テレビドアホンおすすめ8選 電源コード式・直結式・録画で比較
テレビドアホンは、玄関の呼び出しボタン(玄関子機)のカメラ映像を、家の中の親機の画面で見て応対する機器です。呼び出しのたびに訪問者の顔を静止画や動画で残す機能があり、留守のあいだに誰が来たかを帰宅してから確かめられます。古いドアホンが壊れた、録画の無い音声だけの機種から替えたい、という理由で買い替えを探す人が多い道具です。
この道具は、値段の高いほうが取り付けやすいわけではありません。パナソニックの VL-SE31KL と VL-SE31XL は、公式の仕様ページで中身が同じ機種ですが、末尾がKLなら電源コード式、XLなら電源直結式です。参考価格は11,964円と12,100円で、差は136円しかありません。電源直結式の親機は壁の中の100Vの配線に直接つなぐので、取り付けには電気工事士の資格が要ります。アイホンの JS-12E は参考価格14,780円と VL-SE31KL より高いのに、直結式です。
ここではパナソニック4台、アイホン3台、SwitchBot 1台の8台を、参考価格の順に並べます。順位は付けません。国内のテレビドアホンはほぼこの2社が作っており、同じ機能で電源方式だけ違う型番を並べて見せるために、パナソニックとアイホンを多めに入れました。
目次(9項目)
先に決めること:自分で付けるか、工事を頼むか
機種の画面や録画を見比べる前に、取り付けを誰がするかを決めておきます。ここで候補の半分が入れ替わります。
- 自分で付けるか:自分で付けるなら、電源直結式の親機は候補から外れます。電源コード式か電池式のワイヤレス機の中から選ぶことになります。電気工事店や家電量販店の取り付けサービスに頼むなら、直結式も候補に残ります
- 今の家に配線があるか:いまドアホンが付いていて、玄関の呼び出しボタンと家の中の親機が線でつながっているなら、有線の機種をその線につないで使うのが基本です。玄関にボタンしか無い、そもそもドアホンが無い、という家では、玄関子機がワイヤレスの機種を選ぶと壁に穴を開けずに済みます
- 賃貸か持ち家か:賃貸のドアホンは部屋の設備なので、付け替える前に管理会社や大家に確認が要ります。付け替えが認められないなら、今のドアホンには手を付けず、玄関子機を貼り付けるワイヤレス機を別に足す方法があります
もう1つ、スマホで応対したいかも決めておきます。外出先からスマホで応対できるのはこの8台のうち2台だけで、どちらも家のWi-Fiにつなぐ必要があります。後の節で扱います。
電源方式は3系統ある
テレビドアホンの売り場では、取り付けに必要なものがまるで違う3種類が、同じような白い親機の写真で並びます。
- 電源コード式:親機から電源コードが出ていて、近くのコンセントに挿して使います。この記事では VL-SE31KL と VL-SWZ700KF が当たります。パナソニックの仕様ページには、コードを外せば直結式としても付けられると書かれています。どちらの取り付け方にも使えるのがこの型です
- 電源直結式:電源コードが無く、壁の中から来ている100Vの線を親機の端子に直接つなぎます。VL-SE31XL と JS-12E がこの型で、コンセントには挿せません。今の親機のまわりにコンセントが無い家では、以前から直結式が付いていることが多い型です
- 電池式(ワイヤレス):玄関子機が乾電池か充電式の電池で動き、親機とは電波でつながります。WL-11・VS-SGZ20L・SwitchBot・WR-11 の4台がこの型です。WL-11 と VS-SGZ20L は親機も充電式の電池で動き、コンセントにつなぐのは充電台だけなので、親機を持ち歩けます。SwitchBot と WR-11 の親機は電源コードでコンセントから給電するので、親機を置く場所の近くにコンセントが要ります
電源コード式と直結式は、値段でも機能でも見分けが付きません。パナソニックでもアイホンでも、同じ機能の機種に両方の型番を用意しているからです。型番の読み方は後の節で扱います。
並べ直すとこうなります
| 製品 | 電源 | 画面 | 玄関子機 | 録画 | スマホ応答 |
|---|---|---|---|---|---|
| VL-SE31KL | コード式 | 3.5型 | 有線 | 静止画30件 | なし |
| VL-SE31XL | 直結式 | 3.5型 | 有線 | 静止画30件 | なし |
| JS-12E | 直結式 | 3.5型 | 有線 | 静止画30件 | なし |
