nvim-qtの起動オプション 最大化・フルスクリーン・サイズ指定
Windows版NeovimのGUIクライアント「nvim-qt」は、init.vim側の設定とは別に、起動時のコマンドライン引数でウインドウの見た目や読み込む設定ファイルを制御できます。よく使う起動オプションを1か所にまとめました。
| オプション | 効果 |
|---|---|
--maximized | ウインドウを最大化して起動 |
--fullscreen | フルスクリーンで起動 |
--qwindowgeometry {横}x{縦} | 指定サイズのウインドウで起動 |
-- -u {パス} | 指定した設定ファイルを読み込んで起動 |
目次(10項目)
ウインドウを最大化して起動する(--maximized)
nvim-qt.exe --maximized
タイトルバーが付いた状態で、画面いっぱいにウインドウを最大化して起動します。ショートカットの「実行時の大きさ」設定で最大化を指定した場合と近い見た目になります。
フルスクリーンで起動する(--fullscreen)
nvim-qt.exe --fullscreen
タイトルバーもタスクバーも隠れ、完全なフルスクリーン状態で起動します。集中して編集作業をしたいときに使うと効果的です。頻繁に使うなら、このコマンドをショートカットとして登録しておくと呼び出しやすくなります。
ウインドウサイズを指定して起動する(--qwindowgeometry)
nvim-qt.exe --qwindowgeometry {横px}x{縦px}
例えば横640px・縦320pxの小さめのウインドウで起動したい場合はこう指定します。
nvim-qt.exe --qwindowgeometry 640x320
複数の作業ウインドウを画面上に並べて配置したいときなど、決まったサイズで毎回起動したい場合に便利です。init.vim側の設定ではウインドウサイズを直接指定する方法がないため、この起動オプションを使います。
任意の設定ファイルを指定して起動する(-u)
nvim-qt.exe -- -u {設定ファイルのパス}
--の後に-uを続ける点に注意します。-uだけを渡すとエラーになります。例えば、ホームフォルダ直下に置いた設定ファイルを読み込む場合はこうなります。
nvim-qt.exe -- -u %USERPROFILE%\init.vim
指定する設定ファイルは.vim拡張子である必要はなく、vimscriptが書かれたファイルであれば何でも読み込めます。特定ファイルを開くのと同時に設定ファイルも指定したい場合は次のようになります。
nvim-qt.exe {開きたいファイル} -- -u {設定ファイルのパス}
用途の1つがUSBメモリでのポータブル運用で、持ち運んだ設定ファイルを明示的に指定して起動するのに使えます。
--maximized/--fullscreen/--qwindowgeometryはウインドウの見た目、-- -uは読み込む設定ファイルを制御します。組み合わせて使うことも可能です。
オプションを組み合わせる
これらのオプションは同時に指定できます。例えば、決まった設定ファイルを読み込みつつ最大化で起動したい場合はこうなります。
nvim-qt.exe --maximized -- -u %USERPROFILE%\work\init.vim
用途別に複数のショートカットを作っておけば、作業内容に応じてワンクリックで切り替えられます。
検証用と本番用で設定ファイルを分けていて、-- -uで読み込む設定を切り替えるショートカットを2つ用意しています。フルスクリーン起動と組み合わせておくと、作業を始める前の準備動作がなくなって地味に集中しやすくなります。
ショートカットに登録して使い分ける
起動オプションは毎回打つものではなく、ショートカットに書いておくのが実用的です。Windowsのショートカットのプロパティで「リンク先」の末尾に足します。
"C:\path\to\nvim-qt.exe" --maximized -- -u %USERPROFILE%\writing.vim
用途ごとにショートカットを分けておくと、原稿を書くときは折り返しを有効にした設定、コードを書くときは通常の設定、といった切り替えがアイコンを選ぶだけで済みます。「作業フォルダー」も一緒に指定しておくと、起動直後のカレントディレクトリが目的の場所になります。
-- の意味
-u の前に -- が要るのは、それより後ろをNeovim本体への引数として渡す、という区切りだからです。nvim-qt 自身のオプションと、中で動くNeovimのオプションが混ざらないようにするための書き方です。
nvim-qt.exe --maximized -- -u init.vim +'set nu'
この区切りより後ろには、通常のNeovimに渡せる引数がそのまま書けます。+ で始まる指定は起動直後に実行するコマンドで、ファイル名を並べれば複数のファイルを開いた状態で始められます。
他のGUIクライアントを使う場合
nvim-qt はNeovimに同梱されているクライアントですが、Windowsで使えるものは他にもあります。Neovideはアニメーション付きの描画が特徴で、起動オプションの名前は nvim-qt とは異なります。
設定ファイル側で exists('g:neovide') のように分岐すれば、どのクライアントで起動したかを見て設定を変えられます。複数のクライアントを行き来する場合は、この形にしておくと設定ファイルを1本にまとめられます。ターミナルで動かすNeovimとの設定の分け方も同じ考え方です。
まとめ
nvim-qtの起動オプションを使えば、ウインドウの表示状態と読み込む設定ファイルを起動コマンド側でまとめて制御できます。用途ごとにショートカットを作っておくと、毎回の起動作業を省略できます。