モニターライトおすすめ5選 対応する厚み・Ra・給電で比較
モニターライトは、画面の上に載せて手元を照らすライトです。部屋の照明を点けると画面が白っぽくなり、消すと手元が見えない、という状態を解く道具になります。載せる相手のほうを先に決めるならモニターの比較記事があります。
商品ページで前に出てくるのは明るさと演色性ですが、そこを比べる前に決まってしまうことがあります。自分のモニターに付くかどうかです。ここでは5台を参考価格の順に並べ、対応する厚みから見ていきます。
目次(9項目)
先に結論:迷ったらこの3台から
5台を全部読む前に、使い道ごとの答えを置いておきます。どれも、まず自分のモニターの上端の厚みが対応範囲に入っているかを確かめてからです。
| こんな人 | 選ぶなら | 理由 |
|---|---|---|
| 薄型モニターやモバイルモニターに付けたい | Xiaomi Mi モニター掛け式ライト(参考価格5,980円) | 対応する厚みの下限が1mmで、この5台でいちばん低くなります。40度動く旋回軸で、曲面スクリーンにも対応します。厚さ10mm以下のモニターでは、角度を変えるときに手で支える必要があります |
| 27インチ級のモニターで、安く端まで照らしたい | Quntis モニターライト 52cm(参考価格5,680円) | 長さが52cmあり、厚さ0.7〜3.5cmに対応します。Ra95〜97で、演色性は上位機と同じ水準です |
| 湾曲や分厚いモニターでも、付かない心配をしたくない | BenQ ScreenBar Halo 2(参考価格28,900円) | 厚さ0.43〜6cmに加えて湾曲率1000R〜1800Rまで明記されていて、付けられる範囲がこの5台でいちばん広くなります |
付くかどうかが先に決まります
モニターライトは画面の上端にクリップやマグネットで載せます。対応する厚みが決まっていて、範囲から外れると付きません。5台を並べたものです。参考価格は楽天またはAmazonの表示価格で、値段はよく動きます。
| 機種 | 参考価格 | 対応する厚み | Ra | 手元での操作 |
|---|---|---|---|---|
| Quntis 52cm | 5千円台 | 0.7〜3.5cm | 95〜97 | 本体・自動調光 |
| Xiaomi Mi モニター掛け式ライト | 5千円台 | 0.1〜3.2cm | 95 | ワイヤレスリモコン |
| サンワサプライ LED-CLP5UBK | 6千円台 | 1〜5cm | 90 | 赤外線センサー |
| BenQ ScreenBar | 1万5千円台 | 1〜3cm | 95以上 | 本体・自動調光 |
| BenQ ScreenBar Halo 2 | 2万8千円台 | 0.43〜6cm | Rf96超 | リモコン・自動調光 |
対応する厚みの列を読むと、値段の順になっていないことが分かります。1万5千円台のBenQ無印が1〜3cmで、この5台でいちばん狭くなっています。5千円台のQuntisは0.7〜3.5cm、6千円台のサンワサプライは1〜5cmで、どちらも上か下、あるいは両方が広くなります。
特に効くのが下限です。最近の薄型モニターやモバイルモニターは7mm前後しかありません。モバイルモニターの記事で扱った機種はどれも1cmを切ります。下限が1cmを切るのは、1mmのXiaomi、0.43cmのHalo 2、0.7cmのQuntisの3台で、7mmを切る薄さに付くのはXiaomiとHalo 2だけです。1cmからの機種は物理的に載りません。ただしXiaomiの公式ページは、厚さ10mm以下のモニターでは角度を調整するときに手で支える必要があり、ノートパソコンでの使用は推奨しないとしています。
厚みは自分で測ってから買います
モニターの厚みは、画面の上端の断面を測ります。カタログに載っている「本体の厚み」はいちばん厚い部分の値で、上端はそれより薄いのが普通です。定規を当てて数ミリの単位で確かめることになります。
この確かめ方はウルトラワイド用モニターアームでクランプの対応天板厚を見るのと同じです。取り付けの可否が先に決まり、性能の比較はそのあと、という順番になります。
おすすめのモニターライト5選
5千円台:52cmで端まで届く
いちばん安い部類ですが、演色性は上位機と同じ水準です。長さが52cmあるので、27インチ級のモニターでも端が暗くなりません。
独自採点の規則(5項目・各5点)
