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ウルトラワイドモニターおすすめ8選 34型と49型・PBP分割・USB-C給電で比較

2026-08-30 公開 ・ 本記事にはアフィリエイト広告(Amazonアソシエイト・楽天アフィリエイト)を含みます。

ウルトラワイドモニターを買う動機で多いのは、机の上に2枚並んでいるモニターを1枚にまとめることです。ケーブルも電源も1本で済み、ベゼルの継ぎ目も消えます。今回そろえた8台は参考価格47,980円から214,800円まで4倍以上の開きがありますが、この目的については値段で答えが決まりません。

分かれ目は横の画素数です。34型のUWQHD(3440×1440)をPBPで左右に割ると、片側は1720×1440になります。フルHDの1920より横が200px狭いので、モニター2枚の代わりのつもりで買うと、片側がフルHDにも届きません。片側が2560×1440、つまり27型WQHD 2枚ぶんになるのは5120×1440の49型だけで、214,800円のQD-OLEDを買っても34型である以上は1720のままです。

USB-Cの給電も価格の順に増えません。参考価格50,910円のIODATAが65W出せる一方、5千円ほど高い55,990円のiiyamaはUSB-Cの映像入力が無く、214,800円のMSIは15Wです。ここでは8台を参考価格の昇順に並べ、PBP時の片側の解像度・USB-C給電・KVM・昇降量・保証の5つで比べます。最後に、片側1720pxで80桁のVimウインドウが何枚並ぶかを、tmuxの上の実機のVimで数えました。

目次(12項目)

ノートPCを1本でつなぐLGと、2画面を置き換える49型

2台目のPCをつなぐか、49型まで広げるか、保証の長さを取るかで3台に分かれます。

こんな人選ぶなら理由
ノートPCをケーブル1本でつなぎ、2台目のPCとキーボードも共有したいLG 34BA75QE-B(参考価格74,800円)USB-C給電90W・KVM・高さ調整150mmがそろいます。34型でこの3つがそろう2台のうち、安いほうです
モニター2枚をそのまま1枚に置き換えたいJAPANNEXT JN-49V165DQ-HSC9-L(参考価格119,980円)5120×1440なのでPBPの片側が2560×1440になります。34型ではどれを選んでも片側は1720です
PC1台で、長く使う前提で選びたいIODATA LCD-CWQ341SDB-FX(参考価格50,910円)保証が5年あり、USB-C給電65W・高さ調整120mmも付きます。KVMの記載が無いので、2台目のPCをつながない人向けです

まず決めるのは「1枚で2画面をまかなうか」

ウルトラワイドを検討する動機は、大きく2つに割れます。1つは「横に長い1枚の画面が欲しい」で、動画編集のタイムラインや、折り返したくない長い行を扱う場面です。もう1つは「モニター2枚を1枚でまかないたい」で、左右に別々のものを置きたいという要求です。後者を選ぶ人だけが、PBPと片側の画素数を先に確かめることになります。前者なら片側の数字は関係がなく、横幅と表示品質だけで選べます。

次に確かめるのは机の寸法です。34型は横幅がおよそ81cm、49型はおよそ1.2mです。奥行きも要ります。曲面パネルは画面の左右が手前にせり出すので、平面と同じ奥行きでは端が近くなりすぎます。1500Rや1900Rといった曲率の数字は、その曲面が描く円の半径をmmで表したもので、数字が小さいほど強く曲がります。

重さも先に見ます。34型は画面部で6〜8kg、49型は8kgから12kg台です。曲面パネルは重心が前に出るぶん、同じ重さの平面よりアームにかかるモーメントが大きくなります。耐荷重と対応天板厚はウルトラワイド用モニターアームの側で比べているので、載せる前提なら先にそちらを見ておくと安全です。

PC側は出力の規格を見ます。5120×1440を60Hzで受けるにはDisplayPort 1.2以上か、HDMIなら2.0以上が要ります。ノートPCの内蔵画面と合わせて何枚まで出せるかを確かめたいときはつながるか判定機で機種ごとの上限を引けます。

