この記事では、Vim / neovim でプラグインを使わずに「ファイルやディレクトリのパスを挿入する」方法について、ご紹介します。
[解答] Ctrl-x Ctrl-f または OSコマンド
Vimキーバインド
(インサートモードでファイルパスを途中まで入力した後) Ctrl-x Ctrl-f
例えば、/etc/sys で始まるファイルやディレクトリのパスを挿入したい場合は、次のようになります。
上位のパスから探していく場合にとても便利ですね。
うろ覚えのパスを探しながら挿入するのに重宝するでしょう。
OSコマンド出力の挿入
こちらはOSのコマンド次第なので、色々できますね。
(ノーマルモードで)
:r!{OSコマンド}
カレントディレクトリのパスを挿入する
(ノーマルモードで)
:r!pwd
検索したファイルのパスを挿入する
複雑な検索条件でファイルを検索して、パスを挿入することも可能です。
この場合、かなり複雑なワンライナーでも実行できるため、活用範囲が広いのが特徴です。
例えば、ファイル名と形式、ディレクトリの深さを指定した場合はこちらです。
(ノーマルモードで)
:r!find ~ -name "init.nvim" -type f -maxdepth 2 -print 2>/dev/null
ただし、エラー結果も挿入されてしまうので、上記のように標準エラー出力は捨てるのも忘れずに。
解説
こちらはオーソドックスで、よく使う機能の一つです。
プラグインがなくても使えて、プログラミングでも通常の入力作業でも活用場面も広く、重宝します。
このVimコマンドの補足情報
- 利用頻度
- 便利さ
- 覚え易さ
関連するVimヘルプ
Vimからは、下記のコマンドでヘルプを確認できます。
:help i_CTRL-X_CTRL-F :help read! :help r!
ヘルプで検索するときは、通常は大文字小文字は識別されませんので、どちらでも構いません。
参考書籍
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こちらもVim関連の書籍で評価が高い書籍の一冊です。vim-jpで見かける上級Vimmer(Vimサポーターズ)の皆様による、Vimを実践で使ったノウハウからプラグイン関連の情報が詰まっています。日本の Vim界隈を知る上でも是非一読しておきたい一冊です。
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