楽天のレビューは商品によって件数が1件から数百件までばらつき、件数の少ないものは1人の評価で平均が1点以上動きます。楽天側でレビューが消えると数字も黙って変わるので、順位付けには使っていません。代わりに、下の規則でスペックから機械的に点を出しています。記事に載せている表の値をそのまま当てはめているだけなので、読者が検算できます。総合点は5項目の単純平均です。用途によって効く項目が違うので、総合点だけでなく項目ごとの差を見てください。
- 導入しやすさ
- 参考価格。7千円未満=5 / 1万3千円未満=4 / 2万円未満=3 / 3万円未満=2 / それ以上=1
- 付けられる厚みの幅
- 対応する厚みの上限と下限の差。2.5cm未満=2 / 3.5cm未満=3 / 4.5cm未満=4 / 4.5cm以上=5
- 薄いモニターに付くか
- 対応する厚みの下限。5mm未満=5 / 8mm未満=4 / 8mm以上=2。最近の薄型モニターは7mm前後です
- 色の見え方
- Ra90=3 / Ra95以上=5 / Raを公表せずRf96超を公表=5(Rf96超はRa95以上と同じ水準として扱います)。ここは値段の差になっていません
- 手元での操作
- 本体を触る、またはセンサーに手をかざす=3 / ワイヤレスリモコンが付く=5
対応する厚み・Ra・給電・操作方法は各社の公式仕様ページによります。画面への映り込みを避ける配光は、各社が比べられる数値で出していないので採点に入れていません。値段の差の少なくとも一部はそこに払っていると考えるほうが実態に近くなります。
厚さ0.7〜3.5cmに対応し、1万5千円台のBenQ無印(1〜3cm)より上も下も広くなります。Ra95〜97で色の見え方も上位機と変わりません。本体が0.9kgあるので、薄いモニターに載せるとお辞儀しないか確かめてください。
5千円台:薄型と湾曲の両方に付く
対応する厚みの下限がこの5台でいちばん低く、1mmから付きます。40度動く旋回軸で、曲面スクリーンにも対応します。
1mmから32mmに対応します。7mmを切るモバイルモニターや薄型モニターに付けられるのは、この機種と最上位のHalo 2だけです(Quntisは7mmから)。ただし公式ページは、厚さ10mm以下では角度を調整するときに手で支える必要があり、ノートパソコンでの使用は推奨しないとしています。モバイルモニターについての記載はありません。曲面スクリーンには40度動く旋回軸で対応し、ベゼルの有無も問いません。ライト本体は磁気で吸着し、最大25度まで角度を変えられます。長さは44.8cmなので、大きいモニターでは端が暗くなります。
6千円台:分厚いモニターに付く
対応する厚みの上限が5cmで、BenQの無印より2cm広くなります。古い機種や、厚みのあるベゼルのモニターに向きます。
約1〜5cmに対応します。逆に1cm未満の薄型には付きません。給電はUSB Type-Cですが、5V/2A以上のACアダプタを別に用意する必要があります。モニターのUSBポートから取るつもりだと足りません。Ra90で、この5台では演色性がいちばん低くなります。
1万5千円台:配光に払う
この記事で値段の順がいちばん崩れているところです。付けられる範囲では5千円台に負けますが、画面に映り込ませない配光を正面から作っているのはこの系統です。
独自の曲率を持つ内部反射パネルで、画面に反射を起こさない配光だとメーカーが説明しています。明るさ15段階・色温度8段階に加え、環境光センサーが500ルクスを保ちます。一方で対応する厚みは1〜3cmで、この5台でいちばん狭くなります。買う前に自分のモニターの厚みを測ることになります。
2万8千円台:付けられる範囲がいちばん広い
厚みも湾曲率も明記されていて、この5台で最も選ばない機種です。値段はいちばん高くなります。
厚さ0.43〜6cm、湾曲率1000R〜1800Rに対応します。85×50cmの範囲に500ルクスを均一に照射し、背面に3ゾーンのバックライトを備えます。給電は5V最大3Aなので、モニターのUSBポートでは足りない場合があります。
給電をどこから取るかで、もう一段分かれます
モニターライトはUSBで給電します。モニターの背面にあるUSBポートから取れると配線が増えませんが、ここには2つ落とし穴があります。