| WL-11 | 両方が電池式 | 2.4型 | ワイヤレス | 静止画100件 | なし |
| VS-SGZ20L | 両方が電池式 | 2.7型 | ワイヤレス | 静止画100件 | なし |
| SwitchBot | 子機が充電式 | 4.3型 | ワイヤレス | 動画 | 外出先 |
| WR-11 | 子機が電池式 | 4.3型 | ワイヤレス | 動画50件 | なし |
| VL-SWZ700KF | コード式 | 7型 | 有線 | 動画240件 | 外出先 |
上から下へ参考価格が上がる並び(商品カードの順)です。電源の列を上から読むと、コード式のすぐ下に直結式が2台続き、3台目の JS-12E は1台目の VL-SE31KL より2,800円ほど高いのに直結式です。画面と録画の列は、上の3台が3.5型・静止画30件でそろっており、電源の列だけが違います。玄関子機の列で有線に戻るのはいちばん下の VL-SWZ700KF だけで、それより安いワイヤレスの4台は、今の配線が無くても付けられます。
表の値の出どころを補足します。パナソニックの4台の電源と画面は公式の仕様ページ、VL-SE31の録画件数はパナソニックのFAQ、アイホンの3台の画面・録画・スマホ応答はアイホンの機種比較表から取りました。録画の列の件数は、呼び出し1回ぶんを1件と数えた上限です。1件に残る量は機種で違い、VL-SE31の2台と JS-12E は静止画1枚、WL-11 と VS-SGZ20L は静止画3枚、WR-11 は約6秒、VL-SWZ700KF は約30秒の動画です。VL-SWZ700KF はSDカードを挿すと最大3,000件まで増えます。SwitchBot は公式ページに自動で動画を録画するとある一方、件数の上限が書かれていないので「動画」とだけ書きました。スマホ応答の列の「なし」は、アイホンの3台は比較表に機能なしと明記があり、パナソニックの3台は仕様ページにスマホ応答の記載そのものが無いことから書いています。
玄関子機の列の「有線」は、パナソニックの仕様ページで玄関子機が親機から給電されることが根拠です。線の本数は、読める公式ページに明記が無かったので書いていません。
今の親機まわりで見る3か所
自分で付けられるかどうかは、機種のカタログより先に、今付いているドアホンを見ると決まります。見るのは3か所です。
1つ目は、親機の電源の取り方です。親機の下や横から電源コードが出て、近くのコンセントに挿さっているなら、今の親機は電源コード式です。この場合は電源コード式の新しい親機を同じコンセントに挿せばよく、電源まわりで資格の要る作業は出てきません。コードが見当たらず、親機が壁にぴったり付いているなら、壁の中の100Vの線が親機の裏の端子に直接入っている直結式の可能性が高いです。このとき、確かめるために親機を壁から外すのはやめておきます。外した裏側には100Vの端子があり、ブレーカーを落とさずに触ると感電します。乾電池を入れるふたがあるなら、電池式です。
2つ目は、玄関の呼び出しボタンが線でつながっているかです。いまのボタンがカメラの付いていない音声だけのドアホンでも、家の中の親機と線でつながっていれば、有線の玄関子機を付けられる見込みがあります。ボタンが電池式のワイヤレスチャイムだったり、ボタン自体が無かったりするなら、有線の機種を付けるには壁に線を通す工事から始まります。その場合は、玄関子機がワイヤレスの WL-11・VS-SGZ20L・SwitchBot・WR-11 から選ぶほうが早く済みます。
3つ目は、住まいが賃貸かどうかです。今のドアホンは部屋の設備なので、壊れたときの交換は管理会社や大家の側で手配する場合があります。自分で替えてよいと言われても、退去のときに元のドアホンへ戻すよう求められることがあるので、外した機器は捨てずに取っておきます。
この3か所から、直結式を自分で付けてはいけない理由も見えてきます。電気工事士法は、家の中の100Vの配線に機器を直接つなぐ作業を、電気工事士の資格を持つ人に限っています。直結式の親機を付けるのは、まさにこの作業です。つなぎ方を誤ると、その場で感電するだけでなく、端子のゆるみから発熱して壁の中で火が出るおそれがあり、見た目では気づけません。電源コード式の親機をコンセントに挿すのは、この作業に当たりません。
ここで、同じ機能の型番を選ぶときの判断が決まります。今の親機が直結式で近くにコンセントが無い場合、電源コード式の VL-SE31KL を買っても挿す場所がありません。コードを外して直結式として付けるなら、やはり資格のある人に頼む作業になります。工事を頼むと決めたなら VL-SE31XL でも KL でも同じ仕上がりで、値段の差も136円です。自分で付けるつもりなら、今の親機の近くにコンセントがあることを確かめてから KL を選び、XL と JS-12E は選ばないようにします。
