この記事では、gVim でプラグインを使わずに「GUIパーツ全ての表示/非表示を切り替える」ためのコマンドについて、ご紹介します。
[解答] guioptionsオプションを変更する
gVim の GUIパーツの表示/非表示は、guioptions オプションで制御することができます。
Vimコマンド GUIパーツの表示/非表示
表示する
常に表示するには、次のコマンドを実行します。
:set guioptions+=mbrLT
非表示にする(消す)
常に非表示にするには、次のコマンドを実行します。
:set guioptions-=mbrLT
補足
guioptions の値は複数を一括で指定することが可能です。並びも特に関係ありません。
ただ、実際には設定ファイルに書いておいて、そんなに変更することはないかもしれませんが。
このVimコマンドの補足情報
- 利用頻度
- 便利さ
- 覚え易さ
関連するVimヘルプ
Vim のヘルプでは下記のように解説されています。
‘guioptions’‘go’ 文字列 (既定では “egmrLtT” (MS-Windows,
options – Vim日本語ドキュメント
“t” は defaults.vim 内で削除される),
“aegimrLtT” (GTK, MotifとAthena),
)
グローバル
{VimのGUI版でのみ有効}
このオプションはVimのGUI版でのみ有効である。値は、GUIのどのコンポーネ
ントとオプションを使用するかを決定する、フラグの列である。
将来追加されるフラグによる問題を避けるため、コマンド “:set” では “+=”
と “-=” を使うこと add-option-flags。
使用できるフラグは以下の通りである。
(略)
‘go-m’
options – Vim日本語ドキュメント
‘m’ メニューバーを表示する。
(略)
‘go-t’
‘t’ メニュー項目の切り離しを有効にする。現在のところWin32, GTK+ と
Motif 1.2 GUI でのみ有効である。
‘go-T’
‘T’ ツールバーを表示する。現在のところWin32, GTK+ と Motif,
Photon, Athena GUIでのみ有効である。
‘go-r’
‘r’ 右スクロールバーを常に表示する。
‘go-R’
‘R’ 垂直分割されたウィンドウがあるときのみ、右スクロールバーを表示
する。
‘go-l’
‘l’ 左スクロールバーを常に表示する。
‘go-L’
‘L’ 垂直分割されたウィンドウがあるときのみ、左スクロールバーを表示
する。
‘go-b’
‘b’ 下 (水平) スクロールバーを表示する。サイズは表示されている行の
中で一番長い行によって決まる。またはフラグ’h’が含まれていると
きはカーソル行によって決まる。gui-horiz-scroll
こちらは、Vim上では下記のコマンドでヘルプを確認できます。
:help guioptions :help go :help go-m
ヘルプで検索するときは、通常は大文字小文字は識別されませんので、どちらでも構いません。
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