← ガジェット研究所

外付けHDDおすすめ6選 記録方式・容量単価・電源で比較

2026-08-22 公開本記事にはアフィリエイト広告(Amazonアソシエイト・楽天アフィリエイト)を含みます。

外付けHDDは容量あたりの単価がSSDより1桁安く、バックアップや録画の置き場としてはまだ現役です。開発機のバックアップを取る、ビルドの成果物を逃がす、といった使い方なら、速度より容量が効きます。

カメラで撮ったものを移す経路なら、SDカードリーダー側の対応バスも見ることになります。リーダーがUHS-Iだと、そこが最初の関門になります。

ただし1つだけ、値段からは読み取れない差があります。書き込み方式がCMRかSMRかです。そしてこの記事の結論を先に書くと、6台のうち5台はそれが分かりませんでした。

目次(7項目)

SMRは、一定量を超えると書き込みが落ちます

HDDの書き込み方式には2つあります。CMRはトラックの間に隙間を空けて書く従来の方式で、SMRは隙間をなくしてトラックを瓦のように重ねる方式です。重ねるぶん同じ面積に多く入るので、SMRのほうが容量あたりを安くできます。

代わりに、SMRは重なった部分を書き換えるときに周りのトラックも書き直します。少量なら手前の領域で受けて後から整理するので気づきませんが、その領域を使い切ると書き直しが表に出てきて、速度が目に見えて落ちます。バックアップのように一度に大量を書く用途で問題になります。

6台のうち5台は、記録方式が分かりません

3メーカーのポータブル型と据え置き型を並べたものです。参考価格は楽天またはAmazonの表示価格で、値段はよく動きます。

機種参考価格容量1TBあたり記録方式の記載
バッファロー HD-NRPCF1万6千円台2TB約8,500円ポータブルなし
アイ・オー・データ ポータブル2万円台2TB約10,300円ポータブルなし
エレコム ELP-PTV020UBK2万1千円台2TB約10,600円ポータブルなし
バッファロー HD-NRCD4U3-BA2万5千円台4TB約6,300円据え置きあり(特長欄)
アイ・オー・データ HDD-AUT42万6千円台4TB約6,500円据え置きなし
エレコム ELD-QEN2040UBK2万8千円台4TB約7,200円据え置きなし

いちばん右の列が今回の主題です。記録方式に触れているのはバッファローの据え置き型だけでした。アイ・オー・データもエレコムも、製品ページと仕様ページのどちらにも記録方式の欄がありません。

しかも書き方が徹底しているわけではありません。バッファローも、書いているのはシリーズの特長を説明する文章のなかで、個別製品の仕様表には欄がありませんでした。同じバッファローのポータブル型には、その説明文もありません。

読者にできるのは「書いてあるものを選ぶ」ことだけです

公表されていない以上、外から中身を確かめる方法はありません。買って書き込んでみて遅ければSMRだった、と分かるだけです。だからこの記事の結論は単純になります。CMRと書いてある製品を選ぶ。それ以外に判断材料がありません。

確かめる場所は3つあります。メーカーの製品ページの特長欄、商品名そのもの、そして販売ページの表記です。バッファローのHD-NRCDシリーズは、Amazonの商品名に「高性能CMR HDD採用」と入っています。商品名にCMRを書く製品は、少なくともその点を売りにしていると読めます。

逆に、書いていないから必ずSMRだとは言えません。言えるのは「分からない」ことだけです。大量に書き込む用途で確実を取りたいなら、書いてある製品に絞ることになります。

おすすめの外付けHDD6選

1万6千円台:ポータブルでいちばん安い

ポータブル型3台のなかで、容量あたりの単価がいちばん安くなります。同じバッファローでも、据え置き型と違って記録方式の記載はありません。

独自採点の規則(4項目・各5点)

楽天のレビューは商品によって件数が1件から数百件までばらつき、件数の少ないものは1人の評価で平均が1点以上動きます。楽天側でレビューが消えると数字も黙って変わるので、順位付けには使っていません。代わりに、下の規則でスペックから機械的に点を出しています。記事に載せている表の値をそのまま当てはめているだけなので、読者が検算できます。総合点は4項目の単純平均です。用途によって効く項目が違うので、総合点だけでなく項目ごとの差を見てください。

導入しやすさ
参考価格。1万8千円未満=5 / 2万2千円未満=4 / 2万6千円未満=3 / 2万9千円未満=2 / それ以上=1
記録方式が分かるか
記載なし=1 / 特長欄に書かれている=4 / 個別製品の仕様表に書かれている=5。書いていないものはSMRとは限らず、分からないという意味です
容量あたりの安さ
1TBあたりの参考価格。6,500円未満=5 / 7,500円未満=4 / 9,000円未満=3 / 10,500円未満=2 / それ以上=1
電源の要らなさ
USBケーブル1本で動く(バスパワー)=5 / ACアダプタが要る(据え置き)=2