玄関まわりをまとめて替えるなら、訪問者を画面で確かめたあとに鍵を開ける側も同じ時期に考えておくと、賃貸で付けてよいかの確認が一度で済みます。ドアの内側のつまみにかぶせて後付けする鍵はスマートロックの比較にまとめました。ドアホンが今の親機まわりで決まるのと同じく、スマートロックも値段ではなく自分のドアのサムターンの寸法で付くかが決まります。
使い方から引き当てる
最初に決めたことと、今の親機まわりで見た3か所から、見る列を1つに絞れます。
| 状況 | 見る項目 | この記事の例 |
|---|---|---|
| 今の親機がコンセントに挿さっている | 電源の列のコード式 | VL-SE31KL / VL-SWZ700KF |
| 直結式で、工事を頼む | 電源の列の直結式も可 | VL-SE31XL / JS-12E |
| 玄関に配線が無い・賃貸 | 玄関子機の列のワイヤレス | WL-11 / VS-SGZ20L / WR-11 / SwitchBot |
| 親機を持ち歩いて応対したい | 電源の列の両方が電池式 | WL-11 / VS-SGZ20L |
| 訪問者を動画で残したい | 録画の列の動画 | WR-11 / VL-SWZ700KF |
| 外出先で応対したい | スマホ応答の列 | SwitchBot / VL-SWZ700KF |
右の列は代表例で、条件を満たす機種は他にもあります。直結式で工事を頼む行は、VL-SE31KL を直結式として付けてもらう選び方でも同じです。配線が無い行の4台は、どれも壁の配線に触らずに付けられます。4台とも親機側の電源はコンセントから取り、WL-11 と VS-SGZ20L は充電台を、WR-11 と SwitchBot は親機そのものをコンセントにつなぎます。違いは親機を持ち歩けるかで、充電式の電池で動く WL-11 と VS-SGZ20L は充電台から外して使え、WR-11 と SwitchBot は置いた場所で応対します。
おすすめのテレビドアホン8選
1万2千円前後:同じ中身でコード式と直結式に分かれる2台
独自採点の規則(4項目・各5点)
楽天のレビューは商品によって件数が1件から数百件までばらつき、件数の少ないものは1人の評価で平均が1点以上動きます。楽天側でレビューが消えると数字も黙って変わるので、順位付けには使っていません。代わりに、下の規則でスペックから機械的に点を出しています。記事に載せている表の値をそのまま当てはめているだけなので、読者が検算できます。総合点は4項目の単純平均です。用途によって効く項目が違うので、総合点だけでなく項目ごとの差を見てください。
- 設置のしやすさ
- 比較表の電源の列。子機が電池式・子機が充電式・両方が電池式=5 / コード式=4 / 直結式(電気工事士の資格が要る)=1
- 画面
- 比較表の画面の列。5型以上=5 / 4型以上=4 / 3型以上=3 / 2.5型以上=2 / 2.5型未満=1
- 録画
- 比較表の録画の列。動画240件=5 / 動画50件・動画(件数の記載なし)=4 / 静止画100件=3 / 静止画30件=2
- 価格
- 参考価格。13,000円未満=5 / 16,000円未満=4 / 30,000円未満=3 / それ以上=1
この独自採点は、比較表の電源・画面・録画の3列と参考価格だけで付けています。スマホ応答は8台中2台しか対応しておらず、差が付くのがその2台だけなので採点に入れず、本文で扱っています。設置のしやすさは、電気工事士の資格が要るかどうかを最も重く見ています。電池式・充電式の機種でも、親機側はコンセントを使います(WL-11 と VS-SGZ20L は充電台、SwitchBot と WR-11 は親機そのもの)。SwitchBot の録画は公式ページに件数の上限が書かれていないので、動画50件の WR-11 と同じ点にしています。どの項目も最低点は1点です。
1万5千円前後:直結式の定番1台と、配線の要らない電池式2台
2万円前後〜2万5千円:ワイヤレスで動画を残す2台
6万円台:7型の画面と外出先の応対
型番の末尾で電源方式が変わる
テレビドアホンで取り違えが起きやすいのは、同じ機能の機種が、電源方式だけ違う2つの型番で売られているためです。通販サイトの検索では、2つが同じような商品名と写真で隣に並びます。
