ブラウザのクラウドIDEでVimキーバインドを使う方法
ローカルに開発環境を作らず、ブラウザだけでコードを書けるクラウドIDEを使う機会は増えています。GUIベースのエディタが標準でも、Vimキーバインドに慣れていれば、ほとんどのクラウドIDEで同じ操作感に切り替えられます。
目次(7項目)
AWS Cloud9について
かつて代表的な選択肢だったAWS Cloud9は、2024年7月以降、新規利用の受付を終了しています。既存ユーザーはそのまま利用を継続できますが、新機能の追加は行われない方針が示されており、これから新規に使い始めるサービスとしては選びにくい状況になっています。AWS上でクラウド開発環境を新たに作りたい場合は、後継として案内されているAWS CodeCatalystのDev Environmentsを検討するのが順当です。
GitHub Codespaces
GitHubリポジトリと直結したクラウド開発環境です。中身はVSCode(Web版)そのものなので、VSCode向けのVim拡張機能がそのまま使えます。
- Codespaceを起動します
- 拡張機能タブから「Vim」(VSCodeVim)を検索してインストールします
- 有効化すると、通常のVSCodeと同じ感覚でVimキーバインドが使えるようになります
GitHubのリポジトリに.vscode/extensions.jsonで拡張機能を指定しておけば、チームメンバーがCodespaceを開いたときに自動でインストールを促す設定もできます。
{
"recommendations": ["vscodevim.vim"]
}
VSCode Web(vscode.dev)
インストール不要でブラウザからアクセスできるVSCodeの軽量版です。こちらも拡張機能タブからVim拡張を追加すれば同様にキーバインドを切り替えられます。フルのCodespacesほどの計算リソースは使えませんが、ちょっとした編集作業やコードレビューには十分です。
その他のブラウザベースエディタ
自前でホスティングするcode-server(VSCodeをブラウザ経由で動かすオープンソースプロジェクト)を社内サーバーに立てている場合も、同様にVim拡張機能をインストールするだけで対応できます。VSCode系の拡張機能エコシステムに乗っているサービスであれば、基本的にどこでも同じ手順が通用します。
本格的にVimを使いたいなら
クラウドIDEのVimエミュレーションはあくまで「VSCodeの見た目でVimキー操作をする」ものであり、本物のVim scriptプラグインは動きません。もっと本格的な環境が必要な場合は、VPS上にVim/Neovimを立ててSSHで接続するという選択肢のほうが、設定・プラグインをフルに活かせます。
Cloud9を使っていた頃から、GitHub Codespacesに移行してからもVim拡張機能を真っ先に入れる習慣は変わっていません。ブラウザだけで完結する手軽さと、慣れた操作感を両立できるのがありがたいところです。ただし込み入った設定やVim scriptプラグインが必要な作業は、結局VPS上の本物のVimに頼っています。
まとめ
AWS Cloud9は新規利用受付を終了しているため、今から始めるならGitHub Codespacesやvscode.devのようなVSCodeベースのクラウドIDEにVim拡張機能を入れるのが現実的です。本格的なVim環境が必要な場合は、VPS+SSHの構成を検討すると安心です。ローカルに環境を作らずに試すという意味ではDockerのサンドボックスも近い選択肢になります。