こちらは 【推し祭り】技術書典で出会った良書 Advent Calendar 2019 16日目の記事です。
Vimmer を自称し、Vim初心者をVim沼に引き込むがVimを自由自在に使えるようになることを標榜する当サイトですから、こちらの良書を紹介をしないことがあろうか。いやない。(反語)
Vimが好きになる本 by ゴリラ
昨年の活躍が著しく、Vim 界隈では一躍有名人になられあゴリラさんです。(個人的観測範囲で)
この著者は、Vimを2018年から使いはじめた若者です。
しかし、驚くほど Vim沼にハマり、たくさんのVimプラグインを作成し、Vimに関して発信されています。
この経緯は下記で本人から語られていますので、一緒にご覧ください。
「とにかくヘルプを読みまくった」「毎日Vimを使うことに決めた」など、Vim力アップのために興味深いパワーワードの数々です。
また、こんなイベントも定期開催されている、精力的な活動をされるエンジニアさんでもあります。
「Vimが好きになる本」をオススメする理由
本題ですが、この「Vimが好きになる本」がオススメな理由は以下の2点です。
- 初心者に必要最低限の内容が揃っている
- Vim愛に溢れている
1.初心者に必要最低限の内容が揃っている
章立てを見ると一目瞭然です。Vim 標準機能を中心に、十分な内容を取りそろえています。
第1章 | Vimの良さ |
第2章 | Vimの基本操作 |
第3章 | バッファとウインドウとタブページ |
第4章 | モード |
第5章 | ノーマルモード |
第6章 | 挿入モード |
第7章 | ビジュアルモード |
第8章 | コマンドラインモード |
第9章 | 置換モード |
第10章 | Terminal-Jobモード |
第11章 | ヘルプ |
第12章 | 設定 |
第13章 | プラグイン |
第14章 | Vim script |
我々 Vimmer が知って欲しいと感じる内容が揃っています。
注目は、Vim8/neovim で実装されたターミナルモードを詳しく紹介している書籍は、2019年時点ではこの同人誌くらいです。
このようにカラーで分かり易いのも初心者には嬉しいですね。
2. Vim愛に溢れている
短期間で Vim力を急激にアップさせた著者だからこそ、薄い本ながら、実感のこもった入門書になっています。
上級者になると、Vim script や Vimプラグインの紹介に偏りがちですが、しっかり標準機能が紹介されています。 次のように、非常に重要な編集機能が丁寧に紹介されています。
Vimmer人気の高いテキストオブジェクトやモーションを習得するには、非常に嬉しい記載内容になっています。
また、「11.4 おすすめヘルプ」なんかは、この技術同人誌ならではです。
その上で、過不足なく Vim script や Vimプラグインの紹介も入っています。
私も vim-markable や docker.vim は、この技術同人誌を読んで使い始めました。
ちなみに、筆者が短期間に作った Vimプラグインたちが紹介されていますが、 それらにもVim愛を感じます。それ、Vimでやる必要は… と最初は思いますが、使ってみると非常に便利です。
よくVimを使い込んで、愛情を注いでいる姿をイメージできるわけです。
何度も読み込みたくなる薄さも、小憎い心遣いかもしれません。
Vimを好きになろう
Vimは使えば使うほど、文章編集が早くなります。
そうなると、Vimを使うのが楽しくなってきます。
Vimは使えば使うほど、機能の多様さに助けられます。
そうなると、Vimを使うのが楽しくなってきます。
それを体験した1人の生き様を見るのも、また一興。
同じように1人でも多くの Vimmer が増え、より幸せな Vimライフが送れる世界になることを願ってやみません。
同日公開した、こちらの記事もご覧ください。