この記事では、Vimでプラグインを使わずに「ビジュアルモードで大文字または小文字に変換」する方法について、ご紹介します。
目次
[解答] ビジュアルモードで u/U
Vimキーバインド1. 大文字を小文字に変換する
(ビジュアルモードで範囲を指定した後)
U
ビジュアルモード(C-v もしくは v で起動)で、変換したい範囲を選択した後、上記のキーを入力します。
Vimキーバインド2. 小文字を大文字に変換する
(ビジュアルモードで) u
同じくビジュアルモード(C-v もしくは v で起動)で、変換したい範囲を選択した後、上記のキーを入力します。
注意
「大文字または小文字に変換」する方法は、1キーで操作できて簡単ですが、1キーであるが故に下記の誤操作になりがちです。
(ノーマルモードで)u → アンドゥ (ノーマルモードで)U → 行単位のアンドゥ
実行する都度、ビジュアルモードかを確認してから実行しましょう。
補足
Vimmer 御用達の オペレータ+モーションでの変換も可能です。
gu{モーション} (モーションで指定した範囲を小文字にする) gU{モーション} (モーションで指定した範囲を大文字にする)
主な例は次のようになります。
- gul 1文字を小文字にする
- gUl 1文字を大文字にする
- gu$ 行末まですべて小文字にする
- gU$ 行末まですべて大文字にする
- gu0 行頭まですべて小文字にする
- gU0 行頭まですべて大文字にする
- guw 次の単語まですべて小文字にする
- gUw 次の単語まですべて大文字にする
- gu2w 次の2単語まですべて小文字にする
- gU3w 次の3単語まですべて大文字にする
- gufz 次の文字 z まですべて小文字にする
- gUga 次の文字 a まですべて小文字にする
次のようにテキストオブジェクトでも構いません。
- guiw カーソルのあるテキストオブジェクトをすべて小文字にする
- gUiw カーソルのあるテキストオブジェクトをすべて大文字にする
直感的にはビジュアルモードの方が覚えやすいですが、使いやすさや素早さではこちらの方が圧倒的です。ぜひ覚えましょう。
Vimコマンドの補足情報
Vimコマンドの特徴
- 利用頻度
- 便利さ
- 覚え易さ
関連するVimヘルプ
Vimからは、下記のコマンドでヘルプを確認できます。
:help v_U (ビジュアルモードでの大文字化)
:help v_u (ビジュアルモードでの小文字化)
参考書籍
こちらの書籍が参考になります。
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