パナソニックは、型番の末尾で見分けます。公式の仕様ページとFAQによれば、末尾がKLなら電源コード式、XLなら電源直結式です。VL-SE31KL と VL-SE31XL はこの対で、画面・録画・代理応答といった機能はそろっています。以前の VL-SE30KLA と VL-SE30XLA も同じ付け方の型番でしたが、すでに生産を終えています。
アイホンは、型番そのものが別になります。アイホンの公式のシステムページでは、KL-66 が電源プラグ式、JS-12E が電源直結式で、機能は同じです。紛らわしいのは、末尾のEを取った JS-12 という型番が別にあり、こちらは録画機能を持たない別の機種だという点です。JS-12E を探していて JS-12 を掴むと、電源方式は同じでも録画がありません。KL-66 はこの記事の執筆時点でAmazonから購入できなかったので、8台には入れていません。自分で付けるつもりで JS-12E の機能が欲しいなら、KL-66 を家電量販店などで探すことになります。
カートに入れる前に、商品名に「電源コード式」「電源直結式」「AC電源直結式」のどれが書かれているかを見ると、型番の末尾を読み違えても気づけます。この記事の商品カードの名前にも、電源方式を括弧で書き添えてあります。
スマホで応対できるのは8台中2台
外出先からスマホで来客に応対できるのは、SwitchBot のスマートテレビドアホンと、パナソニックの VL-SWZ700KF の2台です。残りの6台は、親機の前にいないと応対できません。
2台とも、スマホで使うには家のWi-Fiにつなぐ必要があります。VL-SWZ700KF は、パナソニックの案内でルーターへの接続と2.4GHz帯のWi-Fiが条件になっています。ルーターが2.4GHz帯と5GHz帯を同じネットワーク名で出していると、スマホが5GHz帯の側につながったまま初期設定を進めてしまい、ドアホンが見つからないことがあります。設定のあいだだけ、帯域ごとに名前を分けておくとつまずきにくくなります。ルーター側の設定項目はWi-Fiルーターの比較で扱いました。
2台は取り付け方がまったく違います。SwitchBot は玄関子機が充電式でワイヤレスなので、配線の無い玄関にも付けられ、参考価格も19,980円です。VL-SWZ700KF は電源コード式で玄関子機が有線なので、今の配線を使う前提になり、参考価格は65,250円です。そのかわり約7型の親機とワイヤレスモニター子機が付き、1件約30秒の動画を内蔵メモリーに240件まで残せます。
玄関の呼び出しだけでなく、玄関の外や家の中を長い時間録画して残したいなら、テレビドアホンの録画は向いていません。どの機種も録画するのは呼び出しや人の接近があったときだけで、件数に上限があるからです。ずっと録画を残す用途は、見守りカメラの比較で、microSDへの常時録画に対応する機種から選ぶほうが合います。外出先からエアコンや照明も動かしたいなら、SwitchBot のドアホンは同じアプリにスマートリモコンを並べられます。
まとめ:迷ったときの判断順
値段の順や画面の大きさから選ぶと、自分では付けられない型番を掴みます。次の順に決めると絞れます。
- 今の親機の電源を見る。コンセントに挿さっているなら電源コード式か電池式から選びます。壁に直接つながっているなら、工事を頼むか、ワイヤレス機を別に足すかを決めます
- 自分で付けるなら直結式を外す。VL-SE31XL と JS-12E は電気工事士の資格が要ります。同じ中身で自分で付けられるのは VL-SE31KL です
- 玄関に配線が無い・賃貸なら、ワイヤレスから選ぶ。親機を持ち歩きたいなら親機も電池で動く WL-11 か VS-SGZ20L(充電台はコンセントにつなぐ)、画面の大きさを取るなら4.3型の WR-11 です
- 録画の残し方を決める。静止画で足りるなら上の機種、動画で残したいなら WR-11・SwitchBot・VL-SWZ700KF です
- 外出先で応対したいなら、最後に2台から選ぶ。工事なしで付けるなら SwitchBot、今の配線を使い7型の画面が欲しいなら VL-SWZ700KF です
なお、この記事の仕様はパナソニック・アイホン・SwitchBotの公式の製品ページ・仕様ページ・FAQに載っている値で、8台を並べて実測はしていません。商品カードの参考価格は楽天かAmazonの価格を参考にした値で、時期によって変わります。取り付けの可否は、最後は各機種の取扱説明書の設置の章で確かめてください。