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Vimの最低限の使い方 モード・移動・保存だけ知っておく入門ガイド

2019-12-20 公開 ・ 更新: 2026-08-20

サーバーにSSHでログインしたら、テキストエディタがVimしか入っていませんでした。そんな「望んでVimを使うわけではありませんが、使わざるを得ない」人向けに、最低限これだけ知っておけば設定ファイルの1行を直して抜けられる、という範囲だけをまとめます。

目次(11項目)
キーこれだけ覚える
i挿入モードに入る(文字を打てる状態に)
Escノーマルモードに戻る
x / dd1文字削除 / 1行削除
:wq保存して終了
:q!保存せず強制終了

1. まずモードの概念だけ理解する

Vimには複数の「モード」があり、最初はこの2つだけ意識すれば十分です。

キー動作
i挿入モードに入る(カーソル位置の前から入力開始)
a挿入モードに入る(カーソル位置の後から入力開始)
Esc挿入モードからノーマルモードに戻る

「今どっちのモードにいるか分からなくなる」のがVim初心者最大のつまずきポイントです。迷ったらEscを押せばノーマルモードに戻れる、とだけ覚えておけば事故は防げます。

要点:文字を打ちたいときだけiで挿入モードに入り、それ以外はEscでノーマルモードに戻ります。この往復さえ分かれば動かせます。

2. 移動する

矢印キーやPageUp/PageDownでも移動できるので、最初はそれで構いません。慣れてきたらノーマルモードで使えるhjkl(左・下・上・右)に切り替えると、ホームポジションを崩さずに移動できます。

3. 文字を消す・行を消す

ノーマルモードで次のキーが使えます。

x    " カーソル下の1文字を削除
dd   " カーソル行を1行まるごと削除
BEFORE
line1
line2
line3
dd
AFTER
line1
line3

4. 保存して終了する

これが分からず抜けられなくなる人が最も多い箇所です。ノーマルモードで:から始まるコマンドを入力します。

コマンド動作
:w保存だけする
:q終了する(変更があると失敗する)
:wq保存して終了する
:q!変更を保存せず強制終了する

:q:quit:w:writeの略です。!を付けると「確認を無視して強制的に」という意味になる、という規則を知っておくと他のコマンドにも応用が利きます。

要点:変更を保存して抜けるなら:wq、変更を捨てて抜けるなら:q!です。この2つだけ覚えておけば大抵の場面をしのげます。

5. 文字列を検索する

/検索したい文字列

ノーマルモードで/を押してから検索語を入力しEnterを押します。同じ語を次に探すにはnを押します。長い設定ファイルの中から特定の行を探すときに使います。

ここから先、興味が出たら

ここまでで最低限の「開く・直す・保存して閉じる」はできるようになります。もう少し先まで踏み込みたくなったら、次のステップとして次の記事が参考になります。

使ってみて

初めてVimに触ったとき、保存せずに抜けられなくなって:q!を検索するところから始まった記憶があります。最初はモードの往復とこの数個のコマンドだけ知っていれば十分で、hjklやテキストオブジェクトのような効率化は後からいくらでも覚えられます。まずは「詰まない」ことを最優先にするとよいでしょう。

抜けられなくなったときの手順

いちばん多いつまずきが「終われない」ことです。原因はほぼ2つで、ノーマルモードに戻れていないか、変更があって終了を拒まれているかのどちらかです。

まず Esc を何度か押してノーマルモードに戻します。そのうえで、変更を保存するなら :wq、捨てるなら :q! と打ちます。この2つを覚えておけば詰みません。

Esc      " まずノーマルモードへ戻る
:wq      " 保存して終了
:q!      " 変更を捨てて終了

画面の左下に -- INSERT -- と出ていれば挿入モードです。何も出ていなければノーマルモードなので、そのままコマンドを打てます。

怖がらずに触るための u

覚えたてのうちは「変なキーを押して壊すのが怖い」と感じますが、u があるので実際には壊れません。押すたびに1つずつ操作を取り消せて、戻しすぎたら Ctrl-r でやり直せます。

保存しなければファイルに反映されないので、実験するぶんには何をしても構いません。分からないキーを押してみて、想定と違ったら u、というのがいちばん早い覚え方です。

次に覚えると効くもの

最低限の操作ができるようになったら、次に効くのは移動です。h j k l の連打をやめて、単語単位や行番号で飛べるようになると、作業の速さが目に見えて変わります。どの単位でどのキーを使うかはカーソル移動まとめに並べてあります。

もう1つは「消して打ち直す」を1つの操作にまとめる c です。x で消して i で打つより手数が減り、. で繰り返せるようにもなります。ブラウザ上で試せるVim道場を用意しているので、環境を用意せずに順番に手を動かしたい場合はそちらから始めても構いません。

まとめ

モードの切り替え(i/Esc)、移動、削除(x/dd)、保存終了(:wq/:q!)、検索(/)の5つを押さえれば、とりあえずVimで詰むことはなくなります。そこから先は必要に応じて少しずつ広げれば十分です。よく使うキーを一覧にしたVimチートシートも用意しているので、手元に置いておくと調べ直す手間が減ります。

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