VSCodeユーザーがVimに移行する方法(vscode-neovim / Neovide)
普段VSCodeを使っている人がいきなりターミナルのVimに飛び込むと、GUIのファイルツリーやタブ、拡張機能のエコシステムを手放すことになり心理的なハードルが高くなります。段階的にVimの操作を取り入れられる選択肢を知っておくと、移行のハードルがぐっと下がります。
選択肢1:VSCode + vscode-neovim拡張機能
VSCodeの見た目・拡張機能・デバッガはそのまま使いつつ、編集エンジンだけを本物のNeovimに置き換える拡張機能です。VSCode単体のVimエミュレーション拡張(Vim/VSCodeVim)と違い、実際のNeovimプロセスをバックグラウンドで動かして本物のキー操作・プラグインを扱えるのが特徴です。
| 比較軸 | vscode-neovim | VSCodeVim(エミュレーション) |
|---|---|---|
| 編集エンジン | 本物のNeovim | VSCode拡張機能によるVim再現 |
| Vim scriptプラグイン | 多くがそのまま動く | 動かないものが多い |
| VSCodeの機能 | ほぼそのまま使える | そのまま使える |
いきなり全部の設定を持ち込む必要はなく、まずはノーマルモードでの移動・編集操作だけを試すところから始めれば十分です。慣れてきたら手元のinit.vim/init.luaの設定を少しずつ持ち込んでいけます。
選択肢2:Neovide(Neovim専用のモダンGUI)
VSCodeから完全に離れて、Neovim単体をGUIアプリとして使いたい場合はNeovideが候補になります。滑らかなカーソルアニメーションやリガチャ表示など、GUIならではの見た目の快適さを備えたNeovimクライアントで、近年人気が高まっています。
winget install -e --id Neovide.Neovide
中身はlazy.nvimベースの構成と組み合わせれば、LSP補完・ファジーファインダー・ファイルツリーなど、IDEに近い機能一式を揃えられます。VSCodeの拡張機能エコシステムをそのまま使いたいわけではなく、Vim/Neovimの世界に完全移行したい人に向いています。
段階的な移行の進め方
- まずVSCode + vscode-neovimで、Vimのモード操作・基本的なテキストオブジェクトに慣れます
- 手元の設定ファイルを少しずつ育てながら、Vim独自の編集速度を体感します
- VSCodeの拡張機能への依存が減ってきたら、Neovide(またはターミナル版Neovim)への完全移行を検討します
一気に乗り換える必要はなく、VSCodeを使いながらVimの操作感だけ先取りする、という段階を踏めるのがこの2つの選択肢の強みです。
チームの標準エディタがVSCodeだったため、いきなりターミナルVimに移るのは現実的ではなく、まずvscode-neovimでモード操作に慣れるところから始めました。数か月かけてVim scriptのプラグインを個人設定に持ち込むうちに、自然とNeovide単体でも困らなくなっていきました。
まとめ
VSCodeの機能を保ったままVim操作を試したいならvscode-neovim、GUIのままNeovimに完全移行したいならNeovideが現在の代表的な選択肢です。段階的に移行できるので、いきなりターミナル一本に絞る必要はありません。