自宅のデスクトップパソコン、職場ではノートパソコン、モバイルでは iPad Pro、電車内では iPhone で緊急作業、と非常に様々な場所・多彩なデバイスを利用しています。
そうなると、全てのデバイスでまったく同じように Vim / neovim を使いたいと思うのは当然ですよね。
そこで、どの環境でもまったく同じように Vim / neovim を活用する方法をご紹介します。
Vim + VPS + SSH
控えめに言って、この組み合わせ:Vim + VPS + SSHが最強だと確信してやみません。
GUIウインドウじゃないと嫌なんて言うのは野暮な話です。
VPS上に好きなバージョンの vim / neovim をインストールして、設定ファイルやプラグインを配置しておけば良いのです。
そうすれば、好きなときに、好きな場所で、全く同じようにVim/neovim環境を利用することができます。

インターネット接続環境とSSHクライアントがあれば良いのです。簡単ですよね。
筆者は下記のような環境を利用しています。
VPS
いわゆるインターネット上でレンタルしている共用サーバです。
ただし、通常言われる「レンタルサーバ」と違い、OSの管理者権限を保有できることが特徴です。
また、いわゆる「クラウド」のサーバよりも低コストだったりします。使い方にも寄りますが。
ConoHa VPS
こちらが一番よく使っています。
あらかじめ REST API が用意されているため、リモートから起動するAPIを叩くスクリプトを作っておくと便利というのが一番の理由です。
イメージを使うときに都度デプロイできるようにしておくと、コストが全然かからなくて良いです。
サポートは悪評高いようですが、通常使う分には特に困っていません。
さくらのVPS
2番手として利用しています。
こちらも低コストさと管理UIが使いやすいのが良くて愛用しています。
SSHクライアント
Windows : Rlogin
Rlogin は最近のSSHクライアントですが、非常に評価が高いです。
主には、カスタマイズ性の高さとSFTP標準搭載という点で重宝しています。
こちらを使ってVPS上で vim を表示した状態になります。

マウスも使えますし、接続元PCとのファイルの受け渡しも簡単です。
GitHub などと併用するなら、そこまで必要はないかもしませんけどね。
Linux: Terminus
Terminus である必要は必ずしもないのですが、後述する iPad と設定が共用できるため、重宝しています。
また、Snippet や ローカルのターミナルも一緒に利用できる点も便利ですね。
こちらを使ってVPS上で vim を表示した状態になります。

マウスも使えますし、接続元PCとのファイルの受け渡しも簡単です。
iPad / iPhone: Terminus
上述の通り、 Terminus を私用しています。異なる環境で接続などの設定が共用できる点が特に重宝しています。

このように iPhone からでも普通に Termius は利用できるので、急な作業には便利です。
ちなみに、Windows版の Terminus もありますが、個人的に Rlogin の方がカスタマイズ性の高さやSFTPが使いやすいので、利用していません。
VPS上の Vim 環境は?
そのままインストールした Vim も利用可能でしょうし、なんらかテスト的に使うなら Docker環境を利用しても良いかも知れません。
次の Docker イメージも活用しています。こちらも併せてご覧ください。

このように、いつでも自分の Vim を使える状態を保っておくのも Vimmer の勤めですよね。
是非ご活用ください。
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