ウェブカメラおすすめ8選 4K・60fps・画角の違いで比較
ウェブカメラの箱でいちばん大きく書いてあるのは解像度です。4K、2K、フルHD。ところが会議で使う場合、この数字は途中で捨てられます。
Zoom・Google Meet・Microsoft Teamsは、いずれも4Kに対応していません。3つとも既定は720pで、1080pは条件付きです。4Kのカメラを買っても、会議の相手に届くのは最大でも1080pになります。
ここでは8台を参考価格の順に並べ、まず解像度とfpsの関係から見ていきます。
目次(9項目)
会議アプリが送れる上限は1080pです
各社の案内をまとめると次のようになります。
- Zoom。グループ会議では720pで、1080pは一部のプランに限られます。4Kには対応しません
- Google Meet。既定は720pで、1080pはWorkspaceの契約が要ります。4Kには対応しません
- Microsoft Teams。回線の状態に合わせて解像度が変わり、条件が悪いと720pや540pまで落ちます。4Kには対応しません
つまり会議だけが目的なら、4Kという表記に払う理由はありません。4Kが活きるのは、録画やOBSでの配信、あるいは画面の一部を切り出して使う場合です。
回線の側も同じところに効きます。カメラを買い替えても、Wi-Fiルーターや回線が細ければTeamsの解像度は落ちたままです。
4K対応でも、そのときは30fpsです
もうひとつ紛らわしいのが、解像度とfpsが同時には成り立たないことです。4Kに対応した機種でも、4Kで撮るときは30fpsまで。60fpsを出せるのは1080pに落としたときです。
USBの帯域に上限があるためで、どのメーカーでも同じ形になります。滑らかさを取るなら1080p/60fps、解像度を取るなら4K/30fpsという選択になり、両方は取れません。
並べ直すとこうなります
| 製品 | 参考価格 | 最高解像度 | そのときのfps | 1080p/60fps | 画角 |
|---|---|---|---|---|---|
| ロジクール C270n | 2千円台 | 720p | 30fps | 非対応 | 55°固定 |
| UGREEN FineCam Lite 4K | 3千円台 | 4K | 30fps | 対応 | 70°固定 |
| ロジクール Brio 100 | 4千円台 | 1080p | 30fps | 非対応 | 58°固定 |
| ロジクール C920n | 6千円台 | 1080p | 30fps | 非対応 | 78°固定 |
| Anker PowerConf C200 | 6千円台 | 2K | 30fps | 非対応 | 65/78/95°切替 |
| Anker PowerConf C300 | 9千円台 | 1080p | 60fps | 対応 | 78〜115°切替 |
| Anker PowerConf C302 | 1万2千円台 | 2K | 30fps | 非対応 | 記載なし |
| ロジクール MX BRIO 700 | 3万円台 | 4K | 30fps | 対応 | 65/78/90°切替 |
値段の順に良くなっていないところがはっきり出ます。2行目の3千円台が4Kと1080p/60fpsに対応していて、その下に続く3つは30fpsです。仕様表の数字だけを見れば、3千円台と3万円台がほぼ並びます。
ただし数字が並ぶことと、写りが同じことは別です。センサーの大きさや低照度での処理は各社が比べられる数値で出していないので、この記事の表にも独自採点にも入れていません。値段の差の少なくとも一部はここに払っていると考えるほうが実態に近くなります。
画角は広いほど良いわけではありません
画角は写る範囲の広さです。1人で会議に出るなら、狭いほうが有利になります。広いと背後の部屋がそのまま入るからです。
この8台では55°から95°まで幅があります。55°から58°は1人向け、78°は2人ぶんくらい、90°から95°は会議室で複数人を写す想定です。在宅で1人で使うのに95°を選ぶと、部屋を片づけることになります。
画角を切り替えられるのはAnker PowerConf C200とMX BRIO 700の2台です。用途が変わる場合はここが効きます。
なお、映像とは別に音の経路も決まります。ウェブカメラの内蔵マイクは口から遠いので、声を重く見るならUSBマイクかヘッドセットを別に用意することになります。