増やしたいのが横ではなく縦、つまりコードの行数なら、ウルトラワイドは答えになりません。34型も49型も縦は1440pxで、27型WQHDと同じです。その場合はプログラマー向けモニターから16:10のパネルや縦回転できる機種を選ぶほうが近道です。

ウルトラワイドは横の画素数で3系統に分かれます

「ウルトラワイド」という呼び名は横に長いという意味しか持たず、中身は画素数で3つに分かれます。

縦の画素数は、34型でも49型でも1440pxのまま変わりません。値段を上げて増えるのは横だけです。2560×1080の系統を今回入れていないのは、片側1280×1080がフルHDより横も縦も狭く、2画面の代わりという目的に届かないためです。

用語の区別も先に付けておきます。PBP(Picture by Picture)は2系統の入力を左右に並べる機能で、2台のPCをつなぐためのものです。PiP(Picture in Picture)は片方を小窓で重ねる機能なので、2画面の代わりにはなりません。1台のPCの画面を左右に分けたいだけならモニター側の機能は要らず、OSのウインドウ配置で足ります。その場合は3440pxを丸ごと使えるので、片側1720pxという上限には当たりません。

PBP・USB-C給電・KVM・昇降量を8台で比べる

各社の公式製品ページに載っている値だけを並べました。参考価格は掲載時点でAmazonまたは楽天から取得したもので、変動します。PBP時の片側・USB-C給電・KVM・昇降量・保証の5列は、あとの独自採点でもそのまま使います。

製品名参考価格サイズ/解像度PBPUSB-CKVM昇降量
JAPANNEXT JN-IPSC34UQ2-C647,980円34型 3440×1440(100Hz)非対応65Wあり0mm
IODATA LCD-CWQ341SDB-FX50,910円34型 3440×1440(120Hz)172065Wなし120mm
iiyama XUB3493WQSU-B655,990円34型 3440×1440(120Hz)1720映像入力なしなし150mm
LG 34BA75QE-B74,800円34型 3440×1440(60Hz)172090Wあり150mm
JAPANNEXT JN-49V165DQ-HSC9-L119,980円49型 5120×1440(165Hz)256090Wあり100mm
Dell U3425WE134,443円34型 3440×1440(120Hz)172090Wあり150mm
Dell U4924DW201,800円49型 5120×1440(60Hz)256090Wあり120mm
MSI MAG 341CQP QD-OLED X28214,800円34型 3440×1440(280Hz)172015Wなし110mm

PBP時の片側は、8台のうち2台だけが2560×1440です。表の欄は横の画素数だけを出しています。縦は8台とも1440です。どちらも49型で、参考価格は119,980円と201,800円になります。34型は6台とも1720×1440か、PBPそのものが無いかのどちらかです。この列は解像度だけで決まるので、34型のなかで値段を上げても動きません。

USB-C給電の列は上下します。5万円台の2台でも、65WとUSB-Cの映像入力なしに分かれます。いちばん高い214,800円のMSIが15Wで、下から2番目の50,910円のIODATAより少ない側にいます。

KVMの列で「なし」としているうち、IODATAとiiyamaの2台は、公式ページの機能一覧に記載を見つけられなかったという意味です。搭載していないと断定できる資料までは確認できていないので、この2台を候補に残すなら購入前にメーカーの仕様表を見てください。MSIはMSIのデータシートに「Non Support: KVM」と書かれています。

昇降量と保証は、値段とも解像度とも別に動きます。保証は表に入れていません。2年が47,980円と119,980円のJAPANNEXTの2台、5年が50,910円のIODATAの1台で、残る5台は3年です。150mm動くのは55,990円のiiyama、74,800円のLG 34BA75QE-B、134,443円のDell U3425WEの3台で、価格の下から3番目・4番目と上から3番目です。47,980円のJAPANNEXTは高さが変えられずチルトだけなので、目線の高さは台かアームで作ることになります。