1つは電力です。BenQの無印は5V/1Aですが、Halo 2は5V最大3A、サンワサプライは5V/2A以上のACアダプタが別に必要だと明記されています。モニターのUSBポートは電力が絞られていることがあるので、上位機ほどACアダプタが要る側に回ります。
もう1つは電源連動です。モニターの電源を切るとUSBポートも止まる機種があり、そうなるとライトだけ点けておくことができません。USB-Cドックから取る、あるいはACアダプタから直接取る、という逃げ方になります。
演色性は、もう差になっていません
Raは色をどれだけ忠実に見せるかの指標で、100に近いほど自然に見えます。5台のうち3台がRa95以上をうたい(Quntisは販売ページの表記です)、Halo 2はRaではなくRf96超(Rg≈100)を公表しています。いちばん低いサンワサプライでもRa90です。値段の差はここには出ていません。
手元だけを照らして画面には光を回さない、という使い方をすると、画面と周りの明るさの差がそのまま残ります。暗い背景のカラースキームを使っていると、この差が目に出やすくなります。明るい背景に切り替えて試すならVimの配色テーマを変更する方法が手順です。
数字に出ないのが配光のほうです。画面に光が回り込むとモニターが白っぽくなり、ライトを買った意味が薄れます。BenQはここを正面から作っていると説明していますが、各社が比べられる数値で出しているわけではないので、この記事の採点には入れていません。値段の差の少なくとも一部はここに払っていると考えるほうが、実態に近くなります。
よくある質問
部屋の照明を消して、モニターライトだけで作業してもいいですか
手元の明るさは足りても、周りを真っ暗にするのは勧められていません。厚生労働省の「情報機器作業における労働衛生管理のためのガイドライン」は、書類上とキーボード上の照度を300ルクス以上としたうえで、ディスプレイ画面や手元の明るさと、周辺の明るさの差はなるべく小さくするよう求めています。瞳孔は明るさに合わせて大きさを変えるので、差が大きいと目の負担が大きくなる、というのが解説の趣旨です。
BenQのScreenBarは環境光センサーで手元を500ルクスに保つので、照度の目安は満たします。それでも部屋が暗いままだと明るさの差は残ります。部屋の照明は落としても消さず、画面に映り込まない位置の明かりを残しておくのが、ガイドラインの考え方に沿った使い方です。
モニターの上に付いているWebカメラとぶつかりませんか
Halo 2については、BenQが製品ページで、クランプをカメラを遮らないように設計したと書いています。画面の上端に組み込まれたカメラが、クランプの陰に入らない形ということです。
外付けのWebカメラをモニターの上端に載せている場合は、ライトと同じ場所を取り合います。どちらを中央に置くか、カメラを横にずらすかを先に決めておくことになります。
ウルトラワイドモニターでも端まで照らせますか
画面の横幅は、対角のインチ数と縦横比から計算できます。27インチの16:9はおよそ60cm、34インチの21:9はおよそ79cmです。これに対して、本体の長さはQuntisが52cm、Xiaomiが44.8cmで、どちらも34インチの横幅には届きません。
この記事で照らす範囲の数字を挙げられたのはHalo 2だけで、85×50cmの範囲に500ルクスを均一に照射するとしています。横85cmは34インチのウルトラワイドの画面幅を上回ります。ウルトラワイドで端の明るさまで求めるなら、数字で確かめられるのはHalo 2になります。
まとめ:判断の順番
明るさや演色性から入ると迷います。次の順に決めると絞れます。
- モニターの上端の厚みを測る。ここで半分近くが外れます。薄型なら下限1cm未満の機種、分厚いなら上限5cm以上の機種に限られます
- 湾曲モニターか。湾曲率まで書いてあるのはBenQの2台です。Halo 2は1000R〜1800R、無印は製品ページで曲率1500Rより緩いモニターとしています。Xiaomiとサンワサプライは湾曲への対応だけを書いています
- 給電をどこから取るか。モニターのUSBポートで足りるか、ACアダプタが要るかで配線が変わります
- 手元で操作したいか。リモコンが付くのは2機種で、残りは本体を触るかセンサーに手をかざします
なお、この記事の数値は各社の公式仕様ページに載っている値です。5台を並べての比較はしていません。画面への映り込みの程度や光のムラは仕様表から読み取れないので、そこを重く見る場合は店頭で確かめるか、実機のレビューを当たってください。