用途から引き当てる
会議だけなのか、録画や配信もするのかで上限が変わります。
| 用途 | 必要な解像度 | この記事の該当機 |
|---|---|---|
| 会議だけ・1人で写る | 720p〜1080p / 画角は狭いほう | ロジクール C270n / Brio 100 |
| 会議だけ・手元も見せる | 1080p / オートフォーカス | ロジクール C920n |
| 会議 + 複数人や画角を変える | 2K / 画角切替 | Anker PowerConf C200 |
| 録画や配信もする | 4K または 1080p60fps | UGREEN FineCam Lite / MX BRIO 700 |
上3行では4Kが使われません。会議アプリが送らないためです。
おすすめのウェブカメラ8選
2千円台:会議アプリの既定と同じ720p
独自採点の規則(4項目・各5点)
楽天のレビューは商品によって件数が1件から数百件までばらつき、件数の少ないものは1人の評価で平均が1点以上動きます。楽天側でレビューが消えると数字も黙って変わるので、順位付けには使っていません。代わりに、下の規則でスペックから機械的に点を出しています。記事に載せている表の値をそのまま当てはめているだけなので、読者が検算できます。総合点は4項目の単純平均です。用途によって効く項目が違うので、総合点だけでなく項目ごとの差を見てください。
- 最高解像度
- 720p=1 / 1080p=3 / 2K=4 / 4K=5。ただし会議アプリが送れるのは最大1080pです
- 動きの滑らかさ
- 1080pで60fpsを出せるか。対応=5 / 30fpsまで=2。4Kで撮るときはどの機種も30fpsです
- 画角を用途に合わせられるか
- 切替できる=5 / 固定=2 / 記載なし=2。1人で使うなら狭いほうが背後の部屋が入りません
- 導入しやすさ
- 参考価格。3千円未満=5 / 5千円未満=4 / 7千円未満=3 / 1万5千円未満=2 / それ以上=1
解像度・fps・画角は各社の製品ページによります。センサーの大きさと低照度での画像処理は各社が比べられる数値で出していないので採点に入れていません。そのため3千円台の4K機と3万円台の4K機は同じ点になりますが、写りが同じという意味ではありません。値段の差の少なくとも一部はそこに払っていると考えるほうが実態に近くなります。
3千円台:4Kと1080p60fpsに対応
4千円台:物理シャッターと狭めの画角
6千円台:オートフォーカスの定番
6千円台:画角を3段階から選べる
9千円台:1080pで60fpsが出せる
1万2千円台:2Kと自動フレーミング
3万円台:4Kと画角切替の両方
暗い部屋では、60fpsに対応していても出ません
fpsにはもうひとつ条件があります。カメラは暗い場所ではセンサーに光を溜める時間を長く取ります。1コマあたりの時間が伸びるので、暗いほど実際のfpsは落ちます。
つまり60fps対応という表記は、十分な明るさがあるときの数字です。カメラを買い替えるより、手元を明るくするほうが効く場面があります。窓を背にして座っていると顔が暗くなるので、そこも同じ理由で画質が落ちます。
固定フォーカスとオートフォーカスは、用途が分かれます
安い機種は固定フォーカスです。決まった距離にピントが合っていて、そこから外れるとぼやけます。座って会議をするだけならこれで足ります。
オートフォーカスが要るのは、手元の書類や物をカメラに寄せて見せる使い方です。固定フォーカスの機種では寄せた瞬間にぼやけます。この記事の8台では、この点が価格と一致していません。
まとめ:判断の順番
解像度から入ると、使われない数字に払うことになります。次の順に決めると絞れます。
- 会議だけか、録画や配信もするか。会議だけなら1080pで頭打ちになります
- 1人で写るか、複数人で写るか。1人なら画角は狭いほうが有利です
- 滑らかさか解像度か。同時には取れません。動きが多いなら1080p/60fpsです
- 暗い部屋で使うか。ここは仕様表に出ないので、実機のレビューかモニターライトで明るさを足すことを考えます
なお、この記事の数値は各社の製品ページに載っている値です。8台を並べて写りを比べる、といった実測はしていません。会議アプリの解像度は各社の公式の案内によるもので、プランや回線の状態によって変わります。