PBPで割ると片側は1720px。フルHDより狭くなります

3440を2で割ると1720です。PBPで左右に分けたときの片側が、そのまま1720×1440になります。この数字をフルHD(1920×1080)と並べると、横が200px狭く、縦は360px高いという形です。正方形に近い、フルHDより一回り細い画面が2つ並ぶことになります。

ここでつまずくのは、モニター2枚を1枚にまとめるつもりで34型を買った場合です。もともと使っていたのがフルHD 2枚なら、横方向は前より狭くなります。縦は増えるので損だけではありませんが、「2枚ぶん」という言葉から想像する広さとは違います。

5120を2で割ると2560で、こちらは27型WQHDそのものの画素数です。49型のPBPだけが、モニター2枚を素直に置き換えられます。今回の8台では119,980円のJAPANNEXT JN-49V165DQ-HSC9-Lと201,800円のDell U4924DWの2台がこれにあたります。

値段を上げても1720は動きません。134,443円のDell U3425WEはThunderbolt 4で90W給電と2.5GbEまで1本にまとめられますが、パネルは3440×1440なので片側は1720×1440です。214,800円のMSI MAG 341CQP QD-OLED X28も同じで、280Hzと0.03msの応答速度に払っている金額は、片側の横幅には1pxも回りません。

いちばん安い47,980円のJAPANNEXT JN-IPSC34UQ2-C6は、公式の仕様にPBPの記載がありません。USB-C 65W給電とKVMは付いているので「2台のPCを1台のモニターで切り替えて使う」ことはできますが、左右に同時に映すことは想定されていない作りです。2台を同時に見たいという目的なら、いちばん安い1台は最初に外れます。

OS側で分けるなら話は別です。1台のPCから3440×1440を受け取ってウインドウを左右に置くだけなら、モニターはPBPを持たなくて構いません。JAPANNEXTの34型を選ぶ理由があるとすれば、この使い方に限ったときです。

USB-C給電は値段の順に増えません

USB-Cの端子が付いていることと、USB-Cでノートパソコンを充電できることは別です。8台の給電量を参考価格の順に並べると、次のようになります。

5万円台の2台に注目すると、IODATAは65Wを給電し、iiyamaはUSB-C 1本ではつなげません。参考価格の差は5,080円です。iiyamaはVim研究所側のプログラマー向けモニターでも横幅を稼ぐ1台として挙げていますが、この記事での役割は「同じ5万円台でも給電できない側」です。

iiyamaのUSB-Cは2つともUSBハブの下り端子(5V/2A)で、映像入力はDisplayPortとHDMIだけです(マウスコンピューターの製品ページ)。ノートパソコンとはHDMIかDisplayPortのケーブルでつなぎ、充電は別に取ることになります。MSIの15Wは、USB-C(DP Alt mode)でつないだPCへ流す給電です。13インチクラスのノートで30W前後、15インチや16インチのクラスで60Wから90Wを要求するので、15Wのモニターにケーブルを1本挿しても、画面は映るのにバッテリーは減り続けます。

いちばん高い214,800円のMSIが15Wなのは、ゲーム向けのモデルだからです。デスクトップPCからDisplayPortでつなぐ前提なら、給電量は選定の材料になりません。値段が高いから給電も強いはずだ、という読み方だけが外れます。

ノートパソコン1台をケーブル1本でつなぎたいなら、見る数字は3つです。給電のW数と、映像を通せるかと、有線LANやUSBポートが付いているかです。モニター側でこれが揃わない場合はUSB-Cドックを別に挟むことになりますが、机の上のケーブルは1本増えます。

おすすめのウルトラワイドモニター8選

参考価格の昇順に並べます。順位ではないので、下に行くほど良くなるわけではありません。各カードの独自採点は、上の比較表に載せた値から下の規則で機械的に出しています。

4万7千円台:USB-CとKVMは付くが、PBPは公式仕様に無い

独自採点の規則(5項目・各5点)