記録方式の欄は、各社の公式ページに書かれているかどうかを見た結果です。書かれていない製品を分解して中身を確かめたわけではないので、「記載なし」はSMRを意味しません。分からない、という意味です。この項目が測っているのはメーカーの情報開示であって、中身がCMRだと保証するものではありません。

USBケーブル1本で動くので、持ち運びとの相性がよくなります。ただしデスクトップや録画機器につなぐと給電が足りないことがあり、そのときは別売のACアダプタが要ります。故障予測の「みまもり合図」に対応します。

2万円台:国内メーカーのポータブル

USB 5Gbpsのポータブル型です。仕様に記録方式の記載はありません。

2.5インチのポータブル型は容量あたりの単価が高くなります。この機種は1TBあたり約1万300円で、据え置きの4TB機(約6,300円)の1.6倍です。持ち運ばないなら据え置きのほうが得になります。

2万1千円台:PCとテレビ録画の両方

ポータブル型で、テレビ録画にも使えます。こちらも記録方式の記載はありません。

1TBあたり約1万600円で、この6台では単価がいちばん高くなります。PCのバックアップとテレビ録画の両方に使える汎用性と、持ち運べることに払う形です。

2万5千円台:この6台で唯一、CMRと書いてある

記録方式に触れているのはこの系統だけです。容量あたりの単価もいちばん安くなります。

シリーズの説明に「高性能CMRドライブなら、テレビ番組の録画にもパソコンデータのバックアップにもピッタリ」とあり、CMRとSMRの違いまで書かれています。ただし個別製品の仕様表には記録方式の欄がありません。Amazonの商品名には「高性能CMR HDD採用」と入っているので、販売ページの表記からも確かめられます。

2万6千円台:録画機器の推奨を取る

東芝とパナソニックの機器で推奨されている据え置き型です。記録方式の記載はありません。

東芝レグザとパナソニックのビエラ・ディーガで推奨されています。消費電力は8.1W(typ)で、保証は1年です。仕様ページを見ても記録方式の記載は見当たりません。

2万8千円台:録画を持ち越せる

SeeQVaultに対応し、テレビやレコーダーを買い替えても録画を持ち越せます。記録方式の記載はありません。

SeeQVaultの持ち越しには条件があり、次の機器も同じメーカーのSeeQVault対応機である必要があります。ファンレス設計なので動作音は抑えられています。仕様に記録方式の記載はありません。

ポータブルと据え置きは、単価が1.6倍違います

もうひとつ値段から読み取りにくいのが、容量あたりの単価です。この6台では、据え置きの4TB機が1TBあたり約6,300円から7,200円、ポータブルの2TB機が約8,500円から1万600円でした。いちばん高いポータブルは、いちばん安い据え置きの1.6倍です。

ポータブル型が高いのは、2.5インチのドライブを使い、ケーブル1本で動くようにしているからです。持ち運ばないなら、この差額は払う理由がありません。机の下に置いたままにするなら据え置き型を選ぶと、同じ金額で倍の容量が入ります。

速度が要る用途なら、そもそもHDDではなく外付けSSDになります。ビルドの成果物やVMのイメージのように読み書きが多いものはSSD、書いたら基本的に読むだけのバックアップはHDD、という分け方が単価の面でも合います。

バックアップは1台では足りません

外付けHDDを買う理由の多くはバックアップですが、同じ部屋に置いた1台だけでは、火事や盗難でまとめて失います。台数を増やすより先に、置き場所を分けるほうが効きます。

作業中のファイルまで守りたいなら、エディタ側でも取れる手があります。Vimならセッション保存と復元で開いていた状態を残せますし、取り消しとやり直しは編集の履歴を戻すための仕組みです。守る対象がファイルの世代ではなく編集の途中なので、HDDのバックアップとは役割が違います。両方あって困りません。

まとめ:判断の順番

容量と値段だけで選ぶと、書き込みの遅さは買ってから分かります。次の順に決めると絞れます。

  1. 持ち運ぶか。運ばないなら据え置き型です。同じ金額で倍の容量が入ります
  2. 大量に書き込むか。書き込むなら、記録方式がCMRと明記された製品に絞ります。書いていない製品は分からないままです
  3. 録画に使うか。使うなら対応機種の一覧と、買い替え時に持ち越したいならSeeQVaultの対応を見ます
  4. 速度が要るか。要るならHDDではなくSSDの領域です

なお、この記事の記録方式の欄は、各社の公式ページに書かれているかどうかを見た結果です。書かれていない製品の中身を分解して確かめたわけではありません。「記載なし」はSMRを意味しません。分からない、という意味です。

← ガジェット研究所 トップへ戻る プログラマー向け外付けSSD6選 USB-Cドック6選