045W と21,800円の MR10LN と66,800円の M8550 が、値段が3倍以上ちがうのに3.0で並ぶことです。中身は3台とも別物で、M8550 は電池容量と同時接続で満点を取りながら掴める電波と値段が1点、FS045W は掴める電波が満点でも電池容量と同時接続が3点どまり、MR10LN は電池容量が4点でも掴める電波が4点・5Gが1点です。いちばん安い MP02LN が最下位になるのも同じ理屈で、掴める電波4点・値段5点という強い2項目を、電池容量1点と同時接続2点が打ち消します。値段の高い順に点が並ばないのが、この道具の採点結果です。

3.6の M7450 と3.2の ZTE Cute Wi-Fi は、掴める電波が満点で5Gが非対応という点まで同じです。差が出るのは残りの3項目で、同時接続は32台の M7450 が5点、16台の ZTE が3点。電池容量は3,000mAhの M7450 が3点、約2,520mAhの ZTE が2点。値段だけは逆に6,980円の ZTE が5点、14,400円の M7450 が4点です。1人でPCとスマホをつなぐだけなら同時接続の差は自分には効かないので、その使い方では2倍の値段を出す理由が薄くなります。

総合点は5項目の単純平均なので、使い方が決まっているなら見る項目を絞ったほうが早く決まります。郊外や屋内で使う時間が長いなら掴める電波の項目、複数人に配るなら同時接続の項目、値段を抑えたいなら値段の項目です。1日充電せずに持ち出すかどうかは採点の外にあるので、比較表の連続通信の列を直接見てください。

まとめ:迷ったときの判断順

モバイルルーターは、6,980円の ZTE Cute Wi-Fi がB19・B18・B26を持ち、66,800円の TP-Link M8550 が3本とも持たないように、値段からは掴める電波が読めません。次の順に決めると絞れます。

  1. 契約中の回線の番号を決める。手持ちのSIMが繋がるか、公式仕様で確かめる3手順の手順1で押さえた番号が、そのまま端末選びの前提になります
  2. その番号を持たない機種を外す。今回の8台でいえば、ドコモ回線とau回線では M8550 がここで外れます
  3. 1日どれだけ持たせるかを見る。朝から晩まで充電せずに使うなら、20時間以上の FS040W・FS045W・MR10LN です。充電できる場所があるなら、ここは決め手になりません
  4. 何台つなぐかを見る。自分のPCとスマホだけなら全機種で足ります。現場や出張で複数人に配るなら32台の M7450 と M8550 です
  5. 最後に5Gが要るかを決める。5G対応は MR51FN と M8550 の2台だけで、国内3社のSub6をすべて掴めるのは MR51FN です。5Gを使わないなら、1万円台の4G機のほうが電池が持ちます

持ち出す荷物の側から考えるなら、71gの MP02LN と106gの ZTE Cute Wi-Fi は、PCと一緒に入れても存在を忘れる重さです。ノートPCケースの比較で扱ったような、小物ポケットのあるケースならそのまま同じ袋に収まります。

なお、この記事の仕様は、NEC(aterm.jp)・富士ソフト(fsi-plusf.jp)・TP-Link(tp-link.com)・ZTE(ztedevices.com と公式取扱説明書)の各公式ページに載っている値で、8台を同じ場所に持ち出して速度や電波の入りを実測はしていません。連続通信は各社の測定条件によるもので、実際の使い方では短くなります。M8550 の連続通信は公式に記載がありません。商品カードと比較表の参考価格は楽天またはAmazonの価格を参考にした値で、時期によって変わります。

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