総合点は5項目(導入しやすさ・1枚で2画面をまかなえるか・USB-C 1本でつなげるか・2台のPCでキーボードを共有できるか・高さを合わせられるか)の単純平均です。レビュー点を採点に使わない理由と、総合点の読み方は制作・運営ポリシーに書いています。

導入しやすさ
参考価格が50,000円未満なら5点、60,000円未満なら4点、100,000円未満なら3点、140,000円未満なら2点、それ以上は1点とします。ウルトラワイドは本体だけで完結せず、アームや台、机の買い替えが後から乗ることがあるので、最初の1台では効いてくる項目です
1枚で2画面をまかなえるか
比較表のPBP片側(横の画素数。縦は8台とも1440)。2560=5 / 1720=3 / 非対応=1。2560×1440は27型WQHD 1枚と同じ画素数で、モニター2枚をそのまま置き換えられます。1720×1440はフルHDより横が200px狭くなります
USB-C 1本でつなげるか
比較表のUSB-C。85W以上=5 / 65W=3 / 15W以下とUSB-Cの映像入力なし=1。85W以上は16インチクラスのノートパソコンを充電できる水準、65Wは13インチクラスなら足りる水準です。15WではノートPCの充電にならず、USB-Cの映像入力が無い機種はUSB-C 1本ではつなげません
2台のPCでキーボードを共有できるか
比較表のKVM。あり=5 / なし=1。KVMが無い機種でPBPを使うと、左右に映った2台のPCそれぞれにキーボードとマウスが要ります。「なし」は公式ページの機能一覧に記載を見つけられなかったか、公式資料に非対応とある機種です
高さを合わせられるか
比較表の昇降量。150mm=5 / 100mmから120mm=4 / 高さを変えられない=1。スタンドを外した画面部だけで34型は6kg以上、49型は8kg以上あるので、買ったあとに台を挟んで高さを作るのは手間がかかります

参考価格・PBP片側・USB-C・KVM・昇降量は、記事の比較表に載せている値をそのまま使っています。リフレッシュレートは採点に入れていません。8台で60Hzから280Hzまで4倍以上開いていて、コードを書くための1枚とゲームのための1枚では同じ数字の意味が変わるためです。保証年数も採点に入れていません。無輝点保証を含むかどうかや先出し交換が付くかどうかで中身が違い、年数だけを並べても同じ土俵の数字にならないためです。パネルの方式・色域・輝度も、8台ぶんを同じ書き方で確認できなかったので採点には使わず、本文に任せています。

5万円台:5年保証と65W給電が付く、8台で唯一の平面パネル

5万5千円台:昇降150mmで横幅は稼げるが、USB-Cの映像入力は無い

7万4千円台:USB-C 90W・KVM・昇降150mmが34型で揃う

11万9千円台:片側2560×1440になる49型で、165Hzまで出せる

13万4千円台:Thunderbolt 4で1本化できるが、片側は1720のまま

20万1千円台:49型にIPS Blackと2.5GbEの有線LANが付く

21万4千円台:280HzのQD-OLED。給電15Wで片側も1720

片側1720pxで、Vimの垂直分割は何枚並ぶか

ここまで1720pxと2560pxという数字を並べてきましたが、その差が編集画面で何枚ぶんに当たるのかは画素数を見ても分かりません。80桁のVimウインドウを垂直分割で並べたとき、幅ごとに何枚入るかを実際に数えました。

測り方はこうです。tmux 3.6a でウインドウの桁数を指定したセッションを作り、その中で Vim 9.1 を -u NONE で起動します。winwidth と winminwidth を80にしてから :vsplit を、窓数がそれ以上増えなくなるまで繰り返し、そのときの winnr('$') を読みました。桁数を先に固定しているので、Vimが自分で「もう入らない」と判断したところが答えになります。

表示幅を桁数に直すには1桁の幅が要ります。macOSのMenloは1文字の送り幅が1emあたり0.602なので、12pxなら1桁7.224px、14pxなら8.428px、16pxなら9.632pxです。表示幅をこの値で割った整数が、その画面に入る桁数になります。

