Vim操作方法

[Vim問題] 編集中のファイルの名前を挿入する方法は?

アイキャッチ:読み取り専用レジスタ
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この記事では、Vimでレジスタのうち「読み取り専用レジスタ “%」についてご紹介します。

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[解答] 読み取り専用レジスタ “% を使う

読み取り専用レジスタのヘルプはこちら。

5. 読みとり専用レジスタ “: と “. と “%
読みとり専用レジスタには ‘%’ と ‘#’ と ‘:’ と ‘.’ がある。コマンド “p”, “P”, “:put” および CTRL-R でのみ使うことができる。
                                                quote_. quote. E29
        “.      最後に挿入されたテキストが蓄えられる (挿入モードのコマンド
                CTRL-A や CTRL-@ で挿入されるものと同じテキストである)。 Note:
                これはコマンドライン上での CTRL-R では使えないことに注意。動作
                が少し異なり、テキストを貼り付けるというより挿入するような動作
                をする (挿入されるテキストに ‘textwidth’ 等のオプションが影響
                する)。
                                                        quote_% quote%
        “%    カレントファイルの名前が蓄えられる。
                                                quote_: quote: E30
        “:     一番最近に実行されたコマンドラインの内容が蓄えられる。例: 前回
                のコマンドラインによるコマンドを実行するには、”@:” が使える。
                コマンドラインがこのレジスタに蓄えられるのは、コマンドライン内
                にコマンドが最低でも1文字打ち込まれたときである。そのため、コ
                マンドが完全にキーマッピングから実行されたときには、この内容に
                変化はない。
                {Vimが +cmdline_hist 機能付きでコンパイルされたときのみ有効}

change – Vim日本語ドキュメント

端的に書かれていないので分かりづらいのが、Vimヘルプの難点です。

読み取り専用レジスタは、3種類あります。

そのうち、今回の問題に関係するレジスタは “% です。

下記のように実行すると、編集中のファイルの名前、つまりはカレントバッファのファイル名を挿入できます。

(ノーマルモードで)
"%p

“% レジスタを指定した後、p(ペースト)を実行するという意味になります。

コマンドの実行結果を読み取る方法もありますが、こちらの方が圧倒的に素早く挿入できるので便利です。

ちなみに、これ以外の読み取り専用レジスタの使いどころが難しいです。

そのため、あまり利用されていないと思われます。

このVimコマンドの補足情報

  • 利用頻度2.0
  • 便利さ4.0
  • 覚え易さ2.0

関連するVimヘルプ

Vimからは、下記のコマンドでヘルプを確認できます。

:help quote_%
:help quote%

ヘルプで検索するときは、通常は大文字小文字は識別されませんので、どちらでも構いません。

参考書籍

こちらの書籍が参考になります。


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Vim太郎

Vim力アップして、そろそろ上級 Vimmer の仲間入りしたいIT系エンジニアの端くれです。読んでくる訪問者の皆様と一緒に、Vim力を上げていくことができる記事が書ければと考えています。

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