この記事では、Vimでプラグインを使わずに「最近使ったファイル」を開く方法についてご紹介します。
[解答] Vimで過去に使ったファイルを開く
コマンド1
:oldfiles
これで過去に開いたファイルの一覧を表示できます。あとは、番号を下記のように入力します。例えば、単純に履歴の10番を開く場合。
:e #<10
分割したウインドウに開くこともできます。例えば、19番のファイルを開く場合。
:split #<19
もちろん新しいタブで開くことも可能です。例えば、24番のファイルを開く場合。
:tabe #<24
ただし、先のコマンドで番号を覚えておかなければならず、少しめんどくさいです。
コマンド2
そこで、こちらのコマンドだと、最後にプロンプトが表示されます。
:browse oldfiles
これを略すと
:bro ol
こちらであれば、 最近開いたファイルの一覧をスクロールして、最後に開きたい番号を聞かれるプロンプトが表示されます。そちらに対象とするファイルの番号を入力すると、指定したファイルが開けます。
ちなみに、現在のバッファの変更を破棄して強制的に開きたい場合、こちらのように!を追加します。
:bro ol!
解説
「最近使ったファイル」とは、つまり「過去のファイル履歴」からファイルを実際に開く方法です。
:ol コマンドの方が簡単なんで覚えがちですが、実用性を考えると :bro ol コマンドで覚えてしまったが方が良さそうです。
なお、Vim 8で新たに追加された:filterコマンドと組み合わせる方法が、Vimのヘルプでも紹介されています。こちらを利用すれば、正規表現を使って絞り込むことができます。
Vimコマンドの補足情報
Vimコマンドの特徴
- 利用頻度
- 便利さ
- 覚え易さ
関連するVimヘルプ
Vimからは、下記のコマンドでヘルプを確認できます。
:help oldfiles
参考書籍
こちらの書籍が参考になります。
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こちらもVim関連の書籍で評価が高い書籍の一冊です。vim-jpで見かける上級Vimmer(Vimサポーターズ)の皆様による、Vimを実践で使ったノウハウからプラグイン関連の情報が詰まっています。日本の Vim界隈を知る上でも是非一読しておきたい一冊です。
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