表示幅フォント12pxフォント14pxフォント16px
1720px(34型のPBP片側)238桁 / 2枚204桁 / 2枚178桁 / 2枚
1920px(フルHD)265桁 / 3枚227桁 / 2枚199桁 / 2枚
2560px(49型のPBP片側)354桁 / 4枚303桁 / 3枚265桁 / 3枚
3440px(34型を分割しない)476桁 / 5枚408桁 / 5枚357桁 / 4枚
5120px(49型を分割しない)708桁 / 8枚607桁 / 7枚531桁 / 6枚

1720pxの行が3つとも2枚で並んでいます。フォントを16pxから12pxまで小さくしても、3枚目は入りません。3枚並べるには80桁が3つと窓の区切りが2桁で242桁が要り、242桁は12pxでも1748pxになるので、1720pxでは28px足りない計算です。34型でPBPを使うかぎり、片側は2枚が上限になります。

フルHDの1920pxは、12pxのときだけ3枚入ります。つまりPBPで割った34型の片側は、フォントを詰めたときにフルHDより1枚少ない側にいます。冒頭で「横が200px狭い」と書いた差は、実際に窓1枚ぶんとして出てきました。

分割しないほうが並ぶ、という逆転もあります。34型を割らずに3440pxで使えば、12pxと14pxで5枚入ります。PBPで左右に割ると2枚と2枚で合計4枚なので、分割した瞬間に1枚減ります。左右それぞれで80桁に満たない端数が出て、それが2つぶん捨てられるためです。

49型では減りません。5120pxを割らずに使うと12pxで8枚、PBPで割ると4枚と4枚で合計8枚です。5120は2560の2倍で、2560がちょうど4枚ぶんを収めきる幅なので端数が出ません。PBPを使っても失わないという点でも、49型と34型は違う道具です。

行番号も足して測りました。set number を入れると1枚あたり84桁必要になりますが、枚数が変わったのは3440pxの14pxのマス1つだけで、5枚から4枚に落ちました。残りの14マスは行番号を出しても枚数が変わりません。桁数の余りが4桁より大きいマスが多いためです。

この数字はターミナルの余白やタブバー、ステータスラインの桁を差し引いていないので、実機ではもう少し厳しく出ます。垂直分割そのものの作り方とCtrl-wでの移動はVimで画面分割する方法で扱っています。

キーボードまで1組で済ませるならKVMが要ります

PBPで2台のPCを左右に映すところまでは、モニターの入力を2系統使えば実現します。ただしそのままだと、キーボードとマウスは2組必要です。片方のPCで文章を打ち、もう片方でログを見るという使い方を1組の入力機器でやりたければ、モニター側のKVMが要ります。

8台のうちKVMスイッチを内蔵するのは5台で、47,980円のJAPANNEXTから201,800円のDell U4924DWまで価格帯を問わず入っています。持たないのはIODATA・iiyama・MSIの3台です。いちばん高い214,800円のMSIにも無いので、値段が上がれば付くものではありません。

内蔵KVMには制約もあります。PC 2台からそれぞれUSBの上流ケーブルをモニターへつなぐ必要があり、映像のケーブルと合わせると机の裏のケーブルは4本になります。切り替えはOSDのメニューか本体のボタンで行うので、機種によっては数回の操作が要ります。

IODATA・iiyama・MSIを選んだうえで2台を切り替えたいなら、外付けのKVM切替器を足すことになります。外付けはモニターの機種に縛られない代わりに、映像も通す製品だと4K60Hzに対応しているかを別に確かめる必要があります。ウルトラワイドの3440×1440や5120×1440は、4K60Hz対応を名乗る製品でも通らないことがあるので、対応解像度の一覧に該当の数字が載っているかを見てください。

よくある質問

29型(2560×1080)と34型(3440×1440)はどちらを選べばいいですか

画素の細かさが違います。対角の画素数をインチで割ると、29型の2560×1080はおよそ96ppi、34型の3440×1440はおよそ110ppiです。29型は画面が小さいのに、文字は34型より粗く見えます。縦も1080pxなので、コードの行数はフルHDのモニターと変わりません。

