この記事では、Windows 10 環境で neovim をUSBメモリに入れて持ち歩く「neovimのポータブル化」を実現する方法をご紹介します。
[解答] USBメモリに neovim と設定ファイルとプラグインを入れておく
neovim ポータブルのファイル構成
例えば、neovim をこんな構成で配置します。
{USBメモリのドライブ}} +--- nvim/ (以下、neovim本体のファイル群) +--- conf/ +--- init.vim +--- dein.vim/ (以下、dein.vim および プラグインのファイル群) +--- swap/ (以下、init.vim で指定したフォルダ) +--- backup/ +--- undo/
予め下記のページの内容を参考に、neovim や dein.vim を配置します。
ポイントは起動時です。必ず設定ファイルを指定します。
nvim-qt.exe -- -u {USBメモリのドライブ}\conf\init.vim
ここでは下記のページの方法で、読み込む設定ファイルを指定します。
こんなバッチファイルを予め作っておくと便利かもしれません。
@ECHO OFF
set USBDRV=%~dp0
set NVIM=%USBDRV%nvim\bin\nvim-qt.exe
set CONFIG=%USBDRV%conf\init.vim
%NVIM% -- -u %CONFIG%
業務でいつもと違う場所で作業をする場合などで便利でしょうね。
ただし、全部が全部動作するわけではありません。python や git など外部プログラムに依存するプラグインなどは動きませんので、あくまで簡易的な利用法のみと考えましょう。
このneovimコマンドの補足情報
- 利用頻度
- 便利さ
- 覚え易さ
関連するマニュアル
こちらのマニュアルが参考になります。ヘルプにはありません。
nvim: edit text | neovim Commands | Man Pages | ManKier
edit text
ただし、こちらは Linux 版 neovim の解説となっており、– についての記載と一緒に読む必要があります。
nvim: edit text | neovim Commands | Man Pages | ManKier
edit text
参考書籍
こちらの書籍が参考になります。
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こちらもVim関連の書籍で評価が高い書籍の一冊です。vim-jpで見かける上級Vimmer(Vimサポーターズ)の皆様による、Vimを実践で使ったノウハウからプラグイン関連の情報が詰まっています。日本の Vim界隈を知る上でも是非一読しておきたい一冊です。
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