この記事では、Vimでプラグインを使わずに「行頭・行末へ移動する」キーについて、ご紹介します。
目次
[解答] 5種類のキーで移動できる
キーバインド1. 行頭へ移動する
(ノーマルモード もしくは ビジュアルモード で) ^ 0 <Home>キー
ノーマルモード または ビジュアルモード(C-v もしくは v で起動)で、上記のキーを押します。
なお、”0″ / <Home>キーと “^” は若干挙動が異なります。
- “0” と <Home>キーは行の先頭に移動するが、インデントを考慮しません。
- “^” は行の先頭に移動するが、インデントを考慮します。
プログラミングで利用する人は”^”を覚えておくと、より素早い操作ができるようになりますね。
キーバインド2. 行末へ移動する
(ノーマルモード もしくは ビジュアルモード で) $ <End>キー
ノーマルモード または ビジュアルモード(C-v もしくは v で起動)で、上記のキーを押します。
キーバインド3. 折り返し時に表示単位で行頭へ移動する
(ノーマルモード もしくは ビジュアルモード で) g0 g^ g<Home>
ノーマルモード または ビジュアルモード(C-v もしくは v で起動)で、上記のキーを押します。頭にgをつけるだけで、キーバインド1と同じです。
キーバインド4. 折り返し時に表示単位で行末へ移動する
(ノーマルモード もしくは ビジュアルモード で) g$ g<End>
ノーマルモード または ビジュアルモード(C-v もしくは v で起動)で、上記のキーを押します。頭にgをつけるだけで、キーバインド2と同じです。
解説
行頭・行末には1キーで移動できます。
行頭へ移動してインサートモードへ移行する “I”キー と行頭へ移動してインサートモードへ移行する “A” と併せて覚えれば、かなり便利になります。
初心者脱出の必修事項となりますので、必ず覚えましょう。
このVimキーバインドの補足情報
Vimキーバインドの特徴
- 利用頻度
- 便利さ
- 覚え易さ
関連するVimヘルプ
Vimからは、下記のコマンドでヘルプを確認できます。
行頭へ移動
:help 0 :help ^ :help <Home> :help g0 :help g^ :help g<Home>
行末へ移動
:help $ :help <End> :help g$ :help g<End>
関連するヘルプは、下記で確認できます。併せてご覧下さい。
:help 02.3 (カーソル移動全般) :help left-right-motions (左右の移動 全般)
参考書籍
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