2台のPCを左右に映す使い方では、29型の片側は1280×1080で、フルHDより横も縦も狭くなります。この記事で29型を外しているのはそのためです。PC1台で横に長い画面が欲しいだけで、予算を抑えたい場合は29型も候補に入りますが、その場合も縦が1440pxある34型との差は残ります。

PCを1台しかつながないとき、画面を2分割・3分割するにはどうしますか

モニターのPBPは使わず、OSのウインドウ配置で分けます。Windowsは「ウィンドウのスナップ」で、ウィンドウを画面の端や隅へドラッグするか、Windowsロゴキー+方向キーで並べます。Windows 11では、Windowsキー+Zを押すと、あらかじめ決まった分割のレイアウトから選べます。

Macは、緑色のボタンにポインタを置いたときのメニューか、Fn+Control+左矢印・右矢印で、ウインドウをデスクトップの左半分・右半分に移せます(Appleのサポート文書)。どちらもPBPと違って3440pxを丸ごと使うので、片側1720pxの上限には当たりません。

ゲームにも使いたい場合はどれを見ればいいですか

見るのはリフレッシュレートです。比較表のサイズ/解像度の欄に入れてあるとおり、60Hzが2台(LG 34BA75QE-B・Dell U4924DW)、100Hzが1台(JAPANNEXTの34型)、120Hzが3台(IODATA・iiyama・Dell U3425WE)、165Hzが1台(JAPANNEXTの49型)、280Hzが1台(MSI MAG 341CQP QD-OLED X28)です。片側2560×1440と高いリフレッシュレートを両立するのは、この8台では119,980円のJAPANNEXT JN-49V165DQ-HSC9-Lだけです。同じ49型でも201,800円のDell U4924DWは60Hzなので、値段の高いほうが速いわけではありません。JAPANNEXTの公式仕様では165HzはDSC(映像を圧縮して送る方式)を使う前提になっているので、つなぐPCの出力がDSCに対応しているかも確かめてください。

MSIは280Hzと応答速度0.03msを持つ代わりに、USB-Cの給電が15Wでノートパソコンを充電できません。デスクトップPCをDisplayPortでつなぐ前提なら、この弱点は効きません。仕事用のノートPCとゲーム用のデスクトップを1枚で兼ねるなら、120HzでUSB-C給電65W以上のIODATAかDell U3425WE、49型なら165HzでUSB-C 90WのJAPANNEXT JN-49V165DQ-HSC9-Lが間に入ります。

2画面の代わりにするかを決め、片側の画素数を見る

横幅の数字とパネルの種類から入ると外します。

  1. 2画面の代わりにするのかを決める。左右に別々のものを同時に映すなら、PBPの片側の画素数が最初の条件になります
  2. 片側1720pxで足りるかを見る。足りないなら34型は候補から全部落ちます。片側2560×1440が要るなら49型の2台だけです
  3. 机の横幅と奥行きを測る。34型で81cm、49型でおよそ1.2mです。曲面は端が手前に来るので奥行きも要ります
  4. ノートパソコンをつなぐならUSB-Cの給電量を見る。iiyamaはUSB-Cの映像入力が無く、MSIの15Wは充電になりません。65W以上が付くのは8台のうち6台です
  5. キーボード1組で2台を扱うならKVMを見る。内蔵は5台で、無い3台は外付けを足すことになります
  6. 昇降量と保証は最後に効く。目線の高さを作れるかと、5年持たせるかで残った候補が分かれます

なお、この記事の仕様はLG・Dell・MSI・IODATA・iiyama・JAPANNEXTの公式製品ページに載っている値です。8台を並べて輝度や色域を実測したものではありません。垂直分割の枚数だけは手元のtmuxとVim 9.1で数えた実測値ですが、桁数は表示幅とMenloの送り幅から求めたもので、実際のモニターにVimを映して数えたものではありません。参考価格は掲載時点でAmazonまたは楽天から取得したもので